上野は《大人の遠足・社会科見学》にぴったり！
上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)
かの有名な野口英世の像が、竹の台噴水の東側にあります。立像は珍しいんだとか。
西郷隆盛の像も上野公園内にあるんですよ。この地とゆかりがあったことから、上野公園に建てられたと言われています。西郷隆盛が連れているのは、愛犬の「ツン」。
1631年に戦死者を慰霊するために寄進された「上野大仏」。建立時には、高さ約6メートルの釈迦如来坐像でしたが、度重なる地震などにより倒壊し、現在はお顔だけが残っているんです。400年近くも上野を見守ってくれている大仏さまのやさしい顔に心が洗われますね。
西郷隆盛像からまっすぐ歩いたところにあるのが「かえるの噴水」。おへそがついているのが可愛らしいですね。待ち合わせ場所にもおすすめ。
蓮の花で有名な不忍池(しのばずのいけ)。秋は違った風情を楽しめます。寒くなると渡り鳥が多く飛来し、都心とは思えない自然の豊かさを感じられます。ベンチに座ってゆったりするのもおすすめ。
不忍池にはボート乗り場も。水面を吹く風は心地よく、日頃の疲れも吹き飛びそう。
東京都美術館
上野動物園のすぐ脇にあるのが、大正15年に建てられた東京都美術館。“アートへの入口”を目指した美術館は、大きな銀色の球体が目印。
話題の企画展が多いのも東京都美術館の特徴。毎回長蛇の列ができることも多いんです。
東京都美術館は常設展はなく、企画展のみが開催されています。そのジャンルは幅広く、2017年の夏～秋は「ボストン美術館の至宝展」が開催されていました。
細部まで緻密に描かれたブリューゲルの最高傑作とも言われる「バベルの塔」の企画展も話題になりましたね。目を見張るほどの壮大な風景に心が奪われます。
2016年には「ゴッホとゴーギャン展」が。美術に詳しくない方も気軽にアートに触れることができます。
鑑賞が終わったらミュージアムショップにも立ち寄ってみては？おしゃれなグッズは大人の遠足の思い出に。
国立科学博物館
JR上野駅の公園口から歩いて約5分のところにある国立科学博物館は、日本で最も歴史のある博物館。国内で唯一の国立総合科学博物館でもあることから、連日多くの方が訪れています。
子どもの頃はゆっくり見る機会がなかったという方は、大人になった今こそ訪れてみては？
国立科学博物館は「日本館」と「地球館」の2つに分かれています。こちらは日本館の階段にあるステンドグラス。2007年にリニューアルしましたが、元々は1931年に建設。ルネッサンス様式の内装も見どころのひとつ。
建物内にこんなに大きな復元骨格があることに驚きます。まるで映画の世界のような姿は息を飲む迫力です。
甲殻類や魚類、草花などあらゆるものが精密に再現された展示物に好奇心が刺激されます。
こちらは地球館。様々な哺乳類と鳥類の展示。世界中にこんなに多種多用な生物が存在していることに圧倒されます。
惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から持ち帰った微粒子を間近で見ることもできます。
国立科学博物館は、特別展が毎回話題になることでも知られています。2017年の夏は「深海2017」が開催され、この特別展の来場者数は60万人を超えたそう。子どもだけでなく、大人も夢中になる企画にわくわくしますね。
鈴本演芸場
JR上野駅の不忍口(しのばずぐち)から歩いて約10分、中央通り沿いのビルにあるのが鈴本演芸場。現在は近代的なビルですが、その歴史は古く、なんと安政4年(1857年)開業。現在最も歴史がある寄席です。
伝統芸能は敷居が高そう…と思うかも知れませんが、寄席は気軽に楽しめるので、上野を訪れたら一度は寄ってみたいもの。入口に番組札が出ているのでチェックしてみてはいかがでしょうか？
ビールやおつまみ、お弁当を食べながら寄席を聞く…これぞ大人の楽しみですよね。噺家さんの持ち時間は1人15分ぐらいなので、飽きることなく気づけば半日聞いていた、という方もいるんだとか。
上野で立ち寄りたい大人のグルメスポット
コーダリー
JR上野駅の公園口から歩いて約12分。不忍池の裏手にある隠れ家のような雰囲気のフレンチレストラン「コーダリー」。フランス語でワインを表現する際に用いる“余韻”という意味を表しています。
座席は16席。木目と白、茶をベースにした落ち着いた店内は大人にぴったりな空間です。
