松崎町は、伊豆半島南西部の人口約6500人の駿河湾に面した町です。温泉、様々な景勝地、海水浴場、ダイビングスポットなどがある松崎町は伊豆半島を代表する観光地の一つです。

温暖な気候にめぐまれた松崎町では、いつ訪れても「日本の原風景」ともいえる美しい風景が広がっています。

景勝地の宝庫として知られる松崎町には、史跡も数多く残されています。街中には「なまこ壁」と呼ばれる白漆喰と灰色をした瓦屋根のコントラストが美しい風情ある建物が数多く現存しています。

なまこ壁通りには、灰色をした平瓦と白い漆喰のコントラストが美しい土蔵や町屋が軒を連ねています。

伊豆文邸は、明治43年に建築されたなまこ壁の町屋建物です。かつて呉服商を営んでいた伊豆文邸は、現在、無料の休憩所として一般開放されています。

ドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」のロケ地として使われた中瀬邸は、明治時代初期に呉服問屋を営んでいた依田家の邸宅です。

松崎町を代表する景勝地の一つ、石部の棚田は標高120～250メートルに位置している約370枚、42000平方メートルに及ぶ広大な棚田です。

静岡県棚田等十選の一つに選ばれている石部の棚田では、駿河湾までをも見渡すことができます。

毎年5月下旬に行われるイベント、「石部の灯り」では、棚田の畦に無数の灯りが燈されます。煌めく灯火は棚田の美しさを引き立てており、石部の棚田はこの世のものとは思えないほど神秘的で幻想的な姿へと変貌します。

「花とロマンの里」をキャッチフレーズとした松崎町では、3月から5月頃にかけて「田んぼをつかった花畑」イベントが開催されます。約6万2千平方メートルに及ぶ広大な田んぼに色とりどりの花々が競って咲く様子は、まるで大地に絨毯を敷き詰めたようです。

雲見浅間神社には、参道から本殿に辿り着く途中に428段の石段があります。しかし、石段を登りきって本殿に辿り着いたときに眼下に広がる絶景は、険しい参道を歩いてきた疲れを忘れさせてくれるほどの素晴らしさです。

千貫門では、複雑に入り組んだ海岸線、無数に点在する巨岩と奇岩、打ち寄せては砕け散る荒波が織りなす風光明媚な景色が広がっています。

千貫門は夕陽の名所としても知られています。巨岩にぽっかりと空いた海食洞に沈みゆく夕陽が顔を見せる瞬間は、まさに絶景そのものです。