近年は、豊かな自然や温泉、パワースポットや宿泊施設だけでなく、美術館や博物館といった文化施設、キャンプ場やアスレチック等のレジャー施設も一層充実し、箱根人気は、高まるばかり。当地に湧く湯のごとく尽きることがありません。
出典: 箱根のお土産も、観光客の増加やトレンドの移り変わりとともに、新旧様々に揃い、実に色とりどり。特に箱根湯本駅構内やその周辺は、デパ地下、都内の商店街さながらの充実ぶりです。
出典: 多くの商品が並び、選択肢が増えるのは、嬉しいことでもありますが、反面迷いも生じてしまいます。
何を買って帰ろうかと思いあぐねていたのでは、限りある大切な旅の時間が潰れてしまいます。また、面倒になって適当に見繕ったり、手ぶらで帰ってしまっては、旅の楽しみを失ってしまいます。
出典: 旅のお土産を選ぶコツは、奇をてらわず、老若問わず誰もが楽しめ、ホッとするような味わいのものを基準にすることです。
良質な素材が用いられ、製造法がシンプルで、地域ならではのエッセンスが入ったものを選ぶこと。たとえ旅行者自身のためのものであっても、この基本を守れば、大方は満足することができ、旅の余韻をも楽しめます。
出典:
今記事では、土産選びで迷いたくない方々に向けて、箱根ならではの“あの味”、誰もが喜ぶ名品の数々を、エリア別に紹介します。
紹介するのは、材料や製造法にこだわりのある逸品、口にすれば誰もが心安らぐような味わいのものばかりです。菓子折りといった土産だけでなく、帰りの車中や道中で頂けるテイクアウトの逸品も合わせて紹介します。記事を参考にして、美味しい旅みやげを持ち帰りましょう。
出典: ◆今記事の目次◆
1.箱根の玄関口「箱根湯本駅」界隈
1-1.ほっとする味わい。箱根湯本の甘いお土産。
①菊川商店『箱根カステラ焼きまんじゅう』
②丸嶋本店『元祖温泉まんじゅう』
③まんじゅう屋菜の花『月のうさぎ』
④湯もち本舗 ちもと『湯もち』
1-2.箱根湯本の美味しいお土産 梅干し&練り物
⑤村上二郎商店『味ぴったり』&『梅太子』
⑥藤屋商店『天然塩うす塩梅干し』
⑦竹いち『すりみだんご』
2.ゆったり散策しながら。宮ノ下・彫刻の森のお土産。
⑧渡邊ベーカリー『梅干あんぱん』
⑨PICOT本店 『食パン』&『アップルパイ』
3.箱根の中心「強羅」の美味しいお土産
⑪花詩『名物大文字まんじゅう』
⑫石川菓子舗『箱根強羅もち』
⑬笹屋 強羅店『穴子ちまき』
⑭銀かつ工房『銀かつサンド』
4.箱根の大自然を満喫。仙石原・大涌谷の美味しいお土産。
⑮松月堂菓子舗『公時山まんじゅう』
⑯はこねずし『穴子寿司』&『さばの押し寿司』
⑰玉子茶屋&くろたまSHOP、他『大涌谷名物黒たまご』
5.元箱根の名物を旅のみやげに。
⑱権現からめもち『権現からめもち』
⑲廣志屋 『五郎稚児まんじゅう』
6.旧街道を歩くなら、名物の「甘酒」を手土産に。
⑳甘酒茶屋の『甘酒の素』
旅のおわりに
出典: 早川と須雲川に沿って東西に広がる「箱根湯本」は、箱根の中で最も歴史ある温泉地。
老舗の温泉宿から日帰り温泉施設まで多様な入浴施設が町内に点在し、"源泉かけ流し”の温泉を楽しみに多くの観光客が訪れます。【箱根湯本駅沿いに流れる早川(右手奥が箱根湯本駅)】
出典: 小田急ロマンスカーや箱根登山鉄道で帰路に着くのなら、「箱根湯本駅」構内や周辺で購入するのが荷物にならず便利です。
駅構内や商店街には、箱根の特産物や土産物を並べる店が軒を連ねていますが、駅から少し歩いた場所にも点在していますので、散策しながら土産を購入するのもオススメです。【箱根湯本駅から徒歩5分の老舗和菓子店「御菓子司 ちもと」】
