出典: 初めて広島観光するのなら、二つの世界遺産めぐりを。
人類史上初めて原爆を投下された「広島」は、平和を願う都市。世界遺産「原爆ドーム」は、今もなおその姿をもって戦争の悲惨さ、不毛さを物語り、人類の過ちに対する戒めとして私たちの心に働きかけます。
そして、もう一つの世界遺産は、“安芸の宮島”として江戸期から広く知られる日本三景の一つ。神を斎(いつき)祭る宮島は、太古の昔から、島そのものがご神体です。厳島神社が歴史的建造物というだけでなく、宮島全体が日本の精神文化を伝え続ける日本が誇る遺産です。
朱色の華麗な海上社殿、神気に満ちた背後の山々、海の蒼が生み出す景色は、殊の外美しく、日本を代表する情景といって過言ではありません。
広島観光といえば、広島城・原爆ドーム・広島平和記念公園を訪れ、広島風お好み焼きや牡蠣料理を味わい、そして、宮島へと渡って厳島神社を参拝して、もみじ饅頭をお土産にするのが定番です。
定番といっても、ありきたりで面白くないという訳ではけっしてありません。広島を“初めて”訪れるのならこのコースが一番です。少なくとも、広島を訪れるのなら、一度以上はその場に足を運ぶことをおすすめします。
でも、修学旅行や団体旅行で、この二大スポットにはすでに訪れたという人はきっと多いはずです。
また、せっかく行くのなら他の地域も訪れたいという方や、アクティブな旅が好き、自然に触れたい、観光客が溢れる場所が苦手といった方々も、きっと少なくないはずです。
出典: 【尾道市・浄土寺展望台からの眺め。黄金に輝く瀬戸内海と、シルエットになって浮かぶ島々。瀬戸内海ならではの情景。】
広島県は、中国山地を背に、穏やかな瀬戸内海に面しています。県内を見渡せば、山岳に湿原、渓谷に滝、桜や紅葉の名所と景勝地も多く、自然豊か。
さらに広島城や福山城、安芸の小京都・竹原の町並み等など、県内には、まだまだ訪れるべき文化遺産も多く有しています。
出典: 【尾道市・山手地区にある「おのみち文学の館『志賀直哉旧居』」。窓の向こうには瀬戸内の穏やかな風景が広がる。】
そして、何よりも素晴らしいのが、瀬戸内に広がる穏やかな海と大小の島々が織り成す多島美の景色。
瀬戸内は、忙しない日常を忘れて、心安らぐ一時が楽しめる場所です。
瀬戸内の港町や、瀬戸内海に浮かぶ島々は、地域それぞれに特色ある文化と趣きがあり、地産の食材を用いた料理が頂ける食事処や、穏やかな環境を活かした居心地良いカフェも数多くあります。
出典: 【尾道市・向島の人気カフェ「立花食堂」の庭。瀬戸内海の優しい風と風景に癒やされます。】
出典: 尾道市・海岸通沿いにある“Onomichi2”。サイクリスト向けのサーヴィスが充実しています。
また、広島県は“サイクリストの聖地”。
瀬戸内に伸びる海道には、快適に走行できるサイクリングロードが整備されているので、港町と島、瀬戸内海の景色を楽しみながら、マイペースでサイクリングできます。
【画像は“しまなみ海道”のサイクリングコースと多々羅大橋。】
本記事では、文化遺産や定番の観光スポットを訪問するよりも、豊かな自然や地域の暮らし、地元ならではの味を楽しみたいという方や、サイクリングで旅行をたのしみたい方に向けて、新しい広島観光の定番を案内します。
紹介するのは、叙情豊かでノスタルジックな雰囲気が魅力の「尾道」。そして瀬戸内海の風景を満喫できる「しまなみ海道」の島々です。
瀬戸内の素晴らしい景色や観光スポットとともに、地元で人気のカフェや食事処、甘味処を目一杯に紹介しますので、記事を参考にして、ぜひあなたの望むスタイルで広島観光を楽しんで下さい。
出典: 画像は、尾道の人気カフェ「茶房こもん」のワッフル。】
本記事では、第1章で「しまなみ海道」の起点である観光地「尾道」、第2章で「しまなみ海道」とサイクリングの案内、第3章で「向島」、第4章で「因島」、第5章で「生口島」を紹介します。
第2章以外では、観光スポット、カフェや食事処などオススメの飲食店を紹介します。特に観光地として人気の高い「尾道」の飲食店の案内に注力していますので、ぜひ旅にお役立て下さい。
出典: 1-1.坂のある港町「尾道」。ノスタルジックな風景と出会いに。
1-2.尾道への交通アクセス&観光案内放送付き巡回バス
1-3.「尾道」の楽しみ方
1-4.モデルコース1(文学散歩)
1-5.モデルコース2(尾道イーハトーブ経由「猫の細道」散策)
1-6.山手地区その他の観光スポット
1-7.尾道市街地区で美味しい一時
○尾道へ来たら外せない!“尾道ラーメン”
○昔懐かしい商店街を歩いて ランチ&カフェ&テイクアウト
○海辺で。ランチ&カフェ&おやつ
1-8.尾道駅前で。甘味&お土産
1-9.尾道の新しいスタイル Onomichi U2&ONOMICHI SHARE
2-1.海の道 ―しまなみ海道に恋して―
2-2.しまなみ海道 Access&Tips & Information
2-3. 自転車で周る“海の道”
3-1.尾道の向こうに「向島」
3-2.向島でおいしい!一時。
4-1.因島で瀬戸内海の絶景を。
4-2.因島でおいしい!一時。
5-1.柑橘の島「生口島」
5-2.生口島のおいしい!一時。
旅のおわりに
1-1.坂のある港町「尾道」。ノスタルジックな風景と出会いに。
県南部に位置する「尾道」は、広島で人気の観光エリアです。
“坂の町”と呼ばれるように「尾道」は、千光寺山・西國山・浄土寺山の三つの山が海岸まで迫った土地。急斜面には社寺や民家が建ち並び、その間を細い坂道や路地が縫うように縦横に伸びています。
出典: 【画像は、尾道市街と尾道水道。ノスタルジックな尾道ならではの風景。】
社寺や古民家、石畳の道や曲がりくねった坂道は、風情たっぷり。坂の途中や山の上から見下ろせば、尾道ならではの情緒ある景色が広がっています。
出典: 1-2.尾道への交通アクセス&観光案内放送付き巡回バス
出典: 【駅右上の天守閣の建築物は、千光寺公園にある博物館「全国城の博物館尾道城」。】
広島から尾道まではJR山陽本線各停で、約1時間半。
(山陽新幹線・こだま号を利用するのなら新尾道駅まで36分。)
東京出発の場合→新幹線のぞみで3時間50分→福山→山陽本線で20分→尾道
(新大阪出発の場合→新幹線のぞみで約1時間→福山)
