2022年初のお出かけにも。この冬おすすめのアート展ガイド@関東
今回はそんなアート欲を満たしてくれるような、おすすめの展覧会をご紹介。
東京・神奈川近郊にお住まいの方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょう。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
〚東京〛森美術館
アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人
新会期:2021年4月22日(木)~2022年1月16日(日)
ただいま東京・六本木の森美術館では「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」を開催中。“70歳を過ぎた女性アーティスト”が一堂に会すという、珍しい趣向の展覧会です。
絵画、映像、彫刻、大規模インスタレーションにパフォーマンスなど―― 72歳~106歳の現役女性アーティストが手掛けた多彩で力強い作品約130点がお披露目。彼女たちを突き動かす特別な力、「アナザーエナジー」について考えを巡らすことができる構成となっています。
女性アーティスト16人の出身地は、レバノン、イギリス、スイス、キューバ、アメリカ、インド、ニュージーランドなど、さまざま。第二次世界大戦後の混乱の渦を乗り越え、そして社会問題や政治に関する運動の発展など、時代の大きな変化を目の当たりにしながら、自分の信念に沿って精力的な創作活動を行ってきました。
アーティストの展示スペースそれぞれに添えられている彼女たちのメッセージも見どころ。昨年から新型コロナウイルスの感染拡大という未曾有の事態に直面している私たちですが、背中を押してくれる言葉の数々に出合えますよ。
フィリダ・バーロウ
《アンダーカバー2》
2020年
Courtesy: Hauser & Wirth
展示風景:「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」森美術館(東京)2021年
撮影:古川裕也
画像提供:森美術館
ミリアム・カーン
展示風景:「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」森美術館(東京)2021年
撮影:古川裕也
画像提供:森美術館
アンナ・ボギギアン
《シルクロード》
2021年
展示風景:「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」森美術館(東京)2021年
撮影:古川裕也
画像提供:森美術館
宮本和子
展示風景:「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」森美術館(東京)2021年
撮影:古川裕也
画像提供:森美術館
三島喜美代
展示風景:「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」森美術館(東京)2021年
撮影:古川裕也
画像提供:森美術館
開催情報
2021年4月22日(木)~2022年1月16日(日)
*会期中無休
■開催時間
10時~22時
*火曜日のみ17時まで
*入館は閉館時間の30分前まで
*ただし12月28日(火)、1月4日(火)、1月11日(火)は22時まで
■会場
森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
■アクセス
東京メトロ日比谷線「六本木駅」1C出口 徒歩3分(コンコースにて直結)
都営地下鉄大江戸線 「六本木駅」3出口 徒歩6分
■入場料(税込)
一般[平日]2,000円(1,800円)、[土・日・休日]2,200円(2,000円)ほか
*本展は、事前予約制(日時指定券)を導入しています。
*専用オンラインサイトでチケットを購入すると( )の料金が適用されます。
*表示料金は消費税込
*チケットのご購入に関する最新情報は公式サイトをご確認ください。
<そのほか>
当館の新型コロナウイルスの感染症対策への取り組みについてはこちらのWebサイトでご確認ください。
■問合せ
050-5541-8600(ハローダイヤル)
〚神奈川〛ポーラ美術館
ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?
