小倉トーストは、大正時代に名古屋・栄にあった「満つ葉」という喫茶店から始まったといわれます。お客の学生たちがトーストをぜんざいに浸して食べるのを見た店主が、最初からあんがのったものを…と小倉トーストを考案したのだそうです。

小倉トーストは、トーストした食パンに小倉あんがのったトッピングタイプが定番ですが、そのほかにもいろいろなタイプがあります。

こちらは、シロノワールでおなじみの「コメダ珈琲店」の小倉トースト。小倉あんが別添えしてあり、自分でつけながら食べます。

パンにバターを塗ってトーストし、あんをのせるだけ。缶詰のあんを使うと、忙しい朝でも簡単にできますね。

生クリームを使うと、スイーツ感が加わってよりリッチな雰囲気になりますね。おやつにもなりそう。

抹茶をふるのもおすすめ！和菓子のような味わいで、甘味と苦味のバランスがとてもいいです。抹茶はダマにならないように茶こしで振りかけるといいようです。

こちらは、小倉いちごトースト。フルーツをのせるのも爽やかでいいですね。このほかにも、小倉バナナのホットサンドなどもおいしいそうです。

小倉トーストの本場 名古屋には、地元の人々に愛されるお店ががいっぱい。いろいろご紹介しましょう。

トッピングタイプの小倉トーストの代表格として知られる「加藤珈琲店」。こんがり焼いた厚切りパンに、あんこと栗をトッピング。栗が入ることで、甘みに深みが加わるそうです。

大須ういろ直営「喫茶むらやまエスカ店」の小倉トーストは、老舗和菓子店のあんこを使用した贅沢な味。写真の「小倉チーズトースト」も人気です。新幹線のホームの近くなので、名古屋旅行の行き帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょう。

老舗和菓子店「浪越軒」に併設された「なみこし茶屋」の小倉トースト。とっても厚切りで食べ応えがありそうですね。あんこは別添えで出てくるようです。

名古屋名鉄店限定の小倉トーストは、とてもおしゃれですね。マスカルポーネチーズが溶けない程度の適温で。トースト本来のサクサク感にこだわっているそうです。

「べら珈琲店」は、創業40年以上の人気老舗珈琲店。喫茶店文化の名古屋において草分け的な存在。小倉サンドは、黒糖パンにバターと小倉あんをサンドしてトーストした人気メニューで、甘さと塩味がうまく調和しています。

目白「伴茶夢（ばんちゃむ）」では、昭和を感じさせる落ち着いた雰囲気の中で小倉トーストが楽しめます。ホットサンドタイプで、バターは外側に少量塗られたさっぱり味だとか。

木彫りの装飾やステンドグラスなどが印象的な淡路町の喫茶店「ショパン」。写真の「あんプレス」は、バタートーストでつぶあんをサンド。カリッとした食感が特徴だとか。

「アロマ珈琲」は、八重洲地下街にあるサイフォンコーヒーのお店。こちらは、小倉あんのほかに、ジャムも付いてくるようですね。懐かしい雰囲気のお店だそうです。

東海寿の「小倉トーストラングドシャ」は、名古屋の新定番土産として大人気のお菓子。サクッとした歯ごたえで、あん、チョコ、マーガリンのバランスが絶妙です。

ラングドシャの周囲に焼き色を付けて食パンの耳まで再現しています。名古屋の小倉トーストの味をぜひお土産に！

小倉トーストにヒントを得て作られた松永製菓の「しるこサンド」は、昭和41年発売のロングセラー。クリームサンドやクラッカー、抹茶などさまざまなタイプがあります。

最近は、生しるこサンド、しるこサンドアイスなども！このほかにも、軽い食感のしるこサンドクラッカーやしるこサンドさつまいも、しるこクリームサンドなど種類も豊富。気軽なお土産としておすすめです。