食パンを大きく分けると、正方形の「角食」と、こんもりふくらんだ「山型（山食）」の2タイプがあります。同じ材料を使っていても、歯ざわりや食感が違ってくるんですよ。

焼く時にフタをするので、焼き上がりが正方形になる「角食」。アメリカが発祥と言われ、その形がアメリカ・プルマン社の鉄道車両に似ていることから「ブルマンブレッド」とも呼ばれます。

フタをすることで生地の密度が高くなり、また水分の蒸発も少なくなることから、キメが細かくしっとりとした仕上がりに。厚切りトーストにしても、モチモチとした食感が楽しめます。

卵やバターをふんだんに使ったリッチな食パンです。お店によってはデニッシュ生地で作られることもあります。甘みがあり、柔らかな食感が特徴です。

小麦粉に熱湯を混ぜあわせ、低温で寝かせた生地を使います。でんぷんの甘みが引き出され、食感もモッチモチ♪

イースト菌（パン酵母）ではなく、果物や穀物に付着している天然酵母を使った食パンです。小麦の味が際立ち、甘みと旨みの詰まった奥深い味わいが特徴です。

「5枚切り」「6枚切り」などの表示は、一斤を何枚にカットしたかという意味です。厚さによっておいしさが変わるため、その違いを意識しながら食べるのも楽しいですよ。

8枚切りにするとカリカリ食感が楽しめ、厚切りになるほどもっちりとした食感に。関東では6枚切りが主流ですが、関西では4～5枚切りといった厚めのものが好まるという地域差もあるようです。

水分の蒸発を防ぐため、トースターを30秒ほど余熱で温めておきます。パンを入れる際は、密度の高い食パンの下（底）を、熱がこもるトースターの奥に向けて焼くと、ムラなく均一に焼くことができます。

ブレッドナイフまたは包丁を、コンロなどの火で軽くあぶります。たったこれだけで刃の通りが驚くほどよくなり、具沢山のサンドイッチでもさっくりとカットできます。

いかがでしたか？
シンプルだからこそ、ちょっとした変化でも違いを感じられるのが食パンの魅力です。お好みはもちろん、その日の気分や調理方法で変えてみるのも楽しいですよ。素敵なパンライフのために、ぜひ【食パン豆知識】をお役立てください♪