出典: 商店街で一際賑わう「菊川商店」は、箱根ならではの土産品を幅広く扱う、昭和初期創業の老舗土産店です。店頭で製造販売する『箱根カステラ焼まんじゅう』は、今も昔も人気を誇る、箱根湯本の定番土産です。
出典: 『箱根カステラ焼まんじゅう』は、カステラ生地の中に白餡がたっぷり詰まった洋風のまんじゅうです。
北海道産の白いんげん豆から作られた白餡は、滑らかな口当たりで、甘さ控え目。小田原の養鶏所から直送された玉子をたっぷりと用いたカステラ生地は、ふんわりと甘く、優しい味わいで、白餡とのバランスが絶妙です。
焼き立ても格別ですが、冷めても美味しいのがこのまんじゅうの素晴らしさ。厳選素材、無添加で、誰もが喜ぶ素朴な美味しさがあります。
持ち帰って出来たての味を再現するのなら、電子レンジで加熱するか、トースターで焼いてみましょう。香ばしく焼いた風味もまた別の味わいがあります。一つ二つとつい手が伸びてしまう軽い味わいですので、お土産にするなら、ぜひ多目に購入しましょう。
出典: 温泉地ならではのお土産なら、やっぱり”温泉饅頭”。箱根湯本駅商店街に店を構える「丸嶋本店」は、『元祖箱根温泉まんじゅう』で有名な、創業110余年の老舗店。箱根を代表する名店の一つです。
出典: 『元祖箱根温泉まんじゅう』は、正統派の温泉饅頭。毎日職人が作る饅頭は、誰もが満足する素朴な味わい。店内に工房があり、いつでも出来たて蒸したてが店頭に並んでいます。
出典: まんじゅうは、"白”と茶”の2種ありますが、どちらも、薄い生地の中に、同じこし餡がぎっしり詰まっています(店頭のバラ売りは茶のみ)。こし餡は、黒糖入りで風味があり、ほど良い甘さ。
保存料を用いない昔ながらの製法なので、日持ちは2,3日ですが、冷凍保存して自然解凍すれば長期間楽しめます。まんじゅうの天ぷらもオススメの食べ方です。
出典: 素材の良さとこだわりの製法で人気の「まんじゅう屋菜の花」。オリジナリティに溢れる和菓子は、ネーミングもパッケージデザインも実に愛らしく、魅力的です。
出典: この店の一番人気は、黒糖を用いた蒸し饅頭『箱根のお月さま』。箱根の新定番として人気を博していますが、オススメは、栗が丸ごと1個入った栗まんじゅう『月のうさぎ』です。
出典: 麦こがし(はったい粉)を用いた生地は、ホロホロとした食感で風味豊か。柔らかな栗を包んだ餡は、甘さ控えめ。素材良く、姿形も美しい『月のうさぎ』は、温泉饅頭では物足らない、和菓子好きの方にオススメのお土産です。
出典: 「湯もち本舗 ちもと」は、箱根湯本界隈で一番人気を誇る老舗和菓子店です。饅頭や棹菓子、生和菓子や焼き菓子等など、老舗ならではの和菓子が店内に並んでいます。
出典: 竹の皮に包まれた『湯もち』は、この店の名物であるばかりでなく、神奈川県の指定銘菓にも選ばれている、箱根湯本を代表する逸品です。竹の皮で包まれた菓子の風情も繊細で上品。誰に贈っても喜ばれる銘菓です。
出典: 柔らかな白玉の餅生地は、上品な甘さで、マシュマロに似た独特の食感。柚子がほんのり香って爽やかです。
餅生地の中には、箱根湯本に流れる早川の岩石に見立てた本煉羊羹が入っています。穀物の甘み、羊羹の食味、柚子の香りが三位一体となった味わいは、「湯もち」ならでは。数に限りがあるので、混雑する時期に訪れるのなら、要予約のこと。
