でも、「自己満足」とは「自分が満足すること、自分が満たされること」。本来ならこれは、とても良いことですよね。どうして良い意味で使われることが少ないのでしょうか。
自己満足で良いものと悪いもの
もちろん、仕事のように自己満足ではダメなものがあります。自分は満足できたとしても、相手に伝わらなければなんの意味もないことは、たくさんありますよね。
仕事や相手があるものは「自己満足」ではダメですが、自分の趣味や好きでやっていることまで「自己満足なんだけどね」というような言い方をしてしまうのは少し残念だと思いませんか?
しっかり持ちたい「自分の考え」
私たちは子どものころから考えると、人の役に立つことは素晴らしいとか、人に迷惑をかけないようしよう、などと教えられることが多いですね。それはそれで正しいでしょう。でも他人に気を配るのと同じように、もしかしたらそれ以上に「自分の考え」はとても大切ではないでしょうか。
「自分の考え:より他人からの意見や評価を気にすることで、自分ではそれが良いのか悪いのか分からなくて迷ってしまう人もいるかもしれませんね。
ある人には良いと言われたものが、他の人には悪く言われる…。これは、仕事においてもプライベートにおいてもよくあることです。人の数だけ考え方もたくさんありますよね。そんな時、自分の考えがしっかりあれば、気持ちが揺らぐことはないでしょう。だからこそ、「自分の考え」が大切なのではないでしょうか。
「自己満足」できるものを見つけよう
自分自身に、または自分の言動に、自分で満足すること、これが「自己満足」です。好きなことや、やってみたいという思いを貫いて「自己満足だけどね。」なんてとんでもない、己が満足できるならとても良いことだと思いませんか?
「自己満足」という言い方ではネガティブなイメージが思い浮かぶなら、"自分を満たす"つまり「充実している」と言い換えても良いでしょう。
他人からのいろんな意見に惑わされることなく、自分が充実できるものがある、自分がどんなことで満たされるかわかっている人というのは、とても美しくそして、元気ですよね。
パワーにつながる「充実感」
例えばスポーツ。オリンピック選手やプロの選手など、上には上が沢山います。それでも懸命にトレーニングしたり記録に挑戦する人たちがいますよね。
自分のレベルに合わせてトレーニングを積みながらさらに上を目指す、これは自分の楽しみであり目標にもなります。体の変化が実感できると毎日の充実感にもつながるでしょう。
また、自分で服を作るなど針仕事が好きな人もいます。それを売るわけではないけれど、寝る間を惜しんで手を動かしたくなるのは、好きな布で好きなデザインで作ることが楽しいからですよね。
どんなことでも良いのです。自分が好きだと思うこと、自分がやりたいと思うことを見つけましょう。それが何の役に立つのか、何の意味があるのかなんて、答えはどこにもないでしょう。自分が満足できるかどうか、それが大事です。
「自己満足」できる毎日を。
自分を満たす「自己満足」。自分が満足することは、初めは簡単でも続けて行くためには努力や継続が必要になります。常に"自分"が相手になるので、大変なこともあるかもしれません。
さらに、自己満足とは心を満たすと同時に自分を認めることでもあります。満足し続けることと同じように、自分を認め続けるためには、努力をしながら常に成長や変化を続けていきたいところ。少なくとも、そんな意識を毎日の生活の中で忘れずに持ちたいですね。
おわりに
何に一生懸命になるか、何に夢中でいられるかは本当に人それぞれです。でも、何か一つでも「自己満足」できるものがあれば毎日がもっと輝くと思いませんか?「自己満足」はもっと胸を張って使って良い言葉ですよね。そして、それぞれの「自己満足」を互いに認め、応援できたら嬉しいですね。
「自己満足」という言い方を、どんな時に使いますが?「自己満足だけどね」とか、「自己満足で終わった」というように、良い意味で使われるこがとても少ないですよね。何かをする場合に、それが「自己満足」で終わらないように注意を促されている場合すらあります。