※県外から広島までのアクセス、県内他地域のアクセスはここでチェックしましょう。
「好きっぷライン」は、尾道駅をスタート後、2号線を経由して、海岸通りを巡回し、やがて尾道駅前に戻る土曜・休日限定の一周路線バスです。
出典: 土日・休日に尾道散策をするのなら、観光案内付きの“好きっぷライン”を活用しましょう。
出典: 【画像は、尾道を代表する景色。中央の尾道水道を挟んで、手前が尾道市街地、対岸が向島。奥に見える橋は、しまなみ海道の尾道大橋と新尾道大橋。】
尾道の楽しみ方は、大林映画のロケ地や寺社仏閣、文学のこみちや古民家カフェを巡り歩いたり、展望台の眺望やロープウェイでの空中散歩を楽しんだり、猫を探したりと様々。
出典:www.flickr.com(@gacha223) 【石段の向こうには、尾道水道と向島。尾道はかつて灯籠など石造品を産物としていた町。石段や石垣、石畳と、町には石材が多く使われ、尾道ならではの雰囲気を生み出しています。】
いずれにしても尾道観光とは、坂道や路地を気ままに歩き、自分の興味を覚えるままに寄り道し、ノスタルジックな町の雰囲気や瀬戸内の穏やかな景色を、エトランゼ気分で味わうこと。
そして、風情ある飲食店や雑貨店にふらりと立ち寄り、心穏やかに美味しい一時を過ごすことです。
出典: 【画像は、尾道の人気古民家カフェ「空猫カフェ」。窓からは尾道水道が一望。】
尾道は気の向くままに小路を歩くのが一番ですが、初めて訪れる方にはランドマークは必要です。尾道を訪れたのなら、まずは「千光寺山」を目指しましょう。
紹介するモデルコースは、ロープウェイを使うショートコースです。
ロープウェイの空中散歩で千光寺山へと一気に上がり、展望台から尾道の景色を楽しみ、文学のこみちを散策しながら、千光寺を参拝します。
以下では、「千光寺公園」と「千光寺」、「文学のこみち」と「おのみち文学の館」を周る“モデルコース1”と、現在尾道で人気の高い「尾道イーハトーブ」・「猫の細道」を周る“モデルコース2“を案内します。
それぞれのコースでは、尾道山手地区ならではの眺めや雰囲気の良いカフェも紹介しますので、ランチや休憩時にぜひ立ち寄ってみましょう。
出典: 【坂を巡り歩いて、カフェで一息。尾道観光は、これが一番。画像は「空猫カフェ」。】
このコースでは、千光寺から天寧寺三重塔・おのみち文学の館・志賀直哉の旧居・宝土寺を周ります。
尾道駅→(バスで6分・徒歩15分)→長江口→〈ロープウェイ〉→千光寺公園→〈文学のこみち〉→千光寺→〈千光寺通り〉→天寧寺三重塔→(*帆雨亭・空猫カフェ・ネコノテパン工場)→おのみち文学の館→〈千光寺新道〉→志賀直哉の旧居→〈千光寺新道〉→宝土寺→(*antenna Coffee House)
※(*)はコース上のオススメ飲食店。
出典: 長江口から千光寺山山頂までは、3分程。天寧寺の三重塔や千光寺、尾道の町並み、尾道水道を眼下にしながら空中散歩を楽しめます。
ロープウェイとバスを利用するのなら、「千光寺山ロープウェイ往復+おのみちバス1日乗車+観光施設割引」がセットになった「おのみちフリーパス」が断然お得です。
※フリーパスはロープウェイ乗り場では販売していません。販売場所、料金は以下でチェック!
千光寺公園は、山頂から中腹にかかる公園です。展望台からは、尾道の市街や尾道水道だけでなく、対岸の向島、さらに天気が良ければ遠く四国まで望むことができます。画像は、桜の季節の千光寺公園展望台からの眺め。千光寺公園は、尾道随一の桜の名所です。
出典: 千光寺公園は、桜だけでなく、恋人の聖地・夜景100選にも選ばれている名所です。瀬戸内・尾道ならではの景色を眺めながら休憩しましょう。
「文学のこみち」は、文人らの詩句が刻まれた句碑や文学碑が点在する散策路。尾道を代表する観光スポットです。ポイントは林芙美子の文学碑。ここは木々の向こうに尾道大橋や尾道水道が望め、叙情豊かな景色を味わえます。展望台から千光寺へは、この小道を通って向かいましょう。
三重岩と称される奇岩を背後に、崖にせり出すように建てられた真言宗の名刹「千光寺」。朱塗りの本堂は“赤堂”と呼ばれ親しまれています。
“赤堂”とともに有名なのが、志賀直哉の暗夜行路にも登場する鐘楼です。尾道の町には、毎夕この鐘の音が響きます。
「おのみち文学の館」は、文学記念室・志賀直哉旧居・中村憲吉旧居と、全部で3棟あります。隣接していませんが、部屋や庭からの眺めが素晴らしので、ぜひ立ち寄ってみましょう。
広島三次市出身の中村憲吉は、アララギ派の歌人。東大卒業後、経済記者を経たのち、実家の酒造業に従事。伊藤左千夫を師事し『アララギ』に参加しました。この旧居は、肺結核により46歳で他界した憲吉の終の棲家。千光寺の近くの高台に建つこの家からの眺めは抜群です。
出典: 天寧寺(てんねいじ)は、1367年に開山した曹洞宗のお寺。尾道の風景に欠かせない三重塔は、室町幕府二代将軍・足利義詮(あしかが よしあきら)によって建立。国の重要文化財です。
出典: 緑に囲まれた古民家の喫茶店「帆雨亭」。窓際からの眺めが抜群。
出典: メニューは、手作りのケーキセットやぜんざい等の甘味の他、珈琲や紅茶等。また、生しぼりレモンスカッシュや瀬戸田ライムのスカッシュといった、地元の食材を使った甘味やドリンクもあります。
【画像は、瀬戸田レモンとはちみつを使った天然シロップのかき氷。爽快な味わい。】
出典: 「空猫カフェ」も古民家を改装したカフェ。2階の座敷席が広く、尾道の絶景を楽しめます。
出典: この店で人気なのが、もっちりとして、しっかりした噛みごたえのベーグル。
【画像は、ベーグルサンドと甘夏ジュース。】
出典: 寒い季節なら、スープのセットがオススメ。
【画像は「緑大豆とじゃがいものクリームスープのセット」。】
尾道 / カフェ
- 住所
- 尾道市東土堂町6-11
- 営業時間
- [月]
定休日
[火]
定休日
[水]
定休日
[木]
定休日
[金]
11:30 - 17:00(L.O. 16:00)
[土]
11:30 - 17:00(L.O. 16:00)
[日]
11:30 - 17:00(L.O. 16:00)
- 定休日
