子どもの成長を残したい、大切な人に思い出をプレゼントしたい。ともに過ごした時間を「アルバム」という宝箱に詰め込めば、世界に一つだけの特別な贈り物になります。写真だけでもじゅうぶん素敵なプレゼントになりますが、少し手間をかけたアルバムならもっと喜ばれること間違いありません。思い出を華やかに彩る「アルバムデコレーション」の素材やテクニックをご紹介します。

いざアルバムをデコレーションしようとしても、何を使えばいいか迷うこともありますよね。ここでは「シンプルに仕上げたい」「大人っぽくおしゃれにしたい」など、アルバムの仕上がりイメージ別に、おすすめのデコレーション素材をご紹介します。どれも身近にあるもので、手に入りやすいものばかりです。

日常的に撮りためた写真を継続してアルバムにするなら、ほどよいデコレーションを添えてシンプルに仕上げるのがおすすめ。控えめな色柄のマステをワンポイントに、ラベルライターやアルファベットスタンプで文字を加えてもいいですね。

とにかく色々な素材を組み合わせてデコレーションしたいとき。あれこれと買い揃えるには費用も掛かってしまいますよね。そんなときは、100均グッズを利用するのが賢明です。シールやマステをはじめ、スタンプやカラーペーパー、リボンや毛糸、レースなど、何でも揃います。

お子さんのいるご家庭なら、一緒にアルバム作りをしたり、大きくなってから見返したりすることもありますよね。その時々のお子さんの感性も残せるように、のびのびと切り貼りできるスケッチブックのような大きめの台紙がおすすめ。折り紙を貼ったり、クレヨンでお絵描きをしたり、工作感覚でアルバムデコレーションを楽しんで。

モダンな雑誌やカタログのような、大人っぽくおしゃれな作りにしたいときは、テンプレート素材がおすすめです。イラストやロゴ、飾り枠などのデータが1冊にまとまった素材集は書店で購入できますし、ネットで検索すれば無料のダウンロード素材も利用できます。プリントしたものを切り貼りして使ってくださいね。

アルバムデコレーションの素材が準備できたら、早速アルバムを作っていきましょう。センスがなくても、自信がなくても大丈夫！ ここでは誰でも簡単にできる、アルバムデコレーションのコツを3つご紹介します。素敵なアルバムに仕上げるには、見返したときに幸せな気持ちになるように、心をこめて作ることです。

ハサミで切ったり、ペンで線を引いたりするデコレーションは、フリーハンドが◎。定規を使った直線的なものよりも、フリーハンドのやわらかな曲線が味わいを生み出します。歪んだりにじんだりするのも、クラフト感が増して素敵ですね。

デコレーションを進めていくと、なんだかごちゃごちゃになってしまった……。そうならないように、デコレーションは同系色でまとめましょう。淡い色、鮮やかな色、モノトーン、パステルカラーなど、色のテーマを決めておくのもいいですね。

手作りアルバムを贈るシチュエーションといえば、結婚式や記念日など、ちょっと特別な日だったりしますよね。そんなシーンごとにふさわしい、おすすめの素材や全体のイメージなど、アルバムデコレーションのポイントをご紹介します。

友人の結婚式のお祝いに、あるいはご自身が結婚されるときの両親へのプレゼントに。人生の節目になる結婚式のアルバムは、上品で高級感のあるものがおすすめです。厚みのあるしっかりとした台紙に、ホワイトを基調としたデコレーションを品よく配置します。サテンのリボンやパール調のネイルシールなどを使ってもいいですね。

無事に成長してくれたお子さんの誕生日には、とびきり可愛くポップなアルバムデコレーションを。大好きな動物や乗り物をモチーフにしたり、お絵描きなどの作品をシールにプリントしたり。飛び出す仕掛けや、引き出すと写真が出てくるような仕掛けを施したり、成長記録として手形を残したりするのも素敵です。

大切な人との記念日にアルバムを贈るのなら、相手の好みに合うようなデザインを心がけて。ナチュラルな雰囲気の友人には、手触りも柔らかな素材を。カジュアルで気さくな方には、肩肘張らないデザインで。シンプル好きな方には、もらっても負担にならないように無駄のないものを。

大切な人との“心の架け橋”になる、アルバムデコレーションのヒントをご紹介しました。ふだんの何気ない写真も、少しの手間を加えてデコレーションすれば、何物にも代えがたい特別なものに変わります。スマホに眠ったままの写真をプリントして、世界に一つだけのアルバムを作ってみてくださいね。