イノダへ行くなら、朝がおすすめ。天井までいっぱいの大きな窓から入る自然光がレトロな設えの店内を優しく照らします。テラス席もあって、外で珈琲を楽しむ事も。トイレに向かうレンガ作りの通路や2階席も目を楽しませてくれます。
本館の隣、レトロな洋風の旧館にも応接室のような親密な客室があり、素敵な席がたくさんあってどの席に座るか迷ってしまいます。

イノダの珈琲といえばまずは定番の"アラビアの真珠"。ヨーロピアンタイプの深煎りはしっかりと濃い味で、モカベース。酸味と苦味のバランスが絶妙です。昔は問答無用にミルク入りでサーブされましたが、今はミルクと砂糖を入れるか確認してくれます。

寺町商店街にあるスマート珈琲店は、街をプラプラしてちょっと休憩...という時にちょうどよい場所にあります。地域密着型でありながら、観光客にもオープンな雰囲気。

こちらの創業は昭和7年。京都最古の喫茶店と言われています。時代を感じさせる油引きの床、レンガの壁、柱時計...ブラウンが基調の落ち着いた店内は雰囲気満点。

珈琲の種類は、オリジナルブレンドのみ。毎朝自家焙煎している豆を使ってネルドリップで淹れてくれる珈琲は、しっかりとコクがあり強めですが後味はスッキリ。とてもバランスのいいブレンドです。
老舗喫茶店の自家焙煎珈琲はしっかりと濃いめが基本ですね。

でもここで私がいちばんおすすめするのは、秘伝のレシピで手作りされているプリンです。濃厚で、少し固めで、ほろ苦いカラメルがたっぷり！懐かしい昔ながらのプリンです。歩き疲れてほっと一息つくのに良いですね。

基本のブレンドは、苦味のサントスブレンドと酸味のコロンビアブレンド。他にもいろいろな豆がありドリンクメニューも充実しています。珈琲はしっかりと濃い目で量はやや少なめ。珈琲好きにはたまりません。

京都は地階にも素敵な喫茶店があります。こちらは、創業昭和23年の六曜社珈琲店。同じ間口で1階と地下にお店が分かれていて、珈琲の淹れ方や営業時間も異なり、顧客も1階派と地下派に分かれるようです。今回は清水焼のタイルが美しい左側の階段を下りて、地下店へ。

三条御幸町角の1928ビルは、建築家武田五一設計で毎日新聞京都支社として1928年に建てられた、京都市の有形文化財に指定されているアールデコ様式のレトロモダンンなビルです。毎日新聞社の移転後に改装され、レストランや劇場などを擁する多目的で芸術的なビルにリニューアルしました。
地下へと続く階段を降りると広がるCafé Indépendantsは、"歴史ある喫茶店"とはまた違った趣の楽しさがあるカフェです。

その昔、進駐軍のダンスホールとBARだったといわれる空間。御幸町通りの足下に開けられてた明かり取りの窓から光が差しますが、廃墟を思わせるような退廃的なムードの店内はなんだか別世界。モザイクタイルの床、手作業で造られた鉄細工の椅子やテーブルが独特の雰囲気を醸し出しています。3階に劇場、1階にギャラリーがあることも影響してなのかアーティスティックなお客さんが多いようです。

キャッシュオンのバルスタイルで、黒板一杯にかかれたフードメニューも充実。コーヒーもアルコールもリーズナブルです。レジを済ませてしまえばあとは自由。基本的に店員さんが声を掛けてくる事もありません。広い店内には大きなテーブルやカウンターなど色んな居場所があるので、本を読んだり、ウトウトしたり。。。時間を気にせずゆったりとすごせます。

四方に窓があり、明るく緑をたっぷり味わえる贅沢な眺めの店内。

旬の自然素材を生かした手作りおやつと優しい珈琲をゆったりと楽しめます。最高の癒し時間。。。

珈琲だけでなくアルコール類もあり、お野菜たっぷりからしっかりご飯までフードも充実しています。四条～三条のまちなかから河川敷をお散歩して一息つくと気持ち良さそうです。

京都大学北側の御蔭通は閑静な住宅街。太陽カフェは、御蔭通が白川通りに交わる交差点の手前にあります。景色に馴染んで見落としてしまいそうですが、少し奥まった玄関を覗くと、ナチュラルな雰囲気の可愛いお庭が。

白木と白タイルを基調として床には無垢材。入り口の大きなガラス窓から入る自然光で優しい明るさいっぱい、まさに太陽カフェです。

珈琲・スイーツだけでなく、ワンプレートを中心とした健康的でボリュームたっぷりのフードも充実。深夜0時まで営業しているので観光の最後にゆっくりと立ち寄るのもいいかもしれませんね。

珈琲は西陣の焙煎屋さん"ガロ"の豆で一杯一杯丁寧に淹れてくれます。定番のストレートが2種類と、プラスもう1種類から選べるようです。

郊外の住宅街に突如そびえるアーティスティックな建物。五条の伝説的なデザイナーズカフェ『efish』を手がけたプロダクトデザイナー西堀晋氏プロデュースの複合施設で、カフェ"Prinz"の中にCDセレクトショップライブラリー・ギャラリーを内包し、アパートホテルと銘打つ宿泊施設を併設しています。

ライブラリーも充実。珈琲片手に、つい長居してしまいますね。

こちらは珈琲が美味しいのはもちろん、イタリアンのシェフによる本格的なお料理がいただけます。余裕のあるスケジュールで京都滞在できるときに、併設されたアパートホテルに宿泊しながらゆったりと過ごしてみたいですね。