- 月曜日、火曜日、水曜日、木曜日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 出典: 「ネコノテパン工場」は、県外からわざわざ訪れる人が後を絶たない程の人気店。猫の額ほどの広さしかない愛らしいお店ですが、パンの種類は多く、どれも美味と評判です。
文学記念室は、尾道に在住していた林芙美子など当地ゆかりの作家の資料を展示した記念室です。見所は、芙美子が晩年に暮らした新宿宅の書斎を再現した展示室。
『志賀直哉旧居』は、志賀直哉が、代表作「暗夜行路」の草稿を書いた家。
出典: 部屋から望むのは、穏やかな瀬戸内の風景。行き交う船もすぐそば。ノスタルジックな雰囲気がたまらない文化施設です。
宝土寺は、境内からは向島が望め、散策休憩するのにちょうど良いお寺です。
春と秋には、境内で「おのみち手しごと市」が開催されますので、興味ある人は忘れずに。
【画像は、参道に咲く春の訪れを告げるハクモクレンと、宝土寺の山門。】
◆antenna Coffee House(アンテナコーヒーハウス)◇
出典: アンテナコーヒーハウスは、ちょっと休憩するのに丁度良いカフェ。店主の趣味良く、シンプルで落ち着いた雰囲気が魅力。珈琲は香り良く美味しいと評判。ドリンクの他は、3種類のケーキ、サンドイッチ、トースト。
【画像は、レアチーズケーキ。】
1-5.モデルコース2(尾道イーハトーブ経由「猫の細道」散策)
出典: 【尾道で人気の散策路“猫の細道”。尾道イーハトーブの主催者・園山春二氏が描く“福石猫”(画像左上)が点在しています。】
このコースは、先に紹介したコースの千光寺までは同じ。千光寺から下れば、すぐに尾道イーハトーブです。
千光寺→「尾道イーハトーブ」(*ミーシャのハーブ庭園 ブーケ ダルブル・招き猫美術館in尾道・梟の館)→猫の細道→(*茶房こもん)→長江口
イーハトーヴ尾道
1997年から尾道でスタートさせたイーハトーヴ。
尾道は古寺が点在し、尾道水道としまなみ海道を眺める事の出来る風光明美な町です。かつては北前船の寄港する港町、商都として栄えた町は映画やドラマ、CMの舞台として度々メディアに登場しています。その中でも山手地区は商業で財をなした商人の雅な日本家屋が並ぶ美しいエリアでしたが、急斜面地であることから空家、廃屋が問題になっていました。園山春二が廃屋同然の古民家を改修し、梟の館としてオープンさせたのが1997年。以降、近隣の古民家、廃屋を館(シャトー)としてリニューアルし続け、イーハトーヴ尾道を形成しています。
出典: 出典: ターシャ・テューダーの世界に舞い込んだようなハーブガーデン。高台にあるので、眺望も抜群です。
出典: この店で頂くのなら、フレッシュのハーブティ+自家製ケーキで。
尾道 / カフェ
- 住所
- 尾道市東土堂19-18
- 営業時間
- [月]
11:00 - 17:00
[火]
11:00 - 17:00
[水]
11:00 - 17:00
[木]
11:00 - 17:00
[金]
11:00 - 17:00
[土]
11:00 - 17:00
[日]
11:00 - 17:00
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 出典: 国内外の招き猫、約300体が収蔵されている“招き猫美術館”。大正民家をリノベーションした建物は、1階がショップ、2階がギャラリーです。
出典: 「梟の館」は、廃屋同然の大正時代の建物をリノベーションしたカフェ。施設は古いですが、眺望抜群で、独特の雰囲気があると人気。2階には“梟(ふくろう)”のコレクションが展示されています。
普段の営業は日没まで。月に一度、満月の夜にワインバーが完全予約で開催されています。
尾道 / カフェ
- 住所
- 尾道市東土堂町15-17
- 営業時間
- ■ 営業時間
[月~金]10:30頃-日没頃
[土・日・祝] 10:00頃-日没頃
【観月夜会】満月の晩のみ営業(日没から日の出まで)要予約
【チーズフォンデュディナー】随時予約可
■ 定休日
水曜日休(祝祭日・満月は営業)
- 定休日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
データ提供: 出典: “猫の細道”は、尾道で今最も人気のある散策路。“福石猫”が行き交う観光客の目を楽しませます。現在この“福石猫”は、1000匹以上。“猫の細道”以外にも置かれているので、見つけてみましょう。
出典: 尾道は、猫の町。いたる所で猫と出会います。特に“猫の細道”は、猫の通り道と重なるため遭遇率が高い場所です。猫好きさんは、ここを目指して。
出典: 「茶房こもん」は、千光寺山ロープウェイの乗り場近く。ワッフルで人気の老舗カフェです。
出典: こもんのワッフルは、甘さ控え目で大人味。外がサクッ中はモッチリとした食感。何より嬉しいのがリーズナブルな価格で抜群の美味しさ。遠方からわざわざ訪れるリピーターも多いのも納得です。
【画像は「アイスチョコワッフル」】
出典: 朱塗りの多宝塔と本堂が素晴らしい「浄土寺」は、飛鳥時代、聖徳太子が創建したと伝わる中国地方屈指の名刹です。
出典: 多宝塔・本堂は国宝、山門と阿弥陀堂は国の重要文化財です。
出典: 尾道の三山の一つ浄土寺山の山頂には、「浄土院奥の院」や巨石群、眺望が素晴らしい「浄土寺山展望台」や「不動岩」があります。千光寺山展望台とはまた一味ちがう尾道の風景が眺められます。浄土寺の裏山「浄土寺山」には、修験者のための鎖道(全長62m)と、登山道があります。鎖道を登るのなら、必ず準備万端でチャレンジすること。※鎖での登山は各自の責任で。【画像は浄土寺山展望台からみた夕暮れ】
県の重要文化財に指定されている西國寺の「山門」。2mにも及ぶ巨大なわらじが吊るされているのが目印です。
尾道三山の一つ愛宕山の中腹に位置する西國寺の境内は、1万5千㎡にも及びます。山門をくぐってから、108段の石段を上ると、朱塗りの金堂(重文)、その先に不動堂・持仏堂・本坊等が建ち並んでいます。
出典: 西國寺は、新春の火渡り神事、桜の名所として有名な尾道を代表する寺の一つ。寺社巡りなら外せない名刹です。
【画像手前が金堂(重文)、右奥が、足利六代将軍・義教によって建立された三重塔(重文)。】
1-7.尾道市街地区で美味しい一時 ランチ&軽食&カフェ
