小学校の家庭科でちょっと刺して以来、刺繍とは縁がない生活の方も多いのではないでしょうか
でも、いつも心の中で気になる存在の刺繍。
小さな物なら私でも出来るかな?
*基本のステッチ*
ランニングステッチ
まずは基本のき「ランニングステッチ」です。いわゆる“なみ縫い”と同じ縫い方でOK!綺麗に仕上げるコツは、等間隔で刺していくこと。
ランニングステッチで花を刺したテーブルランナー。白い布に白い糸で刺しているのがなんとも上品ですね。
バックステッチ(Back stitch)
線や文字を刺すのに便利な「バックステッチ」。最初に刺した目から一旦後ろに戻って刺していきます。
ラインを表現するのが得意だから、お花の茎を刺す時にもおすすめ。最初に刺した目に戻るので、思ったより簡単ですよ。
チェーンステッチ(Chainstitch)
名前の表す通り、鎖が連なったようなチェーンステッチ。刺した針に刺繍糸を引っ掛けてチェーンを作ります。
文字や枠を囲ったり…チェーンステッチで色々なことができます。あらかじめチャコペンなどで下書きしておくのがポイント。
サテンステッチ(Satin stitch)
サテン地のような艶が美しい「サテンステッチ」。先に刺した下糸にかぶせるように間隔を詰めて刺していきます。ぷっくりとした立体感も魅力の一つ。
イニシャルをサテンステッチで刺した素敵な作品。サテンステッチの立体感のおかげで、シンプルな中に存在感がキラリと光ります。
ロングアンドショートステッチ(Long and short stitch)
フレンチノットステッチ(French knots)
「玉留め」の要領で小さな丸をつくる、フレンチノット。
バリオンステッチ(Bullion stitch)
小花の刺繍にもよく使われる「バリオンステッチ」。立体感のある仕上がりは針に糸を巻きつけて刺しているから。
ジャスミンの花びらをバリオンステッチで刺しています。こんなワンポイント刺繍を小物に刺して持ち歩きたいですね。
フライステッチ(Fly Stitch)
“Vの字”のようにも、縁飾りにも使えるフライステッチ。
フライステッチを使ったお花の見本。ハーブを思わせる刺繍は爽やかなイメージ。葉っぱを表現するのにぴったりですね。
レゼーデイジーステッチ(Lazy Daisy stitch)
お花の刺繍に欠かせない「レゼーデイジーステッチ」。前述のチェーンステッチを繋げない刺し方です。花びらを一枚一枚描くイメージで刺してみて。
レゼーデイジーで刺す可憐な小花は、ワンポイント刺繍にピッタリ。ちょっとしたアクセントにもなりますよ。
参考にしたいワンポイント刺繍をご紹介♪
*刺繍初心者さんに贈るサンプラー*
さまざまステッチを刺したサンプラーはこれから刺繍を始める方におすすめ。ただのお手本だけではなく、飾って楽しめる美しさも魅力のひとつ。
いかがでしたか?
心を込めてひと針ひと針ちくちく…。たまにはのんびり刺繍時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
小さな子供を魔物から守る「背守り」の刺繍。古来から続く日本の風習です。縫い目の「目」が、魔物を睨みつける「目」になって子供を守ってくれると考えられていたとか。愛情がたっぷりと込められているんですね。