出典: 「村上二郎商店」は、紀州の梅を自社工場で作った梅干しが自慢の店。創業70年を超える老舗梅干店です。梅干しと一口にいっても、種類は様々。『極上5年物』や『昔ながらのすっぱい梅干し』、『カリカリ小梅』等など、常時20種類程の梅干しが所狭しと店内に並んでいます。
出典: お土産にするなら、『村上の味ぴったり』。一粒売りの『味ぴったり』は、大粒の梅干しで、塩分濃度がちょうど良く、品の良い味わい。正に”味ぴったり”の塩梅。酒のお供にもぴったりの梅干しです。
出典: 自宅用の土産にするのなら、『梅太子(うめたいこ)』が一押しです。
『梅太子』は、辛子明太子ならぬ、唐辛子入りの梅干しです。塩分も辛味も実に控え目。梅の爽やかさをしっかり味わえる梅干しです。白いごはんと頂くのが最も美味しいですが、パスタの味付けにもぴったり。マヨネーズと合わせてスプレッドにして、野菜やパンに塗るのもおすすめです。
出典: 箱根の隣の小田原は、梅の名産地。「藤屋商店」は、小田原曽我の完熟梅を用いて、当地で梅干しを製造販売する老舗です。国道1号線沿いに店舗があります。
出典: 店内には、塩分濃度や梅の大きさ、漬け込み年数や味付けが異なる、様々な梅干しが並んでいますが、全て天然塩を用いた手作りです。保存料を用いず、伝統製法で仕込む梅干しは、昔ながらのしっかりした味わいです。
出典: 梅干しの価格は、製造法や原材料、仕込み年数によって異なり、ピンからキリまで様々ですが、普段遣いにするのなら、『うす塩小梅』がオススメです。
通常の梅干しは、塩分濃度が18%ですが、薄塩は13%と塩分控え目。一口サイズの小梅は、お弁当にぴったり。小梅といっても、皮は柔らかなので、梅肉和えといった料理にも難なく使えます。酸味も上品で、塩気も程よく、美味しい梅干しです。
出典: 箱根の土産店には、小田原の特産品の練り物製品が沢山並んでいますが、箱根で作られる練り物を求めるのなら、「竹いち」へ行ってみましょう。
当店の看板商品は、売り切れ必至の『すり身だんご』。グチやタラを石臼ですり潰し、つなぎをほとんど使わずに、野菜を入れて揚げた練り物です。
出典: 『すり身だんご』は、毎日販売する分のみ手作りしています。合成保存料を用いず、新鮮な素材と良質な湧水で練り上げた『すり身だんご』は、食感がぷりっぷり。素材の旨味がストレートに伝わり、練り物本来の味を堪能できる逸品です。
出典: シャキッとした食感が特徴の青森県産の〈ゴボウ入り〉と、玉ねぎの自然の甘みが詰まった北海道産の〈タマネギ入り〉の二種類。夏期には、枝豆の入ったすり身だんごも登場します。
箱根に来たら必ず立ち寄るというファンが多く、午後には売り切れ必至の人気商品なので、必ず購入したいのなら予約してから訪れましょう。【画像は、玉ねぎ入りの『すり身だんご』】
2.ゆったり散策しながら。宮ノ下・彫刻の森のお土産。
出典: 宮ノ下は、「富士屋ホテル」で有名な歴史ある保養地。豊かな緑とレトロな街並み、ノスタルジックな雰囲気が魅力の街です。
出典: 湧水に恵まれた箱根のグルメを特徴づけるのは、水の質が味を左右する食。特に、蕎麦、豆腐、パンが秀逸で、箱根各地には、名店が点在しています。
中でも宮ノ下は、明治期から多くの外国人が訪れた歴史もあり、ベーカリーが古くから根付いたエリア。地元に湧く名水を用いて、昔ながらに焼き上げられるパンは、今もなお人気。遠方から多くの人々が、その味を求めて当地を訪れます。宮ノ下で購入するのなら、やはり以下の2店のパンとスウィーツです。
出典: セピア通りに面する「渡邉ベーカリー」は、創業明治24(1891)年の老舗店。『温泉シチューパン』でお馴染みの人気店です。宮ノ下の街並みに溶け込んだ店舗は、食パン型の看板が目印。店内は、小ぢんまりとしながらも、常時4,50種類ものパンが並び、イートインスペースも併設されています。