出典: 尾道といえば、“尾道ラーメン”も外せません。
尾道ラーメンは、古くから地元で愛され続けている、醤油味のシンプルな中華そば。瀬戸内海で水揚げされるいりこダシの風味が生きたスープは、誰もが好む優しい味わい。麺は歯ごたえある平打ち麺。具は、チャーシュー、メンマ、青ネギが基本です。以下で紹介するの3店は、尾道屈指の名店です。行列覚悟で来店しましょう。
出典: 尾道で一番人気の「朱華園」。
醤油味のスープに背脂がよく合います。お代わりしたくなるような、後を引く美味しさです。観光客も地元の方も押し寄せる店なので、大行列は覚悟の上で来店しましょう。【画像は「中華そば」】
尾道 / ラーメン
- 住所
- 尾道市十四日元町4-12
- 営業時間
- 11:00~19:00
売り切れ次第終了
夕方空いてますby醤油屋
- 定休日
- 木曜・第3水曜(祝日の場合営業)
- 平均予算
- ~¥999 /~¥999
データ提供: 出典: 「つたふじ」も、地元でも人気の名店。店内はカウンター席だけなので、この店も並ぶの覚悟で来店しましょう。
ラーメンは、いりこダシが効いたあっさり味。麺も細めでスルスルと頂けるタイプ。中華麺の代わりにうどんを入れた「中華うどん」も人気。サイドメニューに、おむすびといなり寿司があります。
尾道 / ラーメン
- 住所
- 尾道市土堂2-10-17
- 営業時間
- [月]
定休日
[火]
定休日
[水]
11:00 - 16:00
[木]
11:00 - 16:00
[金]
11:00 - 16:00
[土]
11:00 - 16:00
[日]
11:00 - 16:00
- 定休日
- 月曜日、火曜日
- 平均予算
- ~¥999 /~¥999
データ提供: 出典: 壱番館のラーメンは、醤油味が強目のあっさりとした味わい。尾道ラーメンは背脂入りが特徴ですが、この店は控えめです。脂が苦手な人はぜひこの店へ。
【画像は、味付け玉子入りの「味玉ラーメン」】
尾道 / ラーメン
- 住所
- 尾道市土堂2-9-26
- 営業時間
- [月]
11:00 - 19:00
[火]
11:00 - 19:00
[水]
11:00 - 19:00
[木]
11:00 - 19:00
[金]
定休日
[土]
11:00 - 19:00
[日]
11:00 - 19:00
■ 定休日
金曜日が祝日の場合は営業致します。
- 定休日
- 金曜日
- 平均予算
- ~¥999 /¥1,000~¥1,999
データ提供: 昔懐かしい商店街を歩いて。ランチ&カフェ&テイクアウト
尾道の楽しさは、山手地区だけではありません。
せっかく足を運んだのなら、昭和レトロな商店街“尾道本通り”もそぞろ歩いてみましょう。商店街は、全長約1.2km。尾道駅から浄土寺方向へ、5つの商店街(一番街・中商店街・本町センター街・中央街・尾道通り)が一直線に連なっています。
出典: 以下で紹介するのは、商店街の中にある、モーニングやランチ、カフェタイムに丁度良いお店です。浄土寺方面から駅に向かって順に紹介します。【画像は、本町センター街にある元銭湯の「ゆーゆー」前。】
出典: 珈琲専門店「尾道浪漫珈琲」は、尾道本通の中央街にあります。煉瓦の壁とレトロなミルが目印。店内は、専門店らしい落ち着いた雰囲気です。
オススメは、サイフォン式で淹れる珈琲。珈琲はホットもアイスも、テーブルでカップやグラスに注いでくれます。香り良くコクのある味わいは、自家焙煎ならでは。軽食やモーニングメニューも充実。
【画像は「チーズトーストモーニング」】
出典: 軽食の一番人気は、ワッフルです。プレーンがダントツ人気ですが、他にフルーツやカスタード、チョコバナナ等など。
ワッフルは、こんがりと焼き上げられて、サクッとして中はふわっとした食感。苦味のある珈琲と抜群の相性です。
【画像は、フルーツワッフル】
出典: 「あくびカフェー」は、尾道本通りの中央街。「尾道浪漫珈琲」と同じ並び。
出典: このカフェは、尾道のゲストハウス「あなごのねどこ」の“旅と学校をテーマにしたレトロ喫茶兼交流スペース”。
出典: 店内は、テーマ通りに古い木造校舎の教室風。レトロで、心懐かしい雰囲気です。
出典: 昼時は、カレーライスやサンドイッチの軽食。そして専属パティシエによる日替わりスウィーツ。週に一度「おせっかい定食」、月に一度「給食」がメニューに登場しますので、「回覧板」を要チェック。
出典: スウィーツなら、「あくびパフェセット」がオススメ。パフェにミニドリンク付いてきます。レトロなグラスで、旅情も深まります。【画像は、人気のプリンパフェ。】
◆ゲストハウスの宿泊情報もこのサイトへ。サイクリストは、要必見!
出典: 「ゆーゆー」は、100年近く続いた銭湯を改装したカフェ。地元に密着した店舗です。店頭と店内では地元の特産品も種類豊富に並べられていますので、お土産探しにもグッド。
出典: 店内には、木製の脱衣箱や鏡、タイル張りの壁等など、浴場だった名残がいたる所に。カフェスペースは、元浴場の部分です。
出典: しぼりたてのフレッシュジュースやいちじくヨーグルト等、地元特産のフルーツを使ったメニューが人気。
【画像は「甘夏のチーズケーキセット」】
出典: 「ゆーゆー」の尾道ラーメンも人気高し。他店で並ぶのが嫌なら、ここで美味しく頂きましょう。
尾道 / カフェ
- 住所
- 尾道市土堂1-3-20
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 木曜日(祝営業、8月無休)
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
データ提供: 出典: 「パン屋航路」は、県外からもパン好きが集まる有名ベーカリー。お土産にしても、テイクアウトして海辺や島で食べても良し。尾道駅からは歩いて5分程。
出典: 店員はキビキビと明るく、店内は清潔。朝の7時からの営業で、閉店は売り切れまで。
出典: パンの種類は、デニッシュ系や食事系、メロンパンから調理パンまで実に豊富。どれも美味しいのは、生地の良さ。穀物の甘味や風味を味わえるパンです。
出典: 一番人気は、カレーパンは、牛スジ肉をじっくりと煮込んだ自慢の逸品です!
