狭い部屋でも、諦めない!レイアウトしだいでオシャレで快適なスペース作り
もし4畳~6畳のワンルームや1Kの狭い部屋だとしても、レイアウトしだいであなただけのこだわりのある素敵な部屋を作ることは可能です。空間や家具の使い方のコツをつかめば、ただの狭い部屋がオシャレで快適なスペースに簡単に生まれ変わります。海外のインテリアを参考に、狭い部屋を快適に過ごすための工夫やヒントを見つけてみましょう。
狭い部屋のレイアウトのコツ その① テーマやカラーパレット
住む部屋の元の状態にも左右されますが、まずは部屋全体の統一感を出すことから考えましょう。そこから居心地の良い空間は形成されます。
自分が好きなインテリアの傾向や雰囲気を考えてテーマを決めれば、自然とカラーパレットや選ぶ家具なども決まってくるでしょう。重要なのは部屋の方向性がブレないことです。
部屋のテーマを決める
例えばシンプルモダンな部屋、あるいはカントリー調の部屋などなどどんなテーマでも構いません。テーマが決まればそれに従い家具、雑貨、ファブリックを選んでレイアウトしていくだけで、自然と部屋に統一感が生まれます。
テーマが決まれば、家具や、ファブリックの素材、カラーリングが自然と集まります。
たとえば木材の色が白木なのか、ダークブラウンなのかでは全くイメージが違います。チグハグなものが混在していると、部屋の統制が一気に乱れてしまいます。
モノを選ぶ時に必ずテーマやカラーパレットのことを思い出してくださいね。
テーマに合わせたカラーパレットを選ぶ
でも実はモノだけでなく、色もできる限り少なくすることが重要なポイントです。色の断捨離まではあまり考えない人が多いのではないでしょうか。
部屋のテーマを決めたら、中心となる部屋のカラーパレットを決めましょう。
メインとなるカラーが3〜4色あれば十分です。
とくに部屋の大きな面積を占める壁の色は、部屋の印象を決める重要な役割を果たすので、慎重に選びましょう。
こんな鮮やかなブルーのカラーパレットは個性的で素敵ですね。
カラーパレットの選び方に、それぞれの人の好みや特徴が大きく表れ、そこからオリジナリティが生まれます。
白〜黒へのグラデーションのカラーパレット。濃淡のあるグレーの使い方が特徴的です。
白を基調にすると、部屋が広く見える効果も
色を選ぶ時のポイントとして、淡い色を選んだ方が部屋は広く感じます。白を基調とすると視覚の効果で部屋が広く見えるので、部屋が狭い時にはとくにおすすめ です。
ただ白ばかりだとのっぺりしてしまいます。時々アクセントが入るような、メリハリのついたカラーパレットにしましょう。
幅の狭い部屋ですが、壁や奥のベッド、クローゼットが真っ白なおかげで、随分空間が広く感じます。
狭い部屋のレイアウトのコツ その② モノを置くバランス
部屋の中で家具や装飾品をレイアウトする時に、どうすればより広く、スッキリ見せることができるのかのポイントをあげていきます。
余白を残したディスプレイ
もし今持っているものが多すぎるのであれば、余白を残せるくらいに減らしていくことも考えてみてくださいね。
一見テイストの違う雑然としているモノたちも、壁のスペースに余白を残すことにより、スッキリとして見えます。
棚があるとついついモノを詰め込んだりしてしまいがちですが、そこはグッと堪えて敢えて余白を残しましょう。たくさん持ちすぎているモノを整理するきっかけにもなりそうです。
足し算ではなく、ドンドン引き算していきましょう。
狭い部屋ならなおさら、余白をどれだけ見せられるかが部屋を広く感じさせるポイントです。
窓際などのちょっとしたスペースに、花瓶や土産物など、色々置きたくなってしまいます。
モノを置くスペースよりも、何も置かないスペースを多く持つようにしましょう。
収納棚には色々と飾りたくなりますが、グッと抑えて余白を残したディスプレイを。
ポートランド在住のスタイルブロガー、Tonyaの自宅の写真より。
モノが多いときは、テイストを合わせる
モノが少ないに越したことはありません。
でも趣味に関するものなどでどうしても物量が多くなってしまうこともあるでしょう。
そんな時は、目につく場所にあるモノのテイストを合わせて部屋に統一感を持たせるようにしましょう。
モノが多くても、不思議と落ち着きます。
雑然と置かれているようで、きちんとテイストが合っているので、ゴチャゴチャして見えません。
趣味の置物や食器類も、一貫性があればスッキリとした印象に見せることができます。お店やギャラリー、美術館などのディスプレイも参考になるでしょう。
ニューヨークのインテリアスタイリストであり、デザインコンサルタントでもあるCamylのインスタグラムより。
壁のメモや切り抜きのピンナップも、バインダーを揃えることにより統一感が出るだけでなく、スタイリッシュなインテリアのようになっています!