かつて上野にあったホテル「ソフィテル東京」で7年間ソムリエを務めた近藤啓介氏がオープンしたレストラン。ワインの味わいをさらに高める、素材を活かした料理が自慢。力強さと繊細さを感じられるジビエも食べてみたいですね。
ランチ、ディナーともにコースがいただけます。味はもちろん、盛り付けの美しさも魅力です。素材本来の色や味を楽しめるお料理は幸せを運んできてくれそう。
久しぶりに再会する友人とのお食事にもおすすめ。最後の一品まで心ときめくお料理は、大人の遠足コースに外せませんね。
伊豆栄 梅川亭
上野公園内にある鰻割烹「伊豆栄 梅川亭」。緑豊かな森の中にある落ち着いた佇まいです。
緑に囲まれた店舗は、大人にふさわしい貫禄を感じます。
都心とは思えないほどの静けさ。雨の日のしっとりと濡れたエントランスも風情が感じられますね。
広い店内には、様々まタイプの席が用意されています。テーブル席も多いので、長時間ゆっくりとお食事が楽しめます。
窓の外には上野の杜が。四季折々の景色もお食事を引き立ててくれます。
伊豆栄の歴史は古く、徳川八代将軍吉宗公の頃から始まったと言われています。伝統の技で焼き上げた鰻はふっくらと肉厚。たまには贅沢にお昼から鰻も良いですよね。
蓋を開けた瞬間、歓声があがりそうな美しい盛り付け。どれも丁寧な仕事が光る味におなかも心も満足できますね。気の置けない仲間たちとゆっくり語らう場所としておすすめです。
韻松亭(いんしょうてい)
花園稲荷神社の鳥居のすぐ右手に見える韻松亭。豆腐や湯葉など、大豆や季節の新鮮な食材を使ったお料理で知られる名店です。上野公園を訪れた際に気になっていたという方もいらっしゃるのではないでしょうか？趣きのある外観が目印です。
明治8年の創業以来、内装のリニューアル工事は行われていますが、建物自体は創業当時のたたずまいを残しています。明治政府が、上野公園を訪れる市民の為に飲食施設も必要と考え建てられたそうです。
韻松亭の歴史は、上野公園とともにあるんですね。
大きなガラス張りの窓から上野の杜が見えるテーブル席。クラシカルな外観の店内とはまた違った雰囲気を楽しめます。
開放感のある空間は、季節ごとに表情を変えます。春は満開の桜、秋は紅葉…とまるで絵画のよう。
花籠膳は、寄せ豆腐や茶碗蒸し、蟹真丈などヘルシーなお料理がいただけます。食べるのがもったいないほど美しい盛り付けですよね。
時間がゆっくりあるなら、会席料理がおすすめ。季節を感じられる遊び心のある盛り付けに心が和みます。
鳥すき焼きも名物。こちらはディナータイムのメニューでコースの一つになっています。写真のスライスしたお肉の鍋のあと、つみれ鍋もいただけるんですよ。一度に2つの鍋が楽しめて会話もお酒もすすみそうですね。
パークサイドカフェ
その名の通り、上野公園にあるカフェはいつも大勢のお客さんでにぎわう人気店。公園に入ってすぐ見えるので、待ち合わせにも便利です。
ウッディなナチュラルテイストの店内。大きな窓からは上野公園が見渡せます。
テラス席も多く、気持ちの良い風に吹かれながらカフェタイムを楽しむこともできます。
メインストリートから少し脇に入っているので、意外と静かなのも大人にとってはうれしいですね。鳥のさえずりや風の音も心地よい。
パークサイドカフェは“野菜の持ち味や旨みを最大限に活かす”がコンセプト。中でも人気なのが「森のガーデンサンド」です。厚めのトーストにたっぷりの野菜がトッピングされていてボリューム満点！サラダやコンソメスープ、デザートもセットになっているのでお得感もありますよね。
大きめにカットした野菜がトッピングされたミートドリアは、素材の味が活きていておいしいと評判。これから秋冬になると食べたくなるメニューですね。
つみたての新鮮なハーブを使ったモヒートはいかがでしょうか？爽やかな味は、散策後の喉を潤してくれます。大人の遠足ならではのお楽しみ♪
“癒し”をテーマにしているカフェでいただくハーブティーは、豊かな香りにリラックスできそう。昼から夕方にかけてゆっくりと変わっていく上野公園を眺めながらのひとときを過ごしてみませんか？
女性同士の遠足に欠かせないのがスイーツ。目にも楽しい色鮮やかなデザートはおしゃべりを一層盛り上げてくれます。
大人の遠足を楽しもう
お花見で有名な上野公園。秋の紅葉もキレイなんですよ。銀杏並木をゆっくり歩けば、秋の空気が感じられます。園内には、歴史上の人物の彫像や文化財に指定されている建物などが点在。いくつ見つけられるか探してみては？