芽吹きの春から、少しずつ種類を変えて色とりどりの花が、私たちの目を楽しませてくれます。この時期は、アジサイやカスミソウ、バラが特にいい季節。
“部屋にお花を飾る”
普段から花のある生活をしている人にはなんでもない、花を生ける、ということ。
好きな花を花瓶に生けて、食卓やリビングルーム、洗面所の脇に置くと、ふと目に飛び込んでくる自然の色に、心が癒されるもの。
旬のものを花瓶に生けるのも素敵ですが、お花を長く愛でられるドライフラワーに挑戦してみるのはいかがですか。
意外と簡単にできて、手入れもいらないドライフラワーは“お花初心者さん”にもぴったりの愛で方です。
少しずつ色が褪せていく過程を眺めると、なんだか夏の自由研究をしていたあの頃のようにワクワクしてきますよ。
さっそくドライフラワーにしてみましょう
生花はしっとりとした葉や、花弁が瑞々しく色味が鮮やかで、自分だけの花畑を持った気分に♪
実はむずかしくない、ドライフラワーの基本
① 水分を飛ばしやすくするために、二本の花の高さをずらします。こうする事で、花や葉に空間が出来るので空気に触れる面積を増やします。
② 位置をずらした茎の根元に輪ゴムを引っ掛けます。
③ ②で引っ掛けた輪ゴムをぐるぐると茎に巻きつけていきます。
④ 巻ききった輪ゴムを茎に引っ掛けます。直接、麻紐で結ばないのは、生花からドライに変化する際に茎が細くなってしまうため。麻紐だと、伸縮しないため、茎からすっぽりと抜けてしまう可能性があります。
⑤ 最後は輪ゴムの部分を隠すように、麻紐を巻きつけます。
これを直射日光が当たらない、風通しのよい場所に吊るして、準備は終了。じっくりとドライになっていく様子を楽しみましょう。
バラはどの季節にも、お花屋さんには必ずと言っていいほど並んでいて、手に入りやすいお花。バラ自体の水分量も少ないので、ドライフラワーにしやすい上に、飾るのにもちょうどいい大きさになります。
また、ミモザやカスミソウは花瓶の水を抜いて、そのまま生けておくだけでドライフラワーになります。
逆に難易度が高いのは、水分量が多いチューリップなど。
まずは難易度の低い、バラやミモザ、カスミソウからチャレンジしてみてください。
左から、ユーカリ、バラ”コンキュサーレ“、ラナンキュラス、ラベンダー、バラ”アンダルシア“、タタリカ
生花とは違って、水分が抜けて小さくなり、褪せた色が“こなれた”雰囲気をかもし出します。
ドライフラワーをこのままガーランドにしておくのも良いのですが、飾る場所が限られてしまうのが、もったいないところ。
そこで試してみたいのが、花瓶にドライフラワーを飾ってみる、という方法です。
どんな花も受け止めてくれる花瓶「Flora(フローラ)」
ホルムガード社のアイテムは今でも多くのものがマウスブロウで生産されており、その高いクオリティからデンマーク王室御用達ブランドにも選ばれています。
左から、(24cm/medium/クリア)、(12cm/ short /スモーク)、(12cm/ long/クリア)、(24cm/ short /スモーク)、(12cm/ medium /クリア)
安定感のある広い底部に、狭い口。
一輪挿しから花束、枝ものまで幅広い種類の花や植物を生けるのに、すんなりと表情が決まってしまう魅力的な花瓶です。
そんな不思議な魅力のあるフローラは、生花でなくても、もちろんドライフラワーでも「サマ」になるのです。
さっそくドライにした季節の花を飾ってみよう
左から、ラナンキュラス(12cm/medium/クリア)、ユーカリ“テトラゴナ”(12cm/medium/クリア)、ラベンダー(12cm/short /スモーク)、タタリカ(12cm/short/クリア)、ミモザ(24cm/short/スモーク)、バラ”コンキュサーレ“(12cm/long /クリア)、バラ”アンダルシア“(24cm/medium/クリア)
