『東京の冬』
スマホを手にした小学生が走る。
僕が小さい頃は携帯も時計も身につけていなかったから、
家に帰る時間を教えてくれるのは、
公園の時計台か、このくらいになった空の色。
僕が小さい頃は携帯も時計も身につけていなかったから、
家に帰る時間を教えてくれるのは、
公園の時計台か、このくらいになった空の色。
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『スカイツリー』
FUJIFILM X100F
遠距離恋愛中の彼に会うために、大学の友人が関西から遊びに来る。
僕に会うためと言ってくれれば嬉しいのに、正直なやつだ。
どこに案内しようか、考えながら待ち合わせ場所に向かう道すがら見つけた東京名所。
結局、ついででも会えるだけで嬉しい気持ち。
僕に会うためと言ってくれれば嬉しいのに、正直なやつだ。
どこに案内しようか、考えながら待ち合わせ場所に向かう道すがら見つけた東京名所。
結局、ついででも会えるだけで嬉しい気持ち。
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『雪のおっちゃん』
D750+SIGMA 50mm f1.4 DG HSM ART
「雪だ!」気づけばカメラを持って家を飛び出していた。
いや、でも寒いしなぁという気持ちが足を止める。
それでも良い写真に出会えるかもしれないと自分を奮い立たせた。
「気をつけてね」
交通整理のおっちゃんは優しく声をかけてくれた。
ほんの少し、寒さを忘れた。
いや、でも寒いしなぁという気持ちが足を止める。
それでも良い写真に出会えるかもしれないと自分を奮い立たせた。
「気をつけてね」
交通整理のおっちゃんは優しく声をかけてくれた。
ほんの少し、寒さを忘れた。
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『椿』
D750+SIGMA 50mm f1.4 DG HSM ART
花はその蕾のままが美しいと思う。
小石川で見つけた冬椿。
僕を甘やかしてくれた祖父の庭にもたくさんの花が咲いていた。
花が好きなんて、祖父はなかなかロマンチックだ。
そして僕も結構好きだ。
小石川で見つけた冬椿。
僕を甘やかしてくれた祖父の庭にもたくさんの花が咲いていた。
花が好きなんて、祖父はなかなかロマンチックだ。
そして僕も結構好きだ。
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『光』
D750+SIGMA 50mm f1.4 DG HSM ART
東京には有名なランドスケープがたくさんある。
けれど、どこにでもあるような光を写真に収めたくなる。
その理由は正直よく分からない。
言葉にできないものがあってもよいことにしよう。
写真があるんだから。
けれど、どこにでもあるような光を写真に収めたくなる。
その理由は正直よく分からない。
言葉にできないものがあってもよいことにしよう。
写真があるんだから。
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『餅』
FUJIFILM X100F
年の瀬、仕事で伺っただけのご縁なのに、
光が丘にある農家さんの餅つきにお呼ばれした。
モチッと、というよりトロッと。うまっと。
おかわり!
光が丘にある農家さんの餅つきにお呼ばれした。
モチッと、というよりトロッと。うまっと。
おかわり!
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『鳩』
D750+SIGMA 50mm f1.4 DG HSM ART
「平和の象徴」という立派な役割を与えられているのに、
身近にいすぎてなんだか有り難みがない。
そんなことを考えられる平和な昼下がり。
身近にいすぎてなんだか有り難みがない。
そんなことを考えられる平和な昼下がり。
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『海辺の子ども』
D600+ AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G
学生の頃、友だちとよく瀬戸内の海に行った。
泳ぐわけでもなくただ缶チューハイを飲んで、将来のことを話した。
青春の青臭さは思い出すとかなり恥ずかしい。
カメラをぶら下げて、葛西の海辺をふらふら散歩するのは、
そんなありきたりな思い出があるから。
泳ぐわけでもなくただ缶チューハイを飲んで、将来のことを話した。
青春の青臭さは思い出すとかなり恥ずかしい。
カメラをぶら下げて、葛西の海辺をふらふら散歩するのは、
そんなありきたりな思い出があるから。
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写真家・川原﨑宣喜
かわはらざきのぶき/Nobuki Kawaharazaki
東京都在住。
2017年、スタジオ勤務、カメラマンアシスタントを経て独立。
雑誌やWeb媒体を中心に幅広いジャンルの撮影を手がけている。
東京都在住。
2017年、スタジオ勤務、カメラマンアシスタントを経て独立。
雑誌やWeb媒体を中心に幅広いジャンルの撮影を手がけている。
#写日好日 #レンズの向こうに
*「写日好日(しゃじつこうじつ)」…写真を撮った日は、いずれ思い出をもたらす好日になること
『ただいま』
D750+SIGMA 50mm f1.4 DG HSM ART