梅雨時期の【伊豆】に癒しを求めて。キーワードは「あじさいが咲く道」

まずは西伊豆から。ご紹介するのは、話題を呼んだドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地となった松崎町です。その中央の山頂にあるのが、通称「あじさいの丘」。あじさいに囲まれた主人公2人のロマンチックなシーンを覚えている人もいるのではないでしょうか。恋人たちには絶好のロケーションです。

「あじさいの丘」は、駿河湾と松崎町を見渡せる「牛原山町民の森」にあります。天気が良ければ富士山が見えることも。

あじさい道を散歩した後には「黄金崎」へ行ってみてはいかがでしょうか。この場所は文字通り、夕日によって岩壁が黄金色に染まります。幻想的な夕暮れのひととき。「あじさいの丘」に続いて、恋人たちにおすすめのコースです。

周辺で雨の日でも楽しめるのが「黄金崎クリスタルパーク」です。大小様々な万華鏡が展示されています。体験工房でオリジナルのガラス作品に挑戦してみれば、きっといい思い出になるはず。

続いては、南伊豆。
下田市にある「下田公園」では、6月の1ヶ月間「あじさい祭り」が開催されます。広大な敷地に育てられたあじさいは100種以上。300万輪もの花が咲き乱れます。

艶やかに咲く色とりどりの大輪。伊豆ならではの自然の中では、いっそう美しく輝いて見えます。西洋あじさいと日本原産あじさいでは花の魅力がまた違うので、それぞれの個性にもぜひ注目してみてください。

「あじさい祭り」開催中はテラスカフェがオープンし、体験イベントなども行われます。また、下田が誇る金目鯛のグルメを満喫できる「きんめ祭り」も同時開催されます。

東伊豆のあじさいスポットは、2017年12月にオープンした「ニューヨークランプミュージアム＆フラワーガーデン」。四季折々の花が咲くフラワーガーデン内で、5月下旬から6月下旬まであじさいが見頃を迎えます。地元城ヶ崎海岸に自生するガクアジサイのほか、230種類ものあじさいが約3000株集まっています。

敷地内には、重厚な輝きを放つステンドグラスやティファニーランプが展示されているミュージアムや、アンティークショップ、カフェなどがあります。雨が降っても室内で楽しめるポイントがいろいろ。

伊豆高原まで来るのなら、人気のスポット「伊豆シャボテン動物公園」に立ち寄ってみるのもおすすめです。屋内施設も充実しているので、雨でも大丈夫。園内を走り回るリスザルや、マイペースなカピバラがかなりカワイイです♪

最後にご紹介するのは、北伊豆。三島にある「スカイウォーク」です。ここには、約400mもある日本最長の大吊橋があります。富士山を眺める絶景も、歩いて渡るドキドキ感も、格別。そして、6月になると北エリアにある散策路で愛らしいあじさいが鑑賞できます。その数、約10000株。公式サイトで開花状況を随時更新しているので、事前に確認を。

こちらのカレーにのっているのは、三島に来たらぜひ食べて帰りたい名物「三島コロッケ」。
「スカイウォーク」内にあるレストラン「森のキッチン」で味わえます。

水の都といわれる三島の散歩道には、源兵衛川がおすすめです。市街を流れる富士山の湧き水。清く澄んだ水辺を歩くだけで、心が洗われるよう。時間があれば、三島駅から徒歩5分でいける「楽寿園」にもぜひ行ってみてください。

源兵衛川はホタルが鑑賞できるスポットとしても人気です。鑑賞時期は、5月から6月中旬頃。

雄大な富士山と広がる海を目の前にしながら花々を鑑賞できるのは、静岡のこの地ならではの贅沢です。雨が降っても、伊豆の充実した魅力は減りません。
伊豆に行ったことがあるという人も、今度はあじさいの時期に旅をしてみるのはいかがでしょうか。