尾道 / パン
- 住所
- 尾道市土堂1-3-31
- 営業時間
- 7:00~18:00 ※売り切れ次第終了
- 定休日
- 月曜・火曜
- 平均予算
- ~¥999 /~¥999
データ提供: 出典: 「チャイサロンドラゴン」は、“尾道チャイダー”で知られるカフェ&バー。商店街の中ではありませんが、尾道本通りから路地を海方向に入ってすぐ。看板が目印です。(駅から歩いて5分程。「パン屋航路」よりも駅側にあります。詳細は以下のリンク先へ)
出典: “尾道チャイダー”は、緑茶とサイダーをブレンドした、尾道のローカルドリンク。チャイサロンドラゴンのオリジナルです。
出典: 独特の爽やかさが魅力で、ちょっと癖になる味わいです。お土産用にレトロな瓶入りも販売。
尾道 / カフェ
- 住所
- 尾道市土堂1-9-14
- 営業時間
- [月]
10:00 - 19:00
[火]
10:00 - 19:00
[水]
10:00 - 19:00
[木]
10:00 - 19:00
[金]
10:00 - 19:00
[土]
10:00 - 19:00
[日]
10:00 - 19:00
■ 営業時間
営業時間は要事前確認
■ 定休日
不定休(水曜・木曜が休みの可能性高い) ※要事前確認
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 尾道は、港町。せっかくなら、潮風を肌で感じられる海辺でランチやカフェタイムを楽しみましょう。
出典: 「やまねこカフェ」は、地元で愛される尾道定番の人気カフェ&バー。ロケーションも抜群。おやさいランチや、カレーランチ、パスタランチ、パンランチ等など、ランチセットが充実。
出典: カフェメニューなら、「本日のデザートセット」がオススメ。【画像のドリンクは、人気の「やまねこラテ」。】
尾道 / ケーキ
- 住所
- 尾道市土堂2-9-33
- 営業時間
- [月]
定休日
[火]
10:30 - 17:30
[水]
10:30 - 17:30
[木]
10:30 - 17:30
[金]
10:30 - 17:30
[土]
10:30 - 17:30
[日]
10:30 - 17:30
■ 定休日
月曜休(祝日の場合は翌日)
- 定休日
- 月曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999 /~¥999
データ提供: 出典: 「フルール」は、サンドイッチとスムージー、フルーツヨーグルトが評判のカフェ。海岸に面しているので、尾道水道を眺めながら美味しく食事が頂けます。
出典: 早起きの旅人には嬉しい、7時開店。ドリンク付きのモーニングセットは、AからDまで4種類。人気が高いのは「たまごサンドセット」。カリッとしたトーストに玉子がたっぷり。パンの焼き加減が絶妙と評判。
尾道 / カフェ
- 住所
- 尾道市土堂1-13-3
- 営業時間
- 7:00~17:00
モーニングサービス 7:00~11:00
- 定休日
- 木曜日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 出典: 昭和14年創業の「からさわ」は、尾道市民が愛する自家製のアイスクリーム店。
【画像は波止場のからさわベンチ 】
出典: 一番人気は、何と言っても「たまごアイスもなか」。パリパリの皮と、玉子の味わいがしっかりと感じられるアイスのコンビネーションが抜群!です。「からさわ」はテイクアウト店ですが、座ってゆったりと味わいたいのなら、隣接する「モナカルーム」か、海岸のベンチで頂きましょう。
出典: 「夕やけカフェ」は、国産小麦と豆腐を生地に使ったドーナッツの専門店。
出典:
はちみつバターや瀬戸の塩生キャラメル、きな粉やアールグレイ等など、種類は実に豊富。豆腐が入っているので、しっとりとした食感です。この店のドーナッツは、すべてハート形!
カフェと店名についていますが、テイクアウト店なので、海を眺めながら頂きましょう。尾道水道の夕景は天下一品です。
尾道 / ドーナツ
- 住所
- 尾道市土堂1-15-21
- 営業時間
- [月]
10:00 - 17:30
[火]
定休日
[水]
定休日
[木]
10:00 - 17:30
[金]
10:00 - 17:30
[土]
10:00 - 17:30
[日]
10:00 - 17:30
- 定休日
- 火曜日、水曜日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 出典: 「尾道さくら茶屋」は、尾道の有名甘味処。駅前店は、駅から徒歩で1,2分。みたらし団子とわらび餅、季節のかき氷や大判焼きが人気。見た目も味も、コストパフォーマンスも抜群で、メニューも豊富。お土産ならわらび餅の「とろける笑美餅」が断然オススメです。
出典: 駅から徒歩すぐの「おやつとやまねこ」。尾道で大人気のテイクアウト専門のスウィーツショップ。魅惑的で可愛い“おやつ”が並んでいます。
出典: 一番人気は、「尾道プリン」。
広島市の山中で放牧飼育している農場から直送される低温殺菌牛乳と生クリーム。尾道産の産みたて卵と北海道産のてんさい糖を使用しています。厳選素材で作られたプリンは、コクがあって甘味も程良く、身体に優しい味わいです。添付のレモンシロップを入れると、チーズケーキような味わいに変化します。パッケージも可愛く、尾道土産にぴったりです。
1-9.尾道の新しいスタイル Onomichi U2&ONOMICHI SHARE
以下で紹介するのは、瀬戸内の絶好のロケーションを活かした、新しいスタイルの複合施設です。今まで経験したことのない、新しい旅がここで始まるかもしれません。ぜひ訪れてみましょう。
出典: 「Onomichi U2」は、ホテル、レストラン、カフェ、セレクトショップ、イベントスペース、ギャラリー等などからなる複合施設。港湾の倉庫だった建物をリノベーションしています。
尾道は“しまなみ海道”の出発点。この施設では、アクティブなサイクリストや観光客に向けて、様々なサービスを提供しています。
出典: 「HOTEL CYCLE」もその一つ。自転車ごと宿泊できるサイクリストに優しいホテルです。自然素材を用いた内装はリラックス出来ると評判です。「Onomichi U2」内には、サイクリスト向けのショップやレンタサイクル店も入っています。急の故障でも安心です。
出典: 海に面する「「Onomichi U2」は、サイクリストだけでなく、観光客にも近郊の人々にも人気の新スポットです。尾道水道の眺めも良く、穏やかで癒される場所。
出典: 施設内には、レストランのThe RESTAURANT・バーのKOG BAR・カフェのYard Cafe・ベーカリーショップのButti Bakeryの4つの飲食テナントが入っています。【画像は「YardCafe」。】