出典: 『爆弾カレーパン』や『ドーナッツピロシキ』、『キャラブキサンド』等など、ユニークな創作パンがバリエーション豊かに揃っていることでも有名ですが、「渡邉ベーカリー」の人気の秘密は、パン生地の素朴な美味しさにあります。
宮ノ下の湧水で仕込んだ生地は、柔らかで、ほんのりとした甘みがあり、誰もが好むほっとするような味わい。お土産を購入するのなら、特製のあんぱんの中に、小田原産(曽我)の梅干しが丸ごと入った『梅干しあんぱん』がオススメ。
出典: 『梅干しあんぱん』の中には、甘さ控え目で食感滑らかな小豆餡がたっぷり。梅干しの塩っぱさと酸味が、小豆餡とパン生地の甘みと旨味を引き立てて、絶妙な味わいと人気。
お土産なら、持ち運びが楽で、潰れない箱入り(5個入り)で購入しましょう。
出典: 「ベーカリー&スイーツ ピコット本店」は、箱根を代表する老舗ホテル「富士屋ホテル」の直営店。ホテルで出されているパンも製造しています。
この店の一番人気は、ホテルの名物カレーをアレンジした『クラシックカレーパン』。ボリューム満点で美味しいと評判ですが、お土産ならホテルでも供される『食パン』と『アップルパイ』。
出典: 創業時からのロングセラーの『食パン』は、生地柔らかく、購入した翌日までしっとり。ホッとするような優しい味わいです。厚めに切ってトーストするのがオススメの食べ方。
出典: 『アップルパイ』は、中身の煮りんごがしっかり詰まり、食べごたえ十分。シャキッと煮上げたりんごは、シナモンの香りが程よく、塩味がほんのり効いたパイ生地とのバランスが抜群と評判です。ホール売りの『アップルパイ(ミニ)』とカット売りがあります。【画像は、ホール売りの『アップルパイ(ミニ)』】
出典: 「かっ平寿司」は、彫刻の森駅から徒歩1分。彫刻の森美術館の入り口近く店を構える寿司店です。店内では、握りやちらし等一般的な寿司も頂けますが、この店の名物は何と言っても『秘伝特製いなり』です。
出典: 注文してから作る『特製いなり』は、爽やかな味わいが特徴です。
色良く煮上げた油揚げは、油臭さがなく、程良い甘さ。酢飯の酸味加減も良く、油揚げとのバランスが抜群です。いなりは、シャキシャキとした薄切りのレンコン入りと、黒ごま入りがあります。
出典: 「強羅」は、箱根登山鉄道の開通に伴って開けた温泉リゾート地。閑静な別荘地が広がり、温泉宿やリゾートホテルが数多く点在しています。
強羅は、ケーブルカーと鉄道、路線バスが結節する箱根の交通要所。多くの観光客が利用する強羅駅周辺には、土産物店が軒を連ね様々な箱根土産を並べていますが、強羅ならではの土産なら、オススメは、以下の4つです。【強羅界隈】
出典: 強羅駅前に軒を並べる店の一つ「花詩(はなことば)」は、箱根・宮城野の老舗和菓子店の支店です。
吟味した材料と本店の店先に湧く「嬰寿の命水」を用い、昔ながらに作られる和菓子は、どれも店主の愛情を感じさせる逸品です。
【画像は、店を代表する銘菓3種。上から、柚子の風味豊かな『温泉餅』・『大文字まんじゅう』・『箱根くさのもち』】
出典: 「花詩」は、強羅界隈の旅館のお茶請けとして出される銘菓『温泉餅』で有名な店。柔らかで上品な羽二重餅の『温泉餅』も秀逸ですが、オススメは、箱根の大文字焼き(明神ヶ岳)を象った、店の名物『大文字まんじゅう』です。
