世界の名庭
大抵の有名な宮殿には立派な庭も併設されており、隅々まで完璧に手入れがされているお庭は見ていて心が清々しくなります。ガーデニングに興味がある方もない方も、世界の名庭が織り成す、お花や植物、装飾のハーモニーに癒されちゃいましょう！今回は、ヨーロッパの名庭、４箇所をご紹介していきます。
シンプルなのにセンスよく。春夏コーデがこなれる大人服キナリノ編集部
ヴィランドリー城(フランス・アンドル＝エ＝ロワール県)
パリより240キロ南西の位置に存在するヴィランドリー城はルネッサンス様式が用いられたとても美しい古城です。パリから高速電車、TGVでトゥール駅（Tours）下車でそこからお城までシャトルバスが出ています。他にも近辺に古城がいくつかあるのでまとめてトゥール発のツアーに参加すると効率よく回れます。
お城も見ごたえたっぷりですがここの見るべきポイントは庭！幾何学模様の迷路のようなお庭には圧巻されてしまいます。
まるで誰かが空から絵を書いたような色、曲線が植物で表現されており思わず写真をパチリと何枚もとってしまいそうです。こちらは４つのゾーンからなる「愛の庭(ジャルダン・ダムール)」という名の物語のあるお庭です。
ハートで象られているのがとっても可愛らしいですね。宮殿も庭園も１年中観光することができますがやはりお花が美しい７、８月がおすすめです。
ブレナム宮殿(イギリス・オックスフォード)
大学で有名なオックスフォード近辺に位置し、世界遺産にも登録されているブレナム宮殿。首都ロンドンパディントン駅から電車でオックスフォード駅まで約1時間、そこからバスで20分ほどの場所にあります。ロンドンからだと日帰り観光でも行ける距離ですがとにかく見所が多いので事前に計画を立ててから行くことをおすすめします。
数々の映画の撮影でも使われている宮殿＆庭園でハリーポッターや007、ディズニーの実写版シンデレラなどなどたくさんの映画のワンシーンに登場しています。
きっちりと植木が刈り込まれたようなお庭だけでなく生け垣のメイズ(迷路)やバタフライハウスなどもあり、広大な敷地となっています。素敵な湖や川、滝なども全て人工的に作られており、そのスケールの大きさにびっくりしていまいます。
広い庭園内は汽車も走っているんですよ。どれだけ広いのかがこれでよくわかりますね。
たっぷりと時間をとって本場の『イングリッシュガーデン』を隅々まで堪能するのもいいですね。宮殿内でアフタヌーンティーも楽しめるので女性同士で出かけておしゃべりするのも楽しいかも♪
アルハンブラ宮殿(スペイン・アンダルシア州)
アルハンブラ宮殿はバルセロナから、最寄りの空港、グラナダ空港まで1時間強、グラナダ市内からバスで約10分ほどのところにある南スペイン屈指の観光スポットです。今までご紹介してきた宮殿とは異なり、こちらはイスラム建築の最高傑作といわれています。
繊細なモザイク模様がとってもきれいな宮殿は建物と建物の間の中庭（パティオ）も美しいことで有名です。
「リンダラハの中庭」と呼ばれるお庭は囚われの姉妹ソライダとリンダラハが、出窓からこの中庭を見下ろしたという伝説からこの名前がついたそうです。まるでファンタジー映画に出てくる楽園のような雰囲気！
こちらのパティオは噴水が軽やかに舞っています。各パティオで雰囲気も違うので、自分のお気に入りスポットを見つけたらふらっと一服、休憩しながらじっくりとお庭を楽しむのもいいですね。
キューケンホフ公園(オランダ・リッセ)
3月中旬～5月中旬までと期間限定で公開されるキューメンホフ公園は、お花がいっぱいでまるで夢の世界のような世界一有名なフラワーパークです。アムステルダム市内からは電車とバスを乗り継いで１時間半程度、オランダの国際空港であるスキポール空港から期間中は直行バスで約30分ほどのところにあります。
チューリップを始めとするお花の球根はなんと約700万個も植えられているそうです。色とりどりのカラフルなお花たちがお出迎えしてくれますよ。中には日本ではなかなかお目にかかることができない、黒いチューリップの姿も！そんな珍しい品種を探しながらの好奇心いっぱいの散策もいいですね。
オランダは自転車大国とも言われるほど自転車が身近ですが、園内でも自転車がレンタルできます。東京ドームおよそ7個分の広い敷地なので、すいすいと自転車で回れると助かりますね。
園内にはレストランやカフェなども充実していて、休憩スポットもたくさんあるのでヨーロッパの初夏を楽しむには最高の場所ですね。2018年の開園期間は3月22日～5月13日までなのでまだ先ですが、今から計画をたてて初休みやゴールデンウィークを利用していくのもいいかも！
いかがでしたでしょうか？
どの庭園も素晴らしいものばかりで行ってみたくなりませんか？ショッピングに観光！といった旅行スタイルもいいですが、現地の自然に触れ合ったり建築物とお庭の調和を楽しんだりといったスタイルもなかなかいいものではないでしょうか。海外なのでなかなか気軽に行ける場所ではありませんが、ぜひ次の長期のお休みの旅行計画の参考になれば嬉しいです！
海外には有名な歴史的建築物がたくさん点在しており、世界遺産等に登録されているものも多いので、世界遺産巡りを旅行のテーマにしていらっしゃる方も多いのではないのでしょうか。もちろん建築物も歴史やデザイン等とても見ごたえのあるものばかりですが、『お庭』についてはどうでしょう？