そう思われている方も多いのではないでしょうか。
けれど、フローラに一輪、二輪とドライフラワーを挿してみると、きっと考え方が変わるはずです。
アンティーク調の雰囲気が漂うドライフラワーが、一気に新鮮みを帯びて、新しい魅力に出会えます。
アジサイ(12cm/short/クリア)
ボリュームのあるアジサイも、狭い口のおかげでバランスよく飾ることができます。一度でも広い口の花瓶を使ったことがある方なら、きっとこの絶妙な口のバランスの虜になるはず。
タタリカ(12cm/short/クリア)
両手を広げたようなタタリカ。繊細でありながら大胆なフォルムはドライフラワーならでは。フローラは底に向かって広がっていくので、四方に手を伸ばしたようなタタリカとのバランスもうまくまとまります。
どんな場所でも溶け込んで彩りを添えてくれるフローラ
花瓶ひとつ分のスペースさえあれば、リビングやダイニング、キッチン、ドレッサーなど場所を選ばずインテリアのアクセントとして置くことができます。
ミモザ(24cm/medium/クリア)
読書スペースの窓際に佇むフローラと大ぶりのミモザのドライフラワー。本から視線を外すと、生花と違って温かく柔らかい黄色が飛び込んできて、ほっと一息つけそう。
左から、ラベンダー(12cm/short/スモーク)、ラナンキュラス(12cm/medium/クリア)
リネンやストローハットなど、これから出番が増えるファッションアイテムの傍にフローラとドライフラワーをさりげなく置けば、ドレッサーやチェスト周りが夏のインテリアに。パープルとオレンジが色のアクセントになって場を引き締めます。
アジサイ(12cm/medium/クリア)
サイドテーブルに好きなアイテムを集めて。アジサイの褪せたブルーとグリーン、洋書やブローチの色とニュアンスペアになってまとまりを感じさせます。他のアイテムと優しくマッチさせたい時は、同じ色合いで揃えてみて。
フローラの新しい使い方を発見
生けるだけでサマになる花瓶も、ドライフラワーの特徴を生かして工夫すれば、もっと新しい表情が見えてきます。
テラリウムのように、ひとつの世界を閉じ込めて
左から、カスミソウ(12cm/long/クリア)、ミモザ(12cm/medium/クリア)
テラリウムのように、ドライフラワーをフローラの中に閉じ込めて愛でるのも、変わった面白さが生まれます。花の種類別にしても、ミックスさせて色合いを楽しむのもいいですね。また、これなら花弁が外に落ちることもないから、お掃除しやすく便利です。
せっかくならポプリで香りも楽しんで
ドライフラワーの花弁をばらしてナチュラルのポプリに。特別な加工も必要ありません。
また生花の状態から花弁をばらして最初からポプリを作ることもできます。花束で沢山もらったら、ドライフラワーとポプリに分けて作ってみるのもいいですね。
ナチュラルなポプリは優しく香るのが魅力。作ったポプリをフローラに入れ、食卓やクローゼット、ドレッサーなど色々な場所に置いて。
場所に合わせてフローラの形や色を変えてもいいですね。
気になるフローラのサイズ
(24cm/short /スモーク)
女性だと、両手でしっかりと抱える大きさと重さです。枝ものや大ぶりの花や植物を飾ったり、直に床に置いても安心できるサイズ。
(12cm/ short /スモーク)
片手で持って、ちょうどいいサイズです。底が広がっていて安定感があるので、ひょろりと長い茎でもバランスが保てます。
撮影協力:ex.(イクス) flowershop & laboratory
〒153-0051
東京都目黒区上目黒2丁目46−4
OPEN 12:00 - 20:00 (定休日なし)
TEL 03-3712-2855
左から、バラ“コンキュサーレ”、バラ “コルベットレッド”、カスミソウ、ラナンキュラス、アジサイ、ミモザ