尾道空き家再生プロジェクトとは
しかし、残念ながら人が住んでいない建物の劣化はどんどん進んでしまいます。そこで始まったのが「尾道空き家再生プロジェクト」。
尾道空き家再生プロジェクトではそれらの空き家を再生し、新たな活用を模索していきます。この活動を通じてほかにはない尾道らしいまちづくりを展開していきたいと思います。
旧和泉家別邸(通称:ガウディハウス)
2007年より尾道の斜面地における空き家再生のシンボルとして、プロセスを共有しながら再生しています。再生完了後は和の空間を生かした貸しスペースや短期滞在可能な貸家として活用し、尾道建築の生きた証しとして後世に繋げていきたいと考えています。
三軒家アパートメント
居住を目的とするのではなく、昭和レトロなアパートの風情を生かして創作活動をする方に使っていただいています。
尾道空き家再生プロジェクトにより現在は、10部屋それぞれに工房やギャラリー、カフェなどが入り、店舗のオーナー自身によるDIYにより自由で不思議な空間が作り出され、新たな観光名所となっています。
ホホホ座尾道店 コウガメ
古物屋
レトロなアイテムがいっぱいのショップは、足を踏み入れただけでもうワクワクしてきます。ただしお店の営業は、土日祝+スタッフに余裕のある日の11時~18時なので、訪れる際は確認をしたほうがよさそう。
56 cafe
路地裏ほぐしサロン
北村洋品店
三軒家アパートメントの裏手にある北村洋品店は、子連れママのサロンとして地元のママたちが交流したり、雑貨販売などを行ったりしています。
昭和30年代に建てられた今の建物は木造モルタル2階建てで、とんがり屋根が目印です。長年空き家で、ひどい雨漏りと主要構造部の腐食とシロアリ害で、よく立ってるなと思えるぐらいの痛みようでした。また戦後の貧しかった時代の建物なので、材料も悪く建て方にも色々と問題がありました。
リノベーション後の二階では、子供服や育児グッズなどのバザーが行われています。
この家は、子連れのママさん達が赤ちゃんや小さいお子さんを連れてきても楽しめるような家にしようという目的とそのプロセスにおいて、多くの人に家を建てるということの面白さを感じてもらえるような家にしようというコンセプトで再生をしました。
尾道空き家再生ゲストハウス「あなごのねどこ」
尾道ゲストハウス「あなごのねどこ」は、「うなぎ」の寝床のような奥行きの深い尾道町家を尾道の特産品のあなごにちなんで名前をつけた、尾道空き家再生プロジェクトの再生物件のひとつです。
ゲストハウス「あなごのねどこ」
ゲストハウスは、暮らすように滞在し、他の旅人や地元の人たちとの出会いや交流に特化しているユースホステルやB&Bのような安宿です。
あくびカフェー
商店街に面する「あくびカフェー」は旅と学校をテーマにしたレトロ喫茶兼交流スペースです。
お昼は本格牛すじカレーライスやシャレオツサンドイッチなどの軽食、専属パティシエが作る日替わりスイーツを取り揃え、夜はビールや梅酒、カクテル片手に会話が弾む空間を作りました。
本の家
近隣のアーティストが美術書、建築書を集めた小さな図書室を目指して、マイペースに再生している建物です。
こちらは再生後、小さな図書館になる予定の本の家。のどかな雰囲気の中で佇む小さな図書館は、まるで映画の世界に入り込んだような不思議な趣があります。
広島県の南東部に位置する尾道市。「坂の町」「映画の町」として全国的に知られており、趣のある町並みは多くの映画ロケ地となっています。