北海道を代表する観光地、美瑛町。どこまでも続くなだらかな丘陵地帯は、まるでヨーロッパの田園風景を彷彿とさせる趣です。

美瑛町を代表する景勝地、「四季彩の丘」は、東京ドーム3個分の面積を誇るお花園です。ここでは、ラベンダー、ヒマワリなど年間約30種類の花草が植えられています。

色とりどりの花畑が帯状に広がっている様は、七色の虹が地上に舞い降りたかのようです。

クリスマスツリーの木とは、広大な農地にぽつんと1本だけ立つヨーロッパトウヒです。末広がりをした形と、頂点の枝葉が星のような形をしている姿が「クリスマスツリー」に似ていることからこの木は「クリスマスツリーの木」と呼ばれるようになりました。

地平線が見えるほど広大な丘陵地帯に並ぶカラマツ林は、マイルドセブンのCMが撮影されたことにちなんで「マイルドセブンの丘」と呼ばれています。

秋になると、美瑛の丘陵地帯は異なる表情を見せてくれます。刈り入れが終わった黄金色の大地に、干し草ロールが点在しており、牧歌的な雰囲気を醸し出しています。

青い池とは、十勝岳麓の白金温泉街近くにある人造池のことです。青く煌めく水面が、立ち枯れとなった白樺やトウヒの白い樹肌を鏡のように映し出す青い池は人造物とは思えないほど神秘的な魅力を放っています。

国の特別天然記念物タンショウの生息地である鶴居村は、釧路湿原をはじめ、豊かな自然環境が残されている北海道有数の景勝地です。

四季折々で美しい景色を見せてくれる釧路湿原は、日本最大の湿原であり、湿原そのものが国の天然記念物に指定されています。

広大な湿地帯には、大小数多く湖沼が点在しています。抜けるような青空の下で、波一つない湖沼の水面が、鏡のように空と湿原を映し出す神秘的な景色は、釧路湿原が神々が宿る神聖な地であるかのような錯覚を起こさせます。

湿原そのものが天然記念物に指定されている釧路湿原は、野鳥などをはじめとする野生動物の宝庫です。

北海道に生息する野生のエゾシカも釧路湿原に生息しています。群れをなしてエゾシカ達が走ってゆく様は、迫力満点です。

鶴居伊藤サンクチュアリでは、釧路湿原に生息するタンチョウ鶴を見ることができます。大きな翼を広げながら雪原を舞うタンチョウの美しい姿は、まるで雪の精のようです。

釧路湿原北端に位置するキラコタン岬は、太古から変わらない景観を残している場所として知られています。果てしなく続く草原、蛇行しながら流れる川、はるか彼方に見える地平線が織りなす景色は、絶景そのものです。