出典: 『大文字まんじゅう』は、小豆餡がたっぷりと詰まった温泉饅頭。小田原産の紫蘇を練り込んだ生地で粒餡を包んだ”しそ”と、新芽のよもぎとこし餡の”よもぎ”の2つの味があります。
どちらも素材の風味が活きて、小豆餡たっぷり。リーズナブルな価格でも、ボリュームがあり、食べ応えがあります。饅頭好きなら、試して頂きたい逸品です。
出典: 『箱根強羅もち』は、強羅を代表する手作りの銘菓。駅から徒歩で3分ほどの場所にある老舗和菓子店「石川菓子舗」の名物です。
出典: 白玉を練り上げた求肥の餅生地は、柚子がほのかに香り、生地の中には羊羹の小片が入っています。透明感のある瑞々しい餅生地は、実に柔らかで滑らか。食感も軽く、羊羹が程よいアクセントになっています。
手作りの『箱根強羅もち』は、人気が高く、午後には売り切れてしまいます。試したい方は、早めの来店がおすすめです。
強羅 / 和菓子
- 住所
- 足柄下郡箱根町強羅1300-358
- 営業時間
- 営業:10時~17時30分
- 定休日
- 定休日:水 休業:隔週火曜休
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
データ提供: 出典: 帰りの車中は、ちょっと小腹が空く人はきっと多いはず。そんな方にオススメなのが、笹屋の『穴子ちまき』です。
出典: 遠赤外線でじっくりと手焼きされた穴子は、柔らかでふっくら。うなぎとは異なる穴子ならではの滋味な味わいです。
特製ダレで味付けした炊き上げたご飯は、モチモチとして、焼き穴子と絶妙なハーモニーを奏でます。シンプルで、見た目通りの美味しさ。期待を裏切らない味わいがあります。
出典: 「銀かつ工房」は、箱根の定番グルメ『豆腐かつ煮定食』で有名な「田むら銀かつ亭」が手掛ける、軽食とオリジナルスウィーツのテイクアウト店です。
行列が絶えない本店とは違い、並ぶことなく気楽に立ち寄れ、銀かつ亭ならではの味わいを楽しめます。イートインスペースが設けられているので、店内で頂くことも出来ます。
メニューは、銀かつ亭のエッセンスが詰まった、ハンバーガーやサンドイッチ、コロッケやひと口かつ、豆乳ソフトクリームやパフェ等などですが、この店を訪れるのなら、外せないのは『銀かつサンド』です。
出典: 『銀かつサンド』は、先に紹介した宮ノ下の富士屋ホテル「PICOT本店」の食パンを用いた絶品のかつサンドです。
カツに用いられているのは、繊細で良質な肉質の「和豚もち豚」。驚く程に分厚いカツは、米油100%でカラリと揚げられ、熱々のままにパンに挟まれます。
出典: ふんわりとソフトな食パンは軽くトーストされ、サクサクっとした揚げ衣の食感も心地良く、豚肉は、旨味と甘味たっぷり。
シャキシャキとした千切りキャベツも、甘辛く酸味の効いたソースも素晴らしく、全てが渾然一体となった味わいは、カツサンドならでは。
出来たても素晴らしいですが、冷めてパンと具が馴染んだ味も美味。3切れでもパンも肉も厚みがあるので食べ応え十分。お手拭きもマスタードも付けてくれるので、テイクアウトでも快適に頂けます。
4.箱根の大自然を満喫。仙石原・大涌谷の美味しいお土産。
出典: 「仙石原」は、箱根の名所「仙石原すすき高原」で有名な、金時山の南麓に広がる高原です。なだらかな山並みと緑に覆われた当地には、洗練された美術館や飲食店も点在し、豊かで心地良い一時を過ごせるエリアです。
「大涌谷」は、仙石原の南端ですが、景観も雰囲気も異なり、ダイナミック。大自然の息吹を体感出来るエリアです。箱根湯本と並ぶ人気観光スポットで、一年を通じて多くの観光客で賑わいます。【初秋の「仙石原すすき草原」】
