小さなキロク
お散歩スケッチの楽しみ方
お散歩スケッチのやり方
落書き気分でOK
だけど、絵はほんとんど描いたことがないからどうしたらいいかわかならない・・・という人もいますよね。本格的な大作を仕上げるわけではありませんので、落書き気分でスタートを。使う道具も専用の物でなくてOKで、小さなメモ帳と鉛筆でささっと描いてみましょう。
描きたい部分に焦点をあてて
気軽にお散歩スケッチを始めるポイントは、全部を描こうとしないこと。見つけた一輪の野の花や歴史を感じる大木、羽根を休める蝶など、風景全体ではなく描きたい物をピンポイントで描くところから始めてみてください。あわせて、場所や時間、感じたことを一緒に書いておくと、後から見た時に楽しめますよ。
モチーフの選び方
初心者は好きな自然の風景からスタート
一般的に、初心者におすすめのモチーフは山や小川などの自然の風景とされています。並木道や季節を感じる花壇の花々などを描いてみませんか?スケッチの基本は線の描き方。意外とまっすぐの線を思い切りよく描くのが難しいようなので、その点を意識してくださいね。
物体や建物は立体を意識
お気に入りの神社やかわいいベンチなどを描きたくなる時もあるでしょう。建物や物体を描く時は、しっかり立っているように見えるよう少しテクニックが必要。それが遠近法、パースです。見えない部分も点線で透視図のように描くとバランスが取りやすいですよ。
慣れてきたら人物モチーフにチャレンジ
人物のスケッチは、慣れてきてからが良さそう。動く人物のある一瞬を長時間見ることは現実的に不可能ですし、人物を描くのにも遠近や構図など意識する要素がたくさんあるためです。デッサンの練習のモチーフに自身の手がよくあげられますが、時間をかけて練習し上達していきましょう。
お散歩スケッチで出会う発見
見落としていた“素敵なもの”に気づく
風景を通し風の匂いや移りゆく季節を感じて歩くお散歩。それだけでも十分に自然や町の景観を楽しめますが、お散歩スケッチをテーマにモチーフを探しながら歩けば、これまで見えていなかった景色に気づくかもしれません。よく知った風景の新しい一面を発見する楽しさがありますよ。
お散歩後の贅沢な振り返り
お散歩スケッチ後には、お気に入りのカフェなどに立ち寄って、今日描いた絵を見返してみましょう。自分でも思っていない心の動きが見えてくることも。スケッチは、やがて一冊のオリジナルの絵画集になります。そのスケッチが幾つも溜まっていくのもまた喜びがあります。
お散歩スケッチのワンポイント
モチーフの写真を撮っておこう
例えばペンで描いたスケッチに色を載せたくなったり、後で少し手直しをしたいなと思ったりすることがあると思います。そんな時のために、モチーフにした自然や物体の写真を撮っておくといいですよ。後から写真と見比べて、絵に込めた自分の思いが見えるかもしれません。
お散歩スケッチ、何をもっていく?
描く道具
スケッチブック
必須の持ち物が、描くための紙。メモ帳やノートでもOKですが、お散歩スケッチを続けたくなったらぜひスケッチブックを用意してください。こちらのスケッチブックはバックにも入るミニサイズ。紙も厚手の画用紙だから、水彩画にもばっちり対応できます。
鉛筆と消しゴム
描くものはペンでも鉛筆でもOK。色鉛筆で描いていくのもいいですね。最初は線を迷いなく描くのが難しい場合も。ここは失敗したなという場所を描き直せるよう、はじめは消しゴムもお供にして出かけましょう。
水彩色鉛筆と水筆
白黒のシンプルなスケッチもいいけれど、色を使ってより鮮やかなスケッチを。色のあるお散歩スケッチでよく好まれるのが、水彩画です。でも絵の具セットを持って出かけるのは大変ですよね。
おすすめなのが水彩色鉛筆。先に色鉛筆で色塗りをし、水筆で色をぼかして水彩画になります。2色を重ね色を作ることもできますよ。
快適に過ごすグッズ
温度調節できるもの
いつもの散歩より、少し長く外にいるお散歩スケッチ。気温の変化や、急な天気の変化に対応できるアイテムが必要です。ストールやカーディガンなどぱっと羽織れるものや、折りたたみ傘があるといいですよ。
飲み物
飲み物も忘れずに。特に暑い日は、水分の補給が大切です。最近はコンビニでも凍っているペットボトルが販売されていますが、気温が高い日には首筋などにあてて熱中対策もできます。
折りたたみイス
描きたいなと思った場所にベンチなど座れるものがないことも。そんな時にあると嬉しいのが折りたたみのイスです。こちらはとてもコンパクトに折りたためる上、重さがたったの280gと軽量なので持ち運びに便利ですよ。
散歩の道中にある風景を描くことを目的にして出かけるお散歩スケッチ。誰かに見せるためや、完成度の高いを絵を描くためではなく、歩いた道のりの記録を残すことがテーマです。旅スケッチのお散歩バージョン。やり方に難しいルールはなく、描きたいなと思った場所や物を好きなタッチで描いていきますよ。ペン、鉛筆、筆、何を使ってもいいですし、色を塗るかどうかも自由です。