出典: 「YardCafe」には、Cycle Through(サイクルスルー)が設けられています。サイクリストは、水や食事をここで調達・補給してから出発しましょう。
出典: 「Butti Bakery」のパンは、実に種類豊富。ハード系、食事系、デニッシュ系、惣菜系と様々に並べられています。デッキで頂くのも良し。旅のお供にテイクアウトしても良し。
出典: 「The RESTAURANT」は、朝から晩まで楽しめるイタリアンレストラン。瀬戸内海で揚がる新鮮な魚や銘柄鶏、牛肉をのグリル料理が自慢。炭火でダイナミックに焼き上げます。
出典: モーニングは5種のパンが楽しめる「セットメニュー」と、卵料理とソーセージ、ビュッフェ形式のサラダなどが付いた「朝食ビュッフェ」の2種類。
ランチ時は、肉か魚か選べるセレクトランチやピッツアセット等など。ランチもモーニングも「Butti Bakery」のパンがビュッフェ形式で好きなだけ頂けます。
出典: 「ONOMICHI SHARE」は、“働くこと、遊ぶこと”が一緒になったシェアフロア。
「ONOMICHI SHARE」も港湾倉庫を改装した、会員制の複合施設です。シェアオフィスの広い窓からは海が臨め、デッキにもデスクがあり、潮風の中で仕事ができます。全フロアWi-Fi完備。ドロップイン(一時利用)も可能です。
出典: しまなみサイクリングや瀬戸内クルージング等の“遊び”のサービスも福利厚生の一環として提供しています。またビジネス講習やワークショップの企画、異業種交流会等のイベントも開催しています。興味のある人は、見学がてらドロップインしてみましょう。
「しまなみ海道」とは、広島県・西瀬戸尾道ICを起点に、橋で繋がる瀬戸内海の島々を通り、四国愛媛県・今治ICを終点とする「西瀬戸自動車道」のこと。
出典: この道の最大の特徴は、自転車歩行者専用道路が設置されていることです。
「しまなみ海道」のサイクリングの魅力は、瀬戸内海の景色と潮風を楽しみながら、島の文化や食をマイペースで味わいながら、長距離走行ができること。そしてサイクリストに優しい配慮がなされていることです。また、しまなみ海道の橋には、自転車専用道路が設けられています。
(※海道上の島々へは、車や自転車でなくても、地元の方々が利用する航路もあるので、飛行機や新幹線で来訪する観光客も気軽に島旅を楽しめます。)
出典: 「しまなみ海道」の島(橋)は以下の通り。
1.尾道→(新尾道大橋・尾道大橋)→2.向島→(因島大橋)→3.因島→(生口橋)→4.生口島→(多々羅大橋)→大三島/愛媛県→(大三島橋)→伯方島/愛媛県→(伯方・大島大橋)→大島/愛媛県→(来島海峡大橋)→愛媛県今治市
(※大三島からは愛媛県です。今記事では、1.~4.の尾道と、向島・因島・生口島の3島を紹介します。)
以下では、「しまなみ海道」の交通アクセスとサイクリング情報を案内し、その後広島県内の3つの島の観光スポットと、おすすめのカフェや食事処を紹介します。
出典: 島内は自販機やコンビニが少ないので、食事処や休憩のためのカフェは要チェック。せっかく島を訪れるのなら、美味しい食事を頂きましょう。【画像は、向島の「Pizzeria Felix」の「マルゲリータD.O.C(トマトソース、水牛のモッツァレラ、バジル)」】
2-2.しまなみ海道 Access&Tips & Information
出典: しまなみ海道の島々へのアクセスは、マイカー、路線バス、自転車、フェリーで。
尾道~今治間は、直通の高速バスも運行しています。路線バスやフェリーを利用して島々をわたりながら今治へと渡り、高速バスを利用して尾道へと戻っても良いでしょう。
航路で行く島も味わい深いものです。
尾道と各島を結ぶ航路、島と島を繋ぐ航路は多く、ほぼ全ての船で自転車の積載が可能です。フェリーや自転車、バスを上手に組み合わせれば、団体旅行では味わえない、瀬戸内旅行が楽しめます。移動時間も旅のうちです。ぜひ楽しい旅程を組んでみましょう。
瀬戸内の観光は、ゆったり散策し、心地の良いカフェで休憩し、地元ならではの料理をランチに頂くのが一番。日帰りの旅行や広島からのオプションとして周るのなら、尾道か以下で紹介する島のどちらかに。宿泊するのなら、尾道と島を一つ二つ訪れ、のんびりと観光しましょう。
出典: しまなみ海道を観光するのなら、このサイトを訪れましょう。交通アクセスや宿泊施設、観光スポット等など、しまなみ海道に関する情報がぎっしり詰まっています。
出典: しまなみ海道の島々へは、先述した通り、サイクリングで周ることができます。
広島県の瀬戸内地方には、全部で4つの海道(しまなみ・とびしま・かきしま・さざなみ海道)あり、それぞれ快適に走行できるサイクリングロードが敷設されています。
サイクリングロードには、地図でルートを確認しなくても快適に走行できるように、推奨ルートがブルーライン明示され、距離票が路面表示されています。
また、ロード上の各地にはレンタル店も多く、現地まで自転車を持ち込まなくても調達でき、気軽にサイクリングを楽しむことができます。
出典: 今記事で紹介するのは、尾道起点の「しまなみ海道」です。(詳細は以下のリンク先で確認)
しまなみ海道サイクリングロードの総距離は約70kmです。脚に自信があるサイクリスト以外の方は一気に走破せず、島で宿泊しながら今治へ渡りましょう。
出典: フェリーに自転車を積載することも可能です。規定のエリア内で周遊するサイクリスト向けに、運賃割引カード(せとうちサイクルーズPASS)も無料で発行されていますので、ぜひ利用しましょう。
出典:www.flickr.com(@nhayashida) ◆※◆向島へ渡る尾道大橋の自転車路は幅が狭く、橋へ到達するまでも悪路で上り坂が続きます。自転車に乗り慣れていない方は、無理をせず、渡船を利用しましょう。
【画像は、尾道の渡船乗り場。渡船は、自転車ごと乗り込めます。】
※「せとうちサイクルーズPASS」発行窓口、利用の仕方等などが掲載されています。
自分の力で自由に進むことの出来る自転車はかけがえのない旅の相棒です。
本サイトでは、しまなみ海道へ訪れる自転車旅行者へ”自転車乗り目線”の宿の情報をご紹介します。
さあ、自転車の聖地・しまなみ海道へ、みなさんのお越しを心よりお待ちしております。
尾道市在住のcelesteさんによるしまなみ海道自転車巡りの完全ガイドです。道路案内が詳細に記されているので、初めて走破する方は参考にしてみましょう。
出典: 【画像は、高見山展望台からの景色。右の橋は因島へと続く「因島大橋」。】
尾道水道の対岸に見える「向島(むかいしま)」は、花と果物栽培が盛んな島。尾道からフェリーでわずか3分で到着するので、尾道観光と合わせて気軽に島旅を楽しめます。
観光スポットは、「国立公園高見山」と、芝生の広場が広がる「「向島洋らんセンター」。