出典: 仙石原の「松月堂菓子舗」は、優しくほっとする味わいが魅力の老舗和菓子店。
箱根名物、仙石原の銘菓として有名な『公時山まんじゅう』は、この店一番の名物。地元ゆかりの坂田金時(金太郎)にちなんで生まれた饅頭です。
出典: 柔らかな薄皮の中には、つぶ餡がぎっしり。しっとりとした食感で、小豆餡は、程良い甘み。素朴ながらも上品な味わいが、この饅頭の特徴で、一つ二つと手が伸びてしまう美味しさがあります。
松月堂の饅頭は、他に黒糖風味の『ゆたてまんじゅう』、ココナッツ入の餡とココア風味の『ここ・あ・ここ』もありますが、イチオシは、やっぱり、つぶ餡と薄皮が妙味の『公時山まんじゅう』です。
出典: 箱根で屈指の人気を誇る寿司店「はこねずし」は、毎朝沼津から買い付ける新鮮なネタが自慢のお店です。
握りやちらしもリーズナブルで美味しいと評判ですが、一番人気は、ふんわりとして口の中でとろける『穴子寿司』。甘み控え目の特製ダレと柚子の香りが爽やかな絶品寿司です。
出典: 『穴子寿司』は、一年を通して頂けますが、秋冬の季節なら、上質で新鮮な鯖をつかった店主こだわりの『さばの押し寿司』もオススメです。肉厚の鯖は、締め加減がバッチリ。脂ののった鯖の濃厚な旨味を十分に堪能できる押し寿司です。
どちらも折り詰めにして持ち帰れますので、帰りの車中や道中の楽しみとして購入するのに立ち寄りたいお店です。
⑰玉子茶屋&くろたまSHOP、他『大涌谷名物黒たまご』
出典: 大涌谷を訪れたのなら、外せないのは、やっぱりコレ! 一つ食べると寿命が7年延びるという『大涌谷黒たまご』です。
出典: 黒たまごが作られているのは、閻魔台に建つ「玉子茶屋」横の温泉地。噴煙地と富士山が望める絶景の場所です。
『黒たまご』は、生玉子を約80℃の温泉で1時間程茹でた後、蒸気で15分程蒸し上げたもの。殻が黒いのは、温泉の中で殻に付着した鉄分が、温泉の硫化水素と結合して硫化鉄となるためです。【温泉地から専用ロープウェイで運ばれる『黒たまご』】
出典: 『黒たまご』は、白身がプリンとして、黄身がほっくり。普通のゆで卵より、旨味成分が2割多く含まれるため、味わい豊か。酒の肴にぴったりです。殻を剥きながらビール片手に、帰りの車中で頂くのも一興です。
出典: 箱根と言えば、遊覧船が浮かぶ芦ノ湖と、箱根神社の赤い鳥居、富士山の景色が印象的な”元箱根”の景観です。
出典: 関東屈指のパワースポット「箱根神社」が鎮座する当地で、お土産を買い求めるのなら、古くから人気の和菓子がオススメ。ほっとする味わいは、誰もが喜ぶ旅のお土産です。
出典: 「権現からめもち」は、箱根神社・宝物殿すぐそばにあるお休み処。店内では、軽食や甘味が頂けますが、店の名物は、何と言っても店名通りに『権現からめもち』です。
縁結びのご利益がある湧水「龍神水」で炊き上げて搗かれたお餅は、実に柔らかです。『権現からめもち』は、小豆餡・黄な粉・胡麻・磯辺(海苔)・大根おろしと、味のバリエーション豊か。素材それぞれの風味が、餅の旨味と甘みを引き立てます。
出典: 『権現からめもち』は、店内でも頂けますが、パック詰でテイクアウトすることもできます。値段も手頃で、確かな美味しさは、土産やテイクアウトに最適。販売数量が限られているので、食べたい方は早めの来店を心掛けましょう。
出典: 「廣志屋」は、古くから当地で営む食事処兼、観光土産物店。『公魚(わかさぎ)フライ定食』と『勝つ丼』で人気の店ですが、名物は、神奈川県の指定銘菓でもある『五郎稚児まんじゅう』です。
