長く愛用される備前焼を
備前焼について
備前焼の成形は手びねりやろくろで行います。
成形後、へらなどで装飾を施す場合もありますが、表面に稲藁を巻き付けたり、炎の動きや割り木の灰がかかったりして模様が作られます。
約2週間、1200~1300℃の高温で焼成し、丈夫で素朴だけれど品格のある備前焼が出来上がります。
スタイリッシュな備前焼のウォーターカラフェ「hiiro」
先ほどご紹介した「DAIKURA」とプロダクトデザイナー辰野しずかさんとのコラボレーションによって誕生した備前焼のウォーターカラフェ「hiiro(ヒイロ)」。シャープなフォルムと美しい色合いが特徴です。
備前焼は「備前水甕(みずがま)水が腐らぬ」と古くから言われており、カラフェ(水差し)に適しています。「hiiro」に水を入れて一昼夜置くと、まろやかな味わいになるんだとか。
毎日の水が備前焼の力でおいしくなる、
そんな豊かな日常を想像しました。
焼き色は赤みがかったベージュとグレーの2色。備前焼では珍しい削り出しのシャープなフォルム。コップを上部に収納するためには少しのズレも許されないため、何度も試作を繰り返して完成しました。
自然な質感を感じられる色合いも魅力です。
土と炎がつくりだす、美しい備前焼の器
緋襷(ひだすき) 湯のみ
緋色(ひいろ)を緋襷と呼びます。使うほどにしっくりと手に馴染んでくれる湯のみです。
緋襷 ビアマグタンブラー
手仕事の温もりを感じながらビールを味わえます。女性やこどもにも持ちやすい形。
緋襷 碗
深さがあるので汁気のある料理の盛り付けても◎。地肌と模様のコントラストがきれいですね。
桟切(さんぎり) そばとっくり
青とグレーの部分を桟切と呼びます。灰に埋もれて酸素が当たらず発色する焼け色です。趣のあるたたずまいですね。
桟切 どんぶり
色艶が何とも言えないわびさびを感じるどんぶり。使い込むほどに風合いが増していくのが備前焼の魅力です。
2011年12月に創設された備前焼の作品を制作・販売するブランド「DAIKURA(ダイクラ)」。備前焼の作家、小川秀蔵と小川弘蔵、窯元「趣工房」の作品を通信販売するために作られ、「DAIKURA」ブランドの新商品開発にも意欲的に取り組んでいます。