出典: 高見山は、この島のシンボル。展望台からは、瀬戸内海屈指の景色が眺められ、春は桜が彩ります。天気の良い日なら、お弁当や飲み物を用意して、ここでランチや休憩タイムを。
出典: 「立花食堂」は、向島で人気の食事処。今最も注目を浴びている立花海岸沿いに店があります。
出典: 食堂の外には、海沿いに面した島ならではの憩いの空間が広がり、食堂も開放的。ゆったりとくつろぎながら食事を楽しめます。
出典: 立花食堂の人気メニューは、「日替わり定食」と「海鮮丼」。
出典: ランチメニューは、他に焼き豚丼や親子丼、ラーメン、おむすびセット。どの食事にも、別料金でドリンクとケーキをセットにできます。ラーメンも人気。脂を綺麗に取り除いたスープは、旨味十分でスッキリ。身体に染み込む優しい味わい。
向島町立花 / 食堂
- 住所
- 尾道市向島町立花287-1
- 営業時間
- [月]
11:00 - 14:30(L.O. 14:00)
[火]
定休日
[水]
11:00 - 14:30(L.O. 14:00)
[木]
11:00 - 14:30(L.O. 14:00)
[金]
11:00 - 14:30(L.O. 14:00)
[土]
11:00 - 14:30(L.O. 14:00)
[日]
11:00 - 14:30(L.O. 14:00)
- 定休日
- 火曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
データ提供: USHIO CHOCOLATL(ウシオチョコラトル)
出典: 「USHIO CHOCOLATL」は、向島・立花の高台にあるチョコレート工場兼ショップ&カフェ。
出典: 出来立てのチョコレートと一緒に頂けるのは、美味しいチョコドリンクと島の景色。
出典: ドリンクメニューは、ホットチョコレイトとホットカカオミルクの他、冷たいカカオソーダやみかんジュース等など。店内では“本日の一口チョコレート”が頂けます。
出典: オリジナルのチョコレートは、砂糖と厳選カカオのみで作られています。パッケージのデザインもお洒落で、お土産にピッタリ。フレーバーも各種あり。
出典: 「まるひ商店」は、向島で人気の古民家を改装した洋菓子店。
出典: 引き戸を開けるとケーキショップ!というシチュエーションも目新しく、ワクワクさせます。焼き菓子の硝子棚もレトロな雰囲気。
出典: 出典: ドリンクメニューがあるので、観光客でもケーキを味わえます!
出典: 大正5年創業の住田製パン所は、地元で愛される町のパン屋さん。気さくな女将も人気。
出典: パンは昭和懐かしいスタイルで素朴な味わい。全て自家製で、良心的な価格も嬉しいところ。
出典: 店の一番人気は、ねじって揚げた「ネジパン」。昔懐かしい味わいに”ほっこり”
出典: ラスクも人気。お土産やおやつにピッタリです。
【画像は「メロンパンのラスク」】
モンシターハンテン (MONSITER HUNTEN)
出典: 悶舌(モンシター)飯店という変わったネーミングの店ですが、ラーメンは基本スタイルの中華そば。魚介の出汁がきいて美味しいと評判です。アクティブに動く方なら、ランチはここでエネルギーチャージ!
尾道 / ラーメン
- 住所
- 尾道市向島町5543-6
- 営業時間
- [月]
11:00 - 14:00
17:00 - 20:00
[火]
11:00 - 14:00
[水]
定休日
[木]
11:00 - 14:00
17:00 - 20:00
[金]
11:00 - 14:00
17:00 - 20:00
[土]
11:00 - 14:00
17:00 - 20:00
[日]
11:00 - 14:00
17:00 - 20:00
- 定休日
- 水曜日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 出典: 「後藤飲料水工業所」は、ラムネやサイダー、オレンジジュースやミルクセーキ等など、昔懐かしい飲料水を作る製造所。
出典: 工業所内の倉庫で、冷えた飲料水が頂けます。サイクリングの水分補給にぴったり。
尾道 / その他
- 住所
- 尾道市 向島町兼吉755-2
- 営業時間
- ■ 営業時間
朝から〜17時まで
■ 定休日
日曜日・不定休
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 出典: 室町から戦国期にかけて、瀬戸内で活躍した“村上水軍”の発祥地と知られる因島。
近代碁の切り開いた天才棋士・本因坊秀策の出生地でもあり、“囲碁の町”としても良く知られています。現在も因島では囲碁が盛んです。
因島の観光スポットは、因島水軍城、因島白滝山、因島フラワーセンター等など。
【画像は、因島大橋。】
出典: 「因島水軍城」は、城の形の資料館です。
室町から戦国期にかけて瀬戸内の海路を制覇した“村上水軍”の資料が展示されています。展望台となっている櫓(やぐら)からは、瀬戸内海の素晴らしい景色が眺められます。
出典: 因島で最高のビュースポット「白滝山」。山頂付近には、五百羅漢の石仏が点在しています。春は桜、秋は紅葉の名所。
出典: 特に素晴らしいのが、この展望台からの夕景。海面が黄金に輝き、天空が染め上がる景色はうっとりする程に美しい眺めです。
出典: 「因島フラワーセンター」は、白滝山の麓にある植物公園。花壇や芝生の広場は、入場無料で一般開放されています。
【画像は、除虫菊が咲き乱れる園内。】
◆因島産直センターうまや UMAYA ramen shop&fruit shop◇
出典: 「因島産直センターうまや」は、因島の地産食堂・地場産品販売所・しまなみ海道観光物産案内所です。
食堂で頂けるのは、新鮮な地魚を使った定食や尾道ラーメン、いのししカレー等。因島特産の八朔やいちじくのスムージーも評判。
出典: 因島にはお好み焼き店が多くありますが、中でも人気なのが「お好み焼き うえだ」。
因島のお好み焼きは、通称「いんおこ」と呼ばれ、中に入るのは広島風とは異なり、ソバではなく、ウドンが入ります。(通常のソバ入りもあり)ウドンは柔らかくお好み焼きに馴染み、味わいもアッサリ。鰹節粉がアクセントです。
出典: 萬来軒も、因島で人気の店。
ここのラーメンは、チャーシューにネギ、シナチクに背脂。シンプルな醤油味のスープに平打ち麺と、尾道ラーメンの基本スタイル。麺の太さとゆで加減が抜群で、チャーシューが絶品と評判です。
出典: 「cafe夢ぅ」は、因島の隠れ家的カフェ。
古民家を改装した店内は、板の間と座敷。戸外の緑も多く、落ち着いた雰囲気です。
出典: メニューは、ランチセットの他、月替りのケーキ3種と、ハーブティや地場のみかんを使ったジュース等。
【画像は3種のデザートがのった「ケーキプレート」。】