出典: 『五郎稚児まんじゅう』は、工藤祐経の敵討ちで知られる曽我兄弟の弟が、幼少時に好んで食べたと伝わる菓子にちなんで生まれた饅頭です。
もろみの入りの薄皮の中には、こし餡がたっぷり。上品な甘みとモチッとした食感、素朴な味わいが魅力のお饅頭です。
出典: 東海道五十三次で知られる「旧東海道」内、小田原宿から三島宿までの「箱根八里(箱根旧街道)」は、天下の難所として有名です。江戸期以降、歩行が楽な石畳の道へ整備されましたが、現在もその一部が保存されています。
400年以上の歴史を誇る「甘酒茶屋」は、往時の雰囲気を留めた風情ある茶屋。現在は、ハイカーやドライバーの絶好の休憩ポイントとなっています。
出典: 「甘酒茶屋」の名物は、今も昔もやっぱり『甘酒』。古くから、街道を行き来する旅人の疲れを癒やしてきた手作り飲料です。
出典: 米麹の独特の甘い芳香、穀物の甘みと旨味がたっぷりの「甘酒」は、アミノ酸やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。“飲む点滴”と呼ばれるように、身体に染み込むような味わい。こっくりとしながらも、さっぱりとした甘みが魅力です。
【画像は、夏場に嬉しい『冷やし甘酒』】
出典: 「甘酒茶屋」では、一年を通して甘酒が供されていますが、持ち帰り用の『甘酒の素』も販売しています。旅は楽しくてもやはり疲れるもの。家に戻って頂けば、旅の疲れも癒やされ、心も和みます。
冷凍保存すれば、長い期間楽しむことができ、甘酒に塩と昆布を入れれば即席の漬床も作れ、自宅用の土産にぴったりです。
出典: 旅は、家に着くまで続くもの。
車窓の景色の流れに身をまかせながら、楽しかった記憶を一つ一つ引き寄せるのも旅の味わいです。
出典:
旅のお土産は、単なる手土産と異なり、たとえ旅行者自身が口にしなくても、目の前から消えゆくまで、旅の余韻を味わえるものです。そうした気分は、普段の生活に張りをもたらし、新たな旅へと自分自身を駆り立てて、活気と活力を育みます。
箱根は、都心部からアクセス良く、思い立ったら足を運べる絶好の地です。日帰りであっても、旅のお土産を手にすれば、心も浮き立ち、明るく楽しい気分をもたらします。
記事を参考に、ぜひ箱根の美味しい旅みやげを手に入れて下さい。
◆今記事の目次◆
1.箱根の玄関口「箱根湯本駅」界隈
1-1.ほっとする味わい。箱根湯本の甘いお土産。
①菊川商店『箱根カステラ焼きまんじゅう』
②丸嶋本店『元祖温泉まんじゅう』
③まんじゅう屋菜の花『月のうさぎ』
④湯もち本舗 ちもと『湯もち』
1-2.箱根湯本の美味しいお土産 梅干し&練り物
⑤村上二郎商店『味ぴったり』&『梅太子』
⑥藤屋商店『天然塩うす塩梅干し』
⑦竹いち『すりみだんご』
2.ゆったり散策しながら。宮ノ下・彫刻の森のお土産。
⑧渡邊ベーカリー『梅干あんぱん』
⑨PICOT本店 『食パン』&『アップルパイ』
3.箱根の中心「強羅」の美味しいお土産
⑪花詩『名物大文字まんじゅう』
⑫石川菓子舗『箱根強羅もち』
⑬笹屋 強羅店『穴子ちまき』
⑭銀かつ工房『銀かつサンド』
4.箱根の大自然を満喫。仙石原・大涌谷の美味しいお土産。
⑮松月堂菓子舗『公時山まんじゅう』
⑯はこねずし『穴子寿司』&『さばの押し寿司』
⑰玉子茶屋&くろたまSHOP、他『大涌谷名物黒たまご』
5.元箱根の名物を旅のみやげに。
⑱権現からめもち『権現からめもち』
⑲廣志屋 『五郎稚児まんじゅう』
6.旧街道を歩くなら、名物の「甘酒」を手土産に。
⑳甘酒茶屋の『甘酒の素』
旅のおわりに