会期:2021年9月18日(土)~ 2022年3月30日(水)
《ウェル・アンド・トゥルーリー》 2009-2010年 10点組、鋳造ガラス 個人蔵
展示風景:「ウェル・アンド・トゥルーリー」 ブレゲンツ美術館(オーストリア)2010年
Photo: Stefan Altenburger © Roni Horn
こちらは、神奈川・箱根のポーラ美術館で開催中の「ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」展。アメリカの現代美術を代表する女性アーティスト、ロニ・ホーン(1955年-)の日本初となる大規模個展です。1970年代の初期作品から、代表作である写真シリーズ、ドローイング作品、大型の平面作品、そして近年注目を浴びるガラスを用いた立体作品まで、約40年間におよぶ作家の多様な軌跡を辿ります。
写真、彫刻、ドローイング、本など、多岐にわたるロニ・ホーンの作品ですが、その多くに共通しているのは「自然」をモティーフにしていること。本展では、テムズ川の水面やアイスランドの温泉、島の地図、水鏡を思わせるガラスなど、「水」の性質を想起させる作品も。1975年から人里離れた辺境の風景を求めてアイスランド中をくまなく旅してきたというロニ・ホーンの、自然へのまなざしを感じ取ることができるでしょう。
ポーラ美術館は屋外に全長約1km、自然豊かな遊歩道が整備されていることでも有名。今回は、遊歩道にもロニ・ホーンのガラス彫刻作品が展示されていますので、この機会に自然散策を満喫してみては。
《あなたは天気 パート2》(部分) 2010-2011年 66点のカラー印刷、34点の白黒印刷
Courtesy of the artist and Hauser & Wirth © Roni Horn
右:《エミリのブーケ》(部分) 2006-2007年 アルミニウム、成形した白いプラスチック 6点組
左:《ゴールド・フィールド》 1980/1994年 焼鈍した純度99.99%の金箔
いずれもCourtesy of the artist and Hauser & Wirth © Roni Horn Photo: Koroda Takeru
ロニ・ホーン 《無題(「必要なニュースはすべて天気予報から手に入れる。」)》2018-2020年 鋳放しの鋳造ガラス
Courtesy of the artist and Hauser & Wirth © Roni Horn Photo: Koroda Takeru
《円周率》(部分) 1997/2004年 45点のピグメント・プリント
Courtesy of the artist and Hauser & Wirth © Roni Horn Photo: Koroda Takeru
《または 7》 2013/2015年 粉末顔料、黒鉛、木炭、色鉛筆、ワニス/紙 グレンストーン美術館(ポトマック、アメリカ)
© Roni Horn Photo: Koroda Takeru
開催情報
2021年9月18日(土)~ 2022年3月30日(水)
*会期中無休
*悪天候による臨時休館あり
■開催時間
9時~17時
*入館は16時30分まで
■会場
ポーラ美術館 展示室1、2 遊歩道
(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285)
■アクセス
JR東海道本線・⼩⽥急線「⼩⽥原駅」から箱根登⼭バス「ポーラ美術館前」下⾞ ほか
*詳細はポーラ美術館公式サイトでご確認ください。
■観覧料(税込)
大人 1,800円、65歳以上 1,600円、高校・大学生 1,300円
*中学生以下無料
■問合せ
ポーラ美術館 0460-84-2111
〚東京〛世田谷美術館
生誕160年記念 グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生
会期:2021年11月20日(土)〜2022年2月27日(日)
アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス《シュガリング・オフ》
1955年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
© 2021, Grandma Moses Properties Co., NY
グランマ・モーゼス(モーゼスおばあさん)という愛称で親しまれている彼女の本名はアンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス。アメリカ人なら誰もが知る国民的画家です。
モーゼスは農家のいち主婦として堅実に暮らしつつ、70代で本格的に絵を描き始めます。そして、偶然、村を訪れたコレクターの目にとまり、80歳の時にニューヨークで初めての個展を開催。自然や農村の暮らしを素朴な筆致で描いた彼女の作品は、当時のアメリカの人々の心をたちまちにとらえ、一躍人気作家に。101歳で亡くなる年まで、1,600点以上の作品を描きました。
たくましく誠実に、素敵な100年を生きたグランマ・モーゼスが愛した日々に想いを馳せて。作品世界へのショートトリップを楽しんではいかがでしょう。
アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 《アップル・バター作り》