出典: 因島のお土産といえば、全国的に有名な「はっさく大福」です。
出典: 「はっさく屋」は、因島大橋記念公園の中。布刈瀬戸を見渡せる山の中腹に店舗があります。
はっさく大福、みかん大福、ぶどう甘夏大福など季節の果物を使った大福の他、丸餅や豆大福等も販売しています。店内には、景色を眺めながら頂けるイートインコーナーもあります。
出典: “はっさく(八朔)”は、ここ因島が発祥の地。
「はっさく大福」は、地元産の八朔を、白あんとみかん餅を包んだ大福。八朔の酸味が白あんの甘味とよく合います。「はっさく大福」は、全て手作り。一つ一つ愛情込めて作られています。
出典: 生口島(いくちじま)は、全国有数の柑橘産地。国産レモンの発祥地として知られています。観光スポットは「耕三寺」や平山郁夫美術館等。
【画像は生口島から望む多々羅大橋。】
出典: 「耕三寺」は、全国の由緒ある仏閣や寺院を再現した寺院。元実業家の耕三寺耕三が、母親の菩提寺としてい建立したものです。
【画像は、“西日光”と呼ばれる耕三寺の正門。】
出典: 様々な建物の内、15棟が国の有形文化財に登録されています。境内の展示館には、仏教や近代美術の名品が展示されています。
出典: 「耕三寺」で見逃せないのは、現代美術の大理石庭園「未来心の丘」。丘全体が、彫刻家・杭谷一東による作品になっています。
出典: ◆お食事処ちどり◇
「蛸飯(たこめし)」は、生口島・瀬戸田の名物料理。「お食事処ちどり」では、地蛸を使った料理の他、瀬戸田のレモンを使ったご当地鍋「レモン鍋」も人気です。
出典: ◆蛸処 憩 (たこどころ いこい) ◇
地元漁師から直接仕入れるタコが自慢の食事処。たこ天丼や定食が人気。地物の蛸は、コリッとして歯ごたえも旨味も抜群です。【画像は「たこめし定食」】
瀬戸田町瀬戸田 / 魚介料理・海鮮料理
- 住所
- 尾道市瀬戸田町瀬戸田529-5
- 営業時間
- 11:00~15:00
15:00以降は予約制
- 定休日
- 水曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
データ提供: 出典: ローストチキン専門店の「玉木商店」。
創業以来の秘伝のタレが美味で、肉もボリューム満点でジューシーと評判。鶏肉は疲労回復にぴったり。サイクリストに人気のお店です。
瀬戸田町瀬戸田 / 鳥料理
- 住所
- 尾道市瀬戸田町瀬戸田511
- 営業時間
- [月]
09:00 - 18:30
[火]
09:00 - 18:30
[水]
09:00 - 18:30
[木]
09:00 - 18:30
[金]
09:00 - 18:30
[土]
09:00 - 18:30
[日]
09:00 - 18:30
■ 定休日
不定休
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 出典: 「岡哲商店」もサイクリストの人気店。
岡哲商店は、精肉店に併設された揚げ物専門店。サクッとしてしっとりした甘味のあるコロッケが人気です。
瀬戸田町瀬戸田 / 揚げ物
- 住所
- 尾道市瀬戸田町瀬戸田517-4
- 営業時間
- [月]
08:30 - 18:30
[火]
08:30 - 18:30
[水]
08:30 - 18:30
[木]
08:30 - 18:30
[金]
08:30 - 18:30
[土]
08:30 - 18:30
[日]
08:30 - 18:30
■ 営業時間
08:30~18:30頃(売り切れ次第終了)
■ 定休日
不定休
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 出典: 瀬戸田の海沿いにある人気のジェラート店「ドルチェ瀬戸田本店」。
ジェラートは、伯方の塩・瀬戸田のデコポン・尾道の桃・チョコチップ等など。せっかく瀬戸田に来たのなら、爽やかな瀬戸田レモンがオススメ。
テイクアウトだけでなく、軽食やドリンクが頂けるカフェも併設。オススメは地場の柑橘を使ったレモンスカッシュやデコみかんジュース。寒い季節ならホットレモネードを。
出典: 瀬戸田のお土産なら、「島ごころ SETODA」の“瀬戸田レモンケーキ 島ごころ”が定番。
出典:www.flickr.com(@toshifukuoka) 瀬戸田は国産レモン日本一。
ここのレモンケーキは、チョコレートのコーティングのない、ふんわりタイプ。爽やかな酸味がたまらない美味しさです。
瀬戸田町沢 / ケーキ
- 住所
- 尾道市瀬戸田町沢209-32
- 営業時間
- [月]
10:00 - 18:00
[火]
10:00 - 18:00
[水]
10:00 - 18:00
[木]
10:00 - 18:00
[金]
10:00 - 18:00
[土]
10:00 - 18:00
[日]
10:00 - 18:00
[祝日]
10:00 - 18:00
[祝前日]
10:00 - 18:00
[祝後日]
10:00 - 18:00
■ 定休日
年中無休(臨時休業あり)
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 出典: 尾道を起点とする“しまなみ海道”の旅案内はいかがでしたか。
尾道は今も昔も人気の港町。
年季の入った石段、曲がりくねった路地、寺へと通じる石畳、夕刻の鐘の音、民家の瓦屋根。坂を上って振り返れば、渡船が浮かぶ尾道水道が横たわり、向こうには瀬戸内の島々が連なります。夕暮れ時は、水面が夕陽に反照してきらめき、連なる島々がシルエットになって浮かびます。
出典: ノスタルジックな町でも、そこには、瀬戸内海のように穏やかで静かな人々の営みがあります。そうした生命ある雰囲気、町の佇まいが尾道の最大の魅力なのかもしれません。
心安らぐ一時を旅に求めるのなら、ぜひ「尾道」で小路をめぐり、瀬戸内の潮風に吹かれて下さい。京都や宮島とは異なる心休まる一時を味わえるはずです。そして、「しまなみ海道」をめぐって、島に流れる時をゆったりと味わって下さい。
出典: 瀬戸内地方を旅するのなら、日帰り旅行ではなく、朝夕の景色が味わえる宿泊旅行がおすすめです。
過疎化が進む尾道では、様々なスタイルで古民家や古い建物を再生して活用しています。市内には、旅館やホテルだけでなく、古民家をリノベーションしたゲストハウスも数多くあります。また、記事で紹介した「Onomichi2」のようなサイクリスト向けのホテルもあります。ぜひご自分のスタイルに合わせて旅の計画を立てて下さい。
出典: 尾道を訪れるのなら、以下のリンク先を訪れて詳細を確認しましょう。ゲストハウスの情報も掲載されています。
【画像は、本記事で紹介した「あくびカフェー 」のあるゲストハウス「あなごのねどこ」。】
【尾道市・浄土寺展望台からの眺め。黄金に輝く瀬戸内海と、シルエットになって浮かぶ島々。瀬戸内海ならではの情景。】