ロイクラトンと「イーペン祭」は、どんなお祭り?
早速ですが、タイのお祭り・ロイクラトン/Loy Krathongは、【ロイ/Loy(浮かべる、流す)】と【クラトン/Krathong(灯籠)】という言葉からできています。その名の通り、川にバナナの葉や鮮やかな色紙で作った灯籠を流して、自然の恵みに感謝し、川の女神プラ・メー・コンカーに祈りをささげるお祭りです。
ロイクラトンはタイの各地で行われますが、チェンマイでは「イーペン祭」と呼ばれピン川に灯籠が流されます。あちこちのお寺では色とりどりのランタンが飾りつけられて美しい光景に。
そして「イーペン祭」の期間中、決められた時間の中で『コムローイ』という紙で作られた熱気球を飛ばすことができるのですが、実はこの習慣は別のお祭りからはじまったものなのだとか。
夜空いっぱいに浮かぶ『コムローイ』
"コムローイを一斉に飛ばす"習慣は、イーペンサンサーイ祭といって、もともとロイクラトンの「イーペン祭」とは別の、チェンマイにある"サンサーイ地方"のお祭りでした。
こちらは、天上のブッダに祈りを込めながら、コムローイを空に飛ばしていく宗教的な行事で、この明かりが消えるときに、様々な苦難が舞い上がり消えていくと信じられています。
「イーペン祭」を覗いてみよう
ピン川でクラトン流し
日が暮れるころ、チェンマイを流れるピン川で、クラトン(灯籠)流しがはじまります。水の精霊に感謝をささげ、自分に宿る穢れを水に流して魂を清めるためにクラトンを流すのだそう。日本の灯籠流しとは少し違いますね。
町の中では、色鮮やかなクラトンが売られいます。花やバナナの葉、色紙などいろいろな素材で工夫を凝らして作られており、これを見て歩くだけでも楽しめます。
コムローイを飛ばそう
タイのお寺のあちこちでは、コムローイが売られていて、現地のひとはもちろん観光客も飛ばすことができます。
このコムローイ、飛ばすのにちょっとコツが必要…近くのひとが助けてくれるので、自ずとまわりのひととの交流も生まれますね。
荘厳なお寺を背景に、ぽつりぽつりとコムローイが飛び立つのも幻想的な雰囲気です。
他にもパレードや花火など
「イーペン祭」の見どころはこれだけではありません。チェンマイの大通りを美しく輝くフロートが沢山登場し、盛大なパレードも行われます。
最後には花火も打ちあげられて、一見華やかにみえますが、タイのひとはとても信心深いので、くれぐれも宗教の意味合いを忘れることなく私たちも参加させてもらいたいですね。
(おまけ)タイ・チェンマイへの行き方
*実際にお出かけの際は、各国の情勢やフライト状況、天候などを確認して安全にお出かけください
日本(東京)からタイまでの行き方
バンコクからチェンマイまでの行き方
一番のおすすめは飛行機です。バンコクからチェンマイまで1時間15分程度、他の交通手段と比べると価格帯がやや上がりますが、安定感や日本から手配できる利便性を考えてもおすすめです。
*写真はイメージです
バンコクからチェンマイにはいくつかバスが運航していますが、その種類はさまざま。一番、手ごろな価格ですが、長旅にもなるので、初心者さんにはあまりおすすめできないかもしれません。
*写真はイメージです
ディズニー映画の有名なワンシーンのモデルになったともいわれる、タイ・チェンマイの「イーペン祭」。テレビやネットなどでこの光景を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?今回は、タイ王国で毎年開かれるお祭り・ローイクラトン(以下ロイクラトン)のひとつでもある「イーペン祭」の様子を美しい写真とともにご紹介します。