狭い部屋のレイアウトのコツ その③ スペースを作る
何もないワンルームよりも、部屋にメリハリが生まれます。まるで小さな小部屋を持ったような気分になって、嬉しいですよね。
ミニリビング
少しでも落ち着けるスペースがあると、なんだか心にも余裕が出てくる気がします。
ソファが置ければよいのですが、ソファは大きくてかさばるので、無理に置く必要はありません。ビーズクッションとローテブルだけでも、くつろげるリビングスペースの出来上がりです。
窓際にお気に入りのリラックスチェアと小さなテーブルを置くだけで、ミニリビングの完成。ワンルームだとしても、ちょっとしたスペースの区切りがあることで部屋にメリハリがつきます。
Tonyaの部屋の一角。窓際にくつろげる椅子があるだけで、そこは居心地の良い即席のミニリビングに。
ミニオフィス
家で仕事をしたり、パソコンの作業をすることが多い人には、日常生活と切り離して集中できるスペースが必要です。小さなデスクと椅子だけでも小さなオフィススペースを作ることが可能です。
狭い部屋用の奥行きが狭く小さなデスクで構いません。
私専用のオフィスであれば、仕事をしたり、ブログを書いたり、集中してワークできそうですね。
部屋の隅に自分専用のデスクとお気に入りの椅子を合わせるだけで、あっという間にミニオフィスが完成します。
LAのライティングショップのインスタグラムより。小さなデスクとチェアだけでミニオフィスは出来上がります。
アートピースのような照明器具が印象的ですね。夜の仕事も捗りそうです。
狭い部屋のレイアウトのコツ その④ 家具を上手に使う
海外のインテリアらしい、斬新で楽しいアイデアを紹介していきます。
ベッド
ベッドをただの寝る場所として使うか多機能的に使うかで、部屋の使い勝手が全然変わってきます。
実は狭い部屋にはローベッドがオススメです。
高さがあると圧迫感のあるベッドも、床置きだと上のスペースが潰されないため、空間を邪魔しません。
ローベッドであれば床置きのソファがわりにも使えて、1人2役をこなせます。
ロフトベッドは空間節約の基本ですよね。
下の空間にソファを置いたり、収納スペースにしたりと有効活用ができます。
ベッドの下を何も使わないのはもったいない!
高さのあるベッドであればベッド下を収納スペースとして使いましょう。
ニューヨークのインテリアスタイリストであり、デザインコンサルタントでもあるCamylのクラインアントの部屋の写真。
狭い部屋に3人の子供達の居場所を作るという難題にチャレンジした事例だそう。ベッドを上手に配置してそれぞれの居場所をわかりやすく仕切りました。
狭い部屋の中心にベッドを置いてしまうという斬新なアイデア。ベッドの上がそのまま生活スペースにもなっています。
シェルフ
狭い部屋用の棚選びのポイントは、壁が見えるタイプのものを選ぶことです。背面のない棚は、空間を広く見せてくれます。
本やオブジェをギチギチに詰めて置くのではなく、余白を意識してディスプレイしましょう。
収納にシェルフは欠かせませんが、狭い部屋だとどうしても圧迫感が出てしまいます。そういったときは背板のないタイプのシェルフを活用すると窮屈さがなくなり、奥行きのある空間を演出できます。
棚ではありませんが、ハシゴをマガジンラックにしている面白い例です。表紙が美しい雑誌や洋書、画集や写真集などは表紙を面に向けて、見せる収納もアリです。
狭い部屋のレイアウトのコツ その⑤ ライティングにこだわる
素敵なライティングを使用しているサンプルをいくつかご紹介します。
デザイン性の高いライティングを部屋の中心に置くと、部屋が引き締まります。
こちらはシンプルながら電球とウッドの組み合わせがとてもユニークなデザインです。一見クールな感じですが、電球の暖かな光が部屋を包み込んでリラックスさせてくれそうです。
天井から壁の空間はどんなに狭い部屋でもたっぷり空いているはず。デッドスペースを上手く利用した可愛いライティングが、サーカスのような楽しい雰囲気を部屋に与えています。
部屋の雰囲気にぴったりのシックでデザイン性の高いライティング。
家具やファブリックは飽きのこないシンプルなものがオススメですが、その分ライティングは遊び心を持って選んでみましょう。
NYのCamylのクライアントの部屋の写真。
白と優しい色合いのカラーパレットのリビングは、それだけでオシャレですが、インパクトあるライティングによってアーティスティックな雰囲気も加わっています。
狭い部屋のレイアウトのコツ その⑥ 好きなものを中心に
もし大好きな趣味や大切なものがあれば、部屋の中心にディスプレイする方法もあります。狭い部屋だとしても、大好きなモノを中心に部屋の世界観が形作られていきます。
例えばピアノが大好きな人の、ピアノが主人公の部屋。リビングスペースがなくても、好きなものさえあれば自分らしい部屋の空間づくりができます。
サーフィンが大好きであれば、サーフボードはクローゼットにしまうのではなく、お部屋のインテリアの一部に。あなたの大好きなものが、あなたらしいインテリアを形作ります。
エレキギターを中心にレイアウトやカラーパレットを考えられたかのような、部屋の作り方。
テーマのように、自分の好きなものを中心に一貫性を持ったレイアウトや部屋の作り方をすれば、狭い部屋でも均整が保たれ整然とした印象に。
4畳や1Kでも、レイアウトしだいでポテンシャルは無限大!
部屋を作る時に大切なのは、テーマやカラーなどで一貫性を持たせることです。狭い部屋であればとくににこれを気をつければ、雑然とせず、スッキリと落ち着ける部屋にすることができます。
スペースの狭い部屋こそやり甲斐がありそうですね。部屋が工夫しだいで見違える過程を楽しみましょう。
コンクリートの打ちっ放しがクールでスタイリッシュな部屋には、どのようなテイストの家具や雑貨、ファブリックが合うでしょうか。
部屋に統一感を持たせることにより、モノで雑然としがちな狭い部屋が広く、スッキリとした印象になります。