1947年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
© 2021, Grandma Moses Properties Co., NY
アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 《村の結婚式》
1951年 ベニントン美術館蔵
© 2021, Grandma Moses Properties Co., NY
アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 《窓ごしに見たフージック谷》
1946年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
© 2021, Grandma Moses Properties Co., NY
アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 《魔女》
1960年 個人蔵(グランマ・モーゼス・プロパティーズ、ニューヨーク寄託)
© 2021, Grandma Moses Properties Co., NY
庭で絵を描くグランマ・モーゼス 1946年
写真:Ifor Thomas(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
© 2021, Grandma Moses Properties Co., NY
開催情報
2021年11月20日(土)〜2022年2月27日(日)
*休館日:月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)、2021年12月29日(水)~2022年1月3日(月)
ただし2022年1月10日(月・祝)は開館し、翌1月11日(火)は休館
■開催時間
10時~18時
*入場は17時30分まで
■会場
世田谷美術館 1階展示室
(東京都世田谷区砧公園1-2)
■アクセス
東急田園都市線「用賀駅」より徒歩17分、
または「用賀駅」より「美術館」行きで「美術館」下車 徒歩3分
■観覧料(税込)※日時指定制
一般 1,600円、65歳以上 1,300円 高校・大学生 800円 中小生 500円
*チケット情報の詳細は公式サイトでご確認ください。
■問合せ
050-5541-8600(ハローダイヤル)
〚東京〛Bunkamura ザ・ミュージアム
ザ・フィンランドデザイン展―自然が宿るライフスタイル
日本でもファンの多いマリメッコやフィンレイソンのテキスタイルをはじめ、ガラス工芸、陶磁器や家具、絵画などを展示。貴重なコレクションから選りすぐった約250点の作品と、約80点の関係資料で、フィンランドの人々の豊かな発想力と彩りにあふれる世界を紹介します。
アルテックのチェアで名高いアルヴァ・アアルト、アラビアのロングセラー《ティーマ》を生んだカイ・フランク、ムーミンの作者トーベ・ヤンソン、鳥や蝶など身近なモティーフをもとに絵画的な陶板作品を制作したルート・ブリュック、そして、マリメッコ社のカラフルで大柄なプリントテキスタイルを数多く制作したマイヤ・イソラなど―― 世界的に知られるフィンランドの作家50人以上にフォーカス。フィンランドデザインの世界を心から堪能できますよ。
本展のナビゲーターにはminä perhonen(ミナ ペルホネン)デザイナーの皆川明さんが就任。会場では、皆川さんのフィンランドデザインへの想いをスマートフォンで聴きながら会場を巡る「スペシャル音声コンテンツ」を楽しむことも。
トレンドに左右されないフィンランドのデザイン。ぜひ本展で、あなたが日常に取り入れたくなる素敵なエッセンスを見つけてみては?
開催情報
2021年12月7日(火)〜2022年1月30日(日)
*2022年1月1日(土・祝)のみ休館
■開館時間
月~木・日曜日/10時~18時
金・土曜日/10時~21時
*ただし12月31日(金)は18時閉館
*入館は各閉館時間の30分前まで
■会場
Bunkamura ザ・ミュージアム
(東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F)
■アクセス
JR線・東京メトロ銀座線・京王井の頭線「渋谷駅」より徒歩7分
東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」A2出口より徒歩5分
■観覧料(税込)
一般 1,700円、高校・大学生1,000円、小中生700円
*未就学児は入館無料
*その他割引有り
*会期中の全ての土日祝、および最終週の1月24日(月)~30日(日)は【オンラインによる入場日時予約】が必要となります。
チケット情報の詳細は公式サイトでご確認ください。
インターネットでのチケットお申込みはMY Bunkamuraをご利用ください。
<ご注意>
状況により、会期・開館時間等が変更となる可能性がございます。ご来場の際はBunkamura公式サイトにて最新情報をご確認ください。
■問合せ
03-5541-8600(ハローダイヤル)
ロビン・ホワイト
展示風景:「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」森美術館(東京)2021年
撮影:古川裕也
画像提供:森美術館