パン好きさんも旅好きさんも魅了する「ご当地パン」
今回は、パン好きさんも旅好きさんも魅了する「ご当地パン」の関東近郊エリア編をご紹介します。
マロンド 京成佐倉店（千葉／やぶれあんぱん）
そのご当地パンが「やぶれあんぱん」。昔ながらのあんぱんといった形ですが、薄い生地にあんこがぎっしり。200gも入っているというから驚きです。
半分にカットすると、あんこのボリューム感が分かりますね。焦げ目が薄い部分から、中のあんこが透けて見えることから「やぶれあんぱん」と名付けられたそう。「小倉」と「こし」の2種類で、素朴な甘さに思わず笑みがこぼれます。
ベーカリー＆カフェ 赤毛のアン（千葉／サンオレ）
「ベーカリー＆カフェ 赤毛のアン」は、千葉県銚子市で大正3年から続く「山口製菓舗」を母体としているパン屋さん。老舗店ならではの銘菓が並ぶなか、ご当地パンがおいしいことでも知られています。
白と緑が目を惹く外観は“赤毛のアンの家”としてカナダ大使館にて赤毛のアン・ライセンス局から正式認定されているそう。
店内にはコッペパンや甘食など、懐かしいパンが勢ぞろい。どれもおいしそうで目移りしてしまいますが、ご当地パンとして知られているのは「サンオレ」。冷蔵ケースに並んでいるのでチェックしてくださね。
昭和40年代に誕生した「サンオレ」は手作りタマゴサラダが入ったお惣菜パン。パン×卵サラダの組み合わせは王道ですが、こちらはひと味違うと地元で長年愛されています。
パン生地は小麦の風味が感じられるよう、独自の製法で作られています。外側は少し固めに、内側はやわらかな食感が特徴の生地に、クリーミーな卵サラダがたっぷり。無添加で新鮮さがおいしさの秘訣なので、当日中に食べてくださいね。
- 住所
- 銚子市清川町2-1122 山口製菓舗 本社
- 営業時間
- 11:00～18:30
カフェコーナーの営業時間 11：30～16：00
※コッペパンは11：30頃の焼き上がり
※コッペパン完売時に早く閉店する場合あり
- 定休日
- 火曜日（月・火連休あり）
- 平均予算
- ～￥999
温泉パン 直営店（栃木／温泉パン）
栃木県さくら市にある喜連川温泉の名物が「温泉パン」。創業当時は「あさひ堂」という店名で、主に学校給食用の食パンやコッペパンを作っていましたが、昭和30年頃に職人さんのいたずら心で誕生した名もなきパンが始まり。現在はSNSやお取り寄せパンとしても注目されているんですよ。
名前は「温泉パン」ですが、実は温泉のお湯は使われていません。町会議員議長でもあった先代が、町長と共に温泉の掘削に深く関わっていたため、その湧出記念として命名されました。
まん丸でふっくらしているのが特徴。豊富なラインナップで、どれもほんのり甘くて懐かしい味わいです。
温泉パンの中はぎゅっと詰まっています。重量感がありますが、ふわふわしているので食べやすいのがうれしいですね。こちらは「クランベリーナッツ」。昔懐かしい素朴な生地との組み合わせは相性抜群。
店舗には、抹茶生地が美しい「抹茶あずき」や、コクが豊かな「メープルキャラメル」、ほろ苦がクセになる「ビターコーヒー」など、さまざな種類が並んでいます。おうちで食べる分だけでなく、お土産にも喜ばれそうですね。
山田パン（福島／あんバター、三食ロール）
福島県南部にある白河市の「山田パン」は、昭和26年創業の老舗パン屋さん。レトロな外観に風情を感じますね。こちらで販売しているご当地パンは、白河市民なら一度は食べたことがあるというほど有名な商品。
白河市民のソウルフードと言われている「あんバター」は、1日300個以上売れる人気No1。ほっこり和むレトロ可愛いパッケージは、数十年変わっていないんだそう。
右側が「あんバター」を開いたところ。あんぱんをカットして、バターとマーガリンを混ぜたものを塗っているのが特徴です。あんこはこしあんで、県内にある製あん所に特注しているそう。コクのある甘じょっぱさは、大人も子供も大好きな味です。お店のほかにも、高校や地元のスーパーでも販売されているほどの人気ぶり。
もうひとつのご当地パンが、サンドイッチ用のパンが3つ包まれた「三色ロールパン」です。どんな中身なのか気になりませんか？
タマゴサラダ、ハム、ポテトサラダのロールサンドイッチは、50年以上も組み合わせを変えずに作っているそう。ランチにぴったりなサイズ感で、サラダはどちらも自家製にこだわっています。添加物不使用の手作りパンは、毎日でも食べたくなるおいしさです。
小松パン店（長野／牛乳パン）
長野県の松本駅から歩いて15分ほど、縄手通りの近くにある「小松パン店」。こちらで人気のご当地パンは、目にしたことがある方も多い大人気の「牛乳パン」です。
初めて目にする方は、片手からはみ出るほどのその大きさに驚くかもしれません。だいたいA5サイズくらいの大きさで、レトロなパッケージも思わず手に取りたくなります。
牛乳パンは、長野県や新潟県で誕生したと言われています。その理由は諸説ありますが、牛乳の消費がさかんになり始めた昭和30年頃に“戦後の子供たちに栄養のあるパンを食べさせたい”という想いから作られたそう。
パンの高さ約9センチに対して、バタークリームは2～3センチほど。ボリュームたっぷりで、ひとりで食べるというよりも、みんなでシェアするのがおすすめですよ。
コクのあるバタークリームに、あっさりしたパンが良く合います。牛乳パンは、毎朝10時頃に店頭に並びますが、お昼頃には売り切れてしまうことも。“味も量もお客さんに喜んでもらいたい”という店主の想いが、多くのファンに愛されている理由ではないでしょうか？
ご当地パンを探しに出かけてみませんか？
千葉県内に13店舗展開している「マロンド」。こちらで人気のご当地パンは、京成佐倉店でしか購入できないレアなパンで、わざわざ遠方から買いに来る方も多いんですよ。