子どもの頃からいつもそばにいた…そんなモノはありますか?
北欧のライフスタイルが生んだ、“人生に寄り添う”玩具たち。
ARCHITECTMADE(アーキテクトメイド)
心温まるアヒルの親子「Duck&Dackling(ダック&ダックリング)」
お手・伏せもできちゃう!犬の「Oscar(オスカー)」
「Oscar(オスカー)」という名前から、オスのわんちゃんでしょうか。垂れた耳と、トロンとした目つきがなんとも愛らしい。後ろ足を倒せば「お座り」、片手を挙げて「お手」と、ペットのように接することもできます。耳と尻尾が丈夫なレザー製という点も、長く愛していくうえで嬉しいですよね。こちらも、アヒルの親子と同じハンスブリングによるデザイン。
さえずりが聞こえてきそう。「Bird(バード)シリーズ」
大きさやフォルムが異なる3体の鳥をモチーフにした「Bird(バード)シリーズ」。デンマークの建築家であり名作家具も多数手がけたデザイナーKristian Vedel(クリスチャン・ヴェデル)が1959年にデザインしたもの。当時はプレミアがつくほど人気で入手困難だったとか。一番小さいのが「子ども」、大きいのが「両親」、横に広いのが「祖父母」という設定だそうです。
頭と体は別々のパーツになっていて、向きを上下したり自由に組み合わせることができるのが「バード」の面白いところ。画像のように、同じものでも、体形や表情がまったく違って見えるから不思議。個性豊かな大家族だって作れちゃいますね。
デンマークの文化的アイコン「Mermaid(マーメイド)」
デンマークといえば、アンデルセンの童話を思い浮かべる人も多いのでは?中でも代表的な作品のひとつ「人魚姫」をモチーフにしているのが、この「Mermaid(マーメイド)」です。髪の毛と下半身、その他の部分と木材の種類を変えることで、より美しい人魚の姿を表現しています。女の子が喜びそうですよね♪こちらもアヒルや犬と同じ、ハンスブリングが1954年にデザインしたものを復刻しています。ハンスブリングは復刻の際に監修を担当しているので、復刻とは言え、どれもオリジナルと言えそうですね。
KAY BOJESEN DENMARK(カイボイスンデンマーク)
カイボイスン(1886-1958)といえば、カトラリー「グランプリシリーズ」が世界的に有名ですが、実はそれまでは木製玩具などハンドメイドの製品を通して知られていたそうです。没後50年以上経ってもなお、カトラリー、木製玩具ともに世界中で愛されていることに改めて偉大さを知りますね。
ダックスフントがモデル「Dog(ドッグ)」
シリーズの中で、もっとも歴史ある第一作目とされているのがダックスフントがモチーフの「Dog(ドッグ)」。一説によると、カイボイスンの友人が飼っていたダックスをモデルにしたのだとか。オイル仕上げのウォールナットがダックスの毛並みを上手く表現していますよね。
ポーズ自在!ひょうきんな愛されキャラ「Monkey(モンキー)」
1951年に発表された「Monkey(モンキー)」は、カイボイスンの木製玩具の中でも非常に人気の高いアイテム。首、肩、股関節、手首、足首の全9箇所が360度可動するので、あらゆるポーズがとれるんです!元々は子どものための「フック」としてデザインされたので、鉤のようになった手を引っ掛けて吊るしたり…空間インテリアとしても◎です。
木製版テディベア「Bear(ベア)」
赤ちゃんのようにコロンと丸い体つきがキュートな、クマをモチーフにした「Bear(ベア)」。“テディベア”の木製版といったところでしょうか。「モンキー」の翌年に発表された作品です。
オーク材とメープル材の2種類を使い分け、コントラストを利用して毛色の柄を表現しています。このように、職人さんによる手作りの優れた技術を随所に見ることができます。
サーカスのゾウさん顔負け!「Elephant(エレファント)」
どっしりと貫禄のある体つきはゾウそのもの。でもオーク材のナチュラルな雰囲気が北欧インテリアとも相性バッチリです。1953年に誕生しました。
手足と鼻が可動なので、こんな風に二本足ポーズもとれます!他にも、お座りなど、まるでサーカスのゾウさんのようにポーズを決めてくれるんです。
ブサカワ!?「Hippo(カバ)」
1955年に発表された、正面から見ると少し“ブサカワ”な「Hippo(カバ)」。口に鉛筆を1本くわえられるので、オフィスの電話の脇に、メモパッドと共に…なんて使い方もできそうな実用的な一面もあります。
カイボイスンの木製玩具には全て、どこかしらにこのような焼印がされています。お子さんが大きくなった時に、デザイナーであるカイボイスンの偉大さを親から子へ語り伝えるきっかけになりそうですね。
昔、コペンハーゲンの街中でアヒルの親子が道を渡るために、警官が車を止めるという心温まるようなニュースがあったそうです。それをモチーフにして1959年にデザインされたのが、アヒルの親子の木製オブジェ「Duck&Dackling(ダック&ダックリング)」です。デザインを手がけたのはデンマークの建築家・Hans Bolling(ハンスブリング)。セットではありませんが、ぜひ親子で揃えたいですよね。