北欧と言えば、デザインに森や自然、独特のライフスタイル…などキナリノ女子を魅了するものでいっぱい。「いつかは行きたい」と憧れつつ、なかなか実現できない人も少なくないのでは。

今回は日本にいながら、北欧気分が体験できる素敵なホテルをご紹介。北欧家具を配したり、北欧のライフスタイルを再現したり、「北欧テイスト」が随所に散りばめられ、まるで本当に現地に滞在しているかのような気持ちになるはず。チェックアウトの時間が近づくと、日本（現実）へ帰りたくなくなってしまうかもしれませんよ。

イッタラ、マリメッコ、アアルト、リサ・ラーソンなど陶磁器からテキスタイル、家具、雑貨に至るまで北欧は世界に誇るデザインの宝庫。花瓶1つ、オブジェ1つ取り入れるだけでお部屋の雰囲気がぐんと素敵なものになることは、皆さんもすでにご存じのはず。デザインが洗練されているだけでなく、使い心地や手触りなどが最高級であることも、世界的な評価を不動のものにしている要因です。
北欧風ホテルでは、そういった家具やファブリック、小物などをふんだんに使って、まるで本当の北欧に来ているかのような気分にさせてくれます。

オーロラやフィヨルド、森や湖など北欧には壮大な自然がいっぱい。自然が豊かなだけでなく、北欧の国々では誰でも自由に自然を楽しむことができる権利＝自然享受権が認められていて、自然環境に危害を与えない限り、誰もが森の中を自由に散策することができるんです。
北欧では、厳しい冬さえも、穏やかな天候の日はひんやりとした空気や美しい光景を愛しむ季節として暮らしの中に溶け込んでいます。北欧風ホテルでは、木々や草花に包まれる環境を提供してくれるところも多いので、ぜひ自然との触れ合いを楽しんでみてください。

「ヒュッゲ」に代表されるように日照時間が少ない北欧では、家の中でお茶や読書を楽しんだり友人や家族とおしゃべりをしたり、好きなことをして心地よく過ごすスローライフが根付いています。シンプルで自分らしく暮らすことを重視したそのライフスタイルは、最近では日本だけでなく世界中でブームになっていますよね。
日常生活では、なかなか実現しにくそんな時間の過ごし方も、北欧風のホテルでは体験しやすい環境がととのっているんですよ。

13室ある客室は一部屋ごとに異なるデザインで、アルテックのスツールやハンス・J・ウェグナーのチェアなど北欧の名作家具がズラリ。

中伊豆・天木温泉郷の森に囲まれた渓流沿いに建つオーベルジュ「arcana izu」。レストラン棟と各部屋のあるコテージだけの、こじんまりとした心地いい空間です。

こちらの最大の魅力は、自然に囲まれる中でいただく独創的な美しいフレンチ。清流でしか育たないワサビや鮎を始めとする川魚、新鮮な山女や鱒など最高の地元産食材を使い、ここでしか味わえない至高の一皿を提供。伊豆の旬の食材が、まるでアートのように器に盛り付けられます。

全16室の客室はすべてスイート仕様で「循環する時間と、やさしさ」をテーマに木と煉瓦のデザイン、北欧スタイルのソファやランプを配され、自然と共に過ごすひと時を大切にしたインテリアでまとめられています。

中でも、ホテルで最もラグジュアリーな客室「ザ・スイート」は86平米の広さにミニキッチンや暖炉が燃えるリビング、大人2人が寛げる広々とした露天風呂にはデッキチェアを備え、まるで北欧の別荘で過ごしているような気持ちにさせてくれます。

「森の中」での食事が楽しめるレストラン。シンプルであたたかみのある北欧テイストのインテリアでまとめられ、自然と一体になった空間です。

全3室の客室はすべて北欧らしい雑貨とインテリアで飾りつけられていて、まさに北欧そのもの。中でもスウェーデンの画家カール・ラーション氏が実際に過ごした部屋が再現されている「Carl Larsson's rum」は大人気。壁に描かれたリボンの絵がとってもキュートです。

館内にはロイヤルコペンハーゲンやコスタボダなど王侯貴族が愛したスウェーデン製の食器が所狭しと並べられていて、まるで美術館のような雰囲気。北欧好きにとっては垂涎の空間と言えるでしょう。