一足早い春を感じに。桜まつり、海鮮、温泉宿…「河津桜」咲く《早春の伊豆》を満喫しよう

数年に一度の寒気の影響で、日本海側を中心に各地で大雪に見舞われるなど、厳しい冷え込みを感じる日が多かった今冬。
まだ肌寒い気候は続いていますが、都心から少し足を伸ばした場所に、一足早い春の訪れを感じるスポットがあるんです。

静岡県の伊豆半島 賀茂郡河津町では、毎年この時期に「河津桜まつり」が開催され、「河津桜」という早咲きの桜を鑑賞することができます。桜だけでなく、たくさんの菜の花も咲き、ピンクと黄色で彩られた美しい景色が堪能できるこの地に訪れれば、早春の息吹を感じることができるはず。

河津桜（カワヅザクラ）は、河津町で毎年2月上旬頃から咲き始め3月上旬まで楽しめる早咲きの桜のこと。花が大きく、ハッキリとした濃いピンク色が特徴です。

まだ寒い真冬の2月から咲く河津桜は、早咲きの品種である「カンヒザクラ」系と「オオシマザクラ」系の自然交配と考えられているようです。

こんな可愛らしいメジロにも出会えるかも！？青い空、ピンクの桜、鶯色のメジロ。色彩豊かな春の風景は、見ているだけで元気な気持ちにさせてくれますね。

夜間は一部ライトアップも行っており、昼の桜とはひと味違った幻想的な雰囲気を楽しめます。昼間よりも冷え込みますので、あたたかい服装でお出かけくださいね。

お祭りの出店のものを楽しむのもいいけれど、せっかく伊豆まで来たのだから地元の名店に足を伸ばすのものおすすめです。ここからは、「河津桜まつり」会場周辺のおすすめ店をご紹介します。

河津駅から徒歩約7分、うなぎ専門店の食事処「万両」。店内は清潔感溢れる上品な佇まいで、座席はカウンターと小上がりに分かれています。

メニューは専門店らしい潔さ。ご飯ものは、うな重の「松」「竹」「うなぎ定食」のみです。単品で食べたい方は「白焼き」「蒲焼」もあります。ふっくらとして香ばしいうなぎとしっかりした味のタレは食べ応え十分。

うな重は肝吸いもついています。あっさり、あたたかな肝吸いは寒い日にも嬉しいですね。

河津駅から徒歩約1分と、駅近なので初めてでも迷わずに行ける、海の幸を堪能できるお店「吉丸」です。

伊豆と言えばやっぱり「金目鯛の煮付け」。ここ吉丸も看板料理の1つです。金目鯛がそのまま姿煮で出てくるので、見た目の迫力も十分。甘辛く味付けられた金目鯛をほっかほかの白ご飯と一緒にどうぞ。

他にも、歯ごたえの良いカンパチの切り身がたっぷり乗った「かんぱち丼」もおすすめですよ。まるでお花が咲いているかのような美しさと迫力に圧倒されます。丼の中央にある炙りが食感と味に変化をつけてくれて、また美味です。

こちらはマグロのたたきがたっぷり乗った「ねぎとろ丼」。誰かと一緒に訪れたら、丼、塩焼き、煮付けなど、みんなそれぞれ違うものをオーダーしてシェアして食べるのもいいですね。

気軽に日帰りで楽しむのもいいけれど、せっかくならもっとゆっくり桜まつりや近辺のお店を楽しみたい！という方には一泊旅行もおすすめです。キレイな景色と、美味しい食事で目とお腹を満たしたら、良質な温泉で心身ともに癒されましょう♪

大正時代から受け継がれてきた老舗旅館「玉峰館」。2013年にリニューアルし、趣のある佇まいと伝統はそのままに、回遊式の広い庭を新設するなど、庭を楽しみながらゆったりくつろげるお宿です。

桜を楽しんだあとは、海を眺めながらゆったりリラックスしたい方におすすめしたい「伊豆今井浜東急ホテル」。まるでハワイ！？と思わせるような南国ムード漂うホテルで、異国へトリップした気分になってみてはいかがですか？

河津駅から無料のシャトルバスがあったり、夜もお花見のための限定シャトルバスが出ているので、電車で旅行派の人にもおすすめのお宿。お風呂もほぼ1日中入浴できるので、夜更かししてゆっくり入りたい派の人も安心。

春を感じる美しい景色に、寒さを忘れさせてくれそうな「河津桜まつり」と、周辺のグルメ情報、素敵なお宿をご紹介しました。

1年の限られた時期だけに咲く美しい“早咲き桜”を眺めに、少し遠出をしてみませんか？