名ブランドが名を連ねる、ドイツの文房具
歴史ある文房具ブランドが長年培ってきた、安定性のあるクオリティとシンプルなデザイン。世界的にも有名な文具メーカーが多く、品質の良さとデザインの美しさがドイツ文房具の特徴的です。
今回は、数ある“Made in Garmany”の文房具の中から、古き良き時代の名残りを残す逸品から、人々の生活に馴染んで進化し続けてきた名品まで、いろいろな表情を見せてくれるアイテムをセレクトしました。
STAEDTLER（ステッドラー）
「STAEDTLER（ステッドラー）」は、ドイツのニュルンベルクに本拠を置く、筆記具や製図用品の世界的なメーカー。高い技術力から生みだされる文房具は、製図やデザインのプロからも厚い信頼が寄せられています。
スタンダードアイテムのひとつが、製図用の鉛筆。芯が折れにくく、書き心地も滑らかです。
普段、HBを使うことが多い鉛筆ですが、なんと、8Bから6Hの16硬度展開されているんです。
こちらも、建築やデザインのプロから根強い人気を集める製図用シャープペンシル。定規とともに使用することを前提に、その使いやすさをとことん追求した1本です。
人気商品の0.3mmの細書きカラーペンは、人間工学に基づいたデザインされた三角の形状。手や腕の疲れを軽減するという優れものです。
蛍光マーカーは、発色の良さとなめらかな書き味が特長。キャップを外したままでも数日は乾くことがない、固形マーカーも人気の商品です。
LAMY（ラミー）
1930年にドイツのハイデルベルグに設立された「LAMY（ラミー）」。世界中のさまざまなデザイナーとコラボレーションして誕生した文房具たちは、シンプルながらオリジナリティあるデザインで多くのファンを集めています。
「LAMY」の定番商品として大人気の万年筆。この「LAMY safari（ラミー サファリ）」は、使いやすさとカジュアルな雰囲気が定評のあるシリーズです。
カラーバリエーションも豊富な「ラミー サファリ」。時折リリースされる特別カラーの限定モデルが、文房具ファンの心をくすぐります。
小学生低学年用に販売されている万年筆「LAMY abc」。“子どもたちが最初に使うのに最適な筆記具”として、ドイツではカリグラフの授業に用いられています。
メイプルの無垢材で出来たボディが、優しく手に馴染む筆記具。大人でも使いやすい一本です。
STABILO（スタビロ）
1865年、ドイツのニュルンベルグで、25名の鉛筆製造職人による鉛筆メーカーとして産声をあげた「STABILO（スタビロ）」。長年世界の文房具をリードしてきました。
文具店で見たことがあるという人も多い「point88」。 豊富なカラー展開とお手頃価格が魅力で、ドイツはもちろん、世界中で愛用されている水性カラーペンです。
シンボルはスワンのマーク。キャップの先端や商品のロゴ周辺などに、さり気なくデザインされています。
「STABILO」は、蛍光ペンを開発したメーカーとしても知られています。世界で最初に発売された「BOSS（ ボス）」は、使いやすさとデザイン性の高さ、発色の良さを兼ね備え、発売以来ドイツでロングセラーを続ける蛍光マーカーです。
FABER CASTELL（ファーバーカステル）
1761年にドイツ・ニュルンベルク郊外の街シュタインで生まれた「FABER CASTELL（ファーバーカステル）」は、世界最古の筆記具メーカー。世界初の六角鉛筆を開発し、鉛筆の長さ・太さ・硬度の基準を作成したメーカーとしても知られています。
長年培われた技術が生みだした鮮やかな発色の良さで、デザインやファッション、建築といった業界のプロフェッショナルから、趣味として愛用する人まで、幅広い世代に愛用されています。
プロのハードな使用に耐える頑丈なケース、微妙なニュアンスを表現する多彩な色展開。このままインテリアにもなりそうですね！
パステルや子ども向けの画材や化粧ケース入りのセット商品もあり、入学や誕生日のお祝いギフトにもオススメです。
Pelikan （ペリカン）
ドイツの文房具で、この名前を出さないわけにはいかないというほど、万年筆で有名なペリカン。
ドイツの宮廷画家を父にもつカール・ホーネマンが、1832年に絵具の製造を始めたところから、ペリカンの歴史が始まりました。
世界に流通する万年筆は、ペリカンの技術とともに進化したといえるほど、長い歴史を持ちます。万年筆の美しいペン先は、風格を感じますね。
1950年に販売された「スーベレーンM400」は、特徴的な縞模様の胴軸で注目されました。現在も現役で使用されるほどの高い完成度で、ペリカンを代表する人気アイテムです。
BRAUN（ブラウン）
かの有名なApple社も影響を受けたと言われるBRAUNの電卓。機能性とデザイン性の高さは、しばしばiPhone内蔵の計算機デザインと比較されることもあります。
1987年に発売した“名作”と称される電卓「ET66」は、押しやすいように膨らみをつけた丸いボタンが特徴。シンプルで実用的なデザインは、実際に使ってみるとその使い勝手の良さを実感します。
生産終了後はオークションで高額取引されることもあった「ET66」と世界で5千台しか生産されなかったホワイトの「ET55」が、待望の復刻モデル販売がスタート。デスクの上にかっこよく置いてみませんか？
LEUCHTTURM1917（ロイヒトトゥルム）
LEUCHTTURM1917（ロイヒトトゥルム）は、1917年創業の「Leuchtturm Albenverlag」という会社のブランドで、ここ数年日本でも多く見かけるようになってきました。
ハードカバーの手帳やノートの質の高さと使い心地の良さから、多くのファンに愛されています。
ハードカバーの表紙、開かないようにゴムバンドで留める仕様。飽きのこないシンプルなデザインと使い勝手の良いノートブックは、一度使うと手放せなくなるビジネスマンも多いんです！
中の本文紙は目に優しいクリーム色で、ペンのすべりが良くインクが裏写りしにくい上質紙。方眼・ドット・罫線・無地など、利用方法によって選べるのも魅力です。
Semikolon（セミコロン）
ドイツ・ミュンヘン発のカラフルなステーショナリーブランド「Semikolon（セミコロン）」。ヨーロッパのデザイナーご用達の、いま注目の文房具です。
このカラフルな色づかいが「セミコロン」の魅力。写真アルバムやボックスなど、置いておくだけで素敵なインテリアになりそうなアイテムが揃っています。
いかがでしたか？
ドイツ製の文房具は、ムダな飾り気がなく、ちょっぴり無骨な雰囲気のものが多いですが、使い心地を追及した機能性の高いアイテムばかり。
デザイナーや建築家など世界中のプロが愛用するアイテムを、さりげなくバッグにしのばせるのも素敵。この春の新年度の準備に、近くの文房具屋さんにちょっと出かけてみませんか
200年の歴史を誇る老舗ブランドからも、新進気鋭のニューブランドからも、文房具への真摯な姿勢が感じ取られるドイツ製のステーショナリー。使いやすさやデザイン性にこだわった優れた品質は、一度知ったらドイツ文房具の虜になること間違いなしです。