樋口愉美子さんってどんな人?
1975年生まれ、多摩美術大学を卒業後、ハンドメイドバッグデザイナーとして都内のショップで販売などの活動をされていた樋口愉美子さん。
ショップでは作品の販売とともに、作品展などを開催されていました。2008年からは刺繍作家としてのキャリアをスタートさせます。
樋口さんの刺繍では、植物や昆虫、動物などナチュラルなものがモチーフとなっています。たくさんのモチーフを集めた刺繍は、まるで図鑑を見ているかのようですね。
刺繍枠やはさみなど使われている道具も趣があり、作品を仕上げる途中までもがインテリアになってしまいそうですね。
刺繍作品はすべての工程をご自分で
作品は、刺繍の図案を考えるところから、刺繍をほどこし、バッグやがま口に仕上げるところまですべてご自身で製作を行っています。
素朴な雰囲気の布にお花の刺繡をほどこして。がま口に仕立てるために、丁寧にカットしていきます。
だんだんとがま口が出来上がっていく様子をinstagramで公開されています。
プレゼントにもぴったりのさまざまな刺繍アイテム
刺繍をほどこした布をぎりぎりでカットしているから、刺繍が大きく見えるキュートながま口です。クリアケースに入れるとプレゼントらしさがアップします。
小さなポンポンのついたティーコゼーは、優雅なティータイムにぴったり。ティーコゼーを用意してお茶を楽しめば、気分が盛り上がります。
立体的な手触りのブックカバーは、本を読みながらやわらかな糸が手に触れて、気持ちまでほっこりとしそう。プレゼントにもおすすめの贅沢なブックカバーです。
合わせの部分をリボンで結ぶことができるミニバッグ。可愛らしい図案とリボンの雰囲気がよくマッチしています。
樋口さんのinstagramによく登場する猫のボナちゃん。自然をテーマにしたモチーフが多い樋口さんの刺繍の世界観にうまく溶け込んでいます。
ipad miniがちょうどおさまる便利なサイズの縦長バッグです。カラフルな刺繍はわくわくするような元気な雰囲気に、モノクロの刺繍は大人っぽいイメージで持つことができますね。
幸せの象徴でもあるリングピロー。結婚式が終わったあとにも、指輪の保管に使いたくなる美しさです。
樋口さんの美しいモチーフをご紹介
植物
深みのあるブルー一色で刺したお花のモチーフです。お花がどうしたら一番可愛らしく見えるかを考え、シンプルに図案に起こすというのはとても大変な作業ですよね。
さまざまなステッチを駆使して作り上げられたリースの刺繍。いろいろなグリーンの糸を使っているので、単調な雰囲気に見えません。
黒い布地にほどこす刺繍は、クールなイメージに。小さなモチーフで刺繍をほどこしていくことで、大人っぽさもプラスされます。
簡単な図案も配置の仕方次第で、こんなにもスタイリッシュに仕上がるんですね。ひとつひとつはシンプルなのに、集まると本当にキュートです。
動物、鳥
刺繍枠の籠に入ったような小鳥の刺繍。ちょっぴりふくよかな小鳥のシルエットにきゅんとします。
「春を運ぶ鳥」という題の刺繍です。春のおとずれを運んでくれるなんて、まるで童話の世界のようですね。
白いお花にキスしているような姿が微笑ましい二羽の白い鳥さんたち。つぶらな瞳に釘付けです。
躍動感あふれる馬の刺繍は、いろいろな柄と色合いがとても素敵です。どんなアイテムになるのか想像するのも楽しい刺繍です。
一直線のラインに藤棚が刺繍され、鳥とちょうちょがアレンジされています。高貴な雰囲気の紫の糸と藤棚というモチーフがどことなく和風な面持ちを見せてくれます。
黒い鳥がたくさん空を舞うように飛んでいます。それぞれの鳥さんは、同じ形なのに表情が違って見えるのが不思議ですね。
昆虫
グレーがかった白い羽の色が大人っぽくてお洒落ですね。真っ白い糸もよいものですが、ニュートラルな色味は心を穏やかにしてくれるような気がします。
一匹が2センチほどという小さな小さな蜂さんの刺繍。ハニカムに一匹ずつ配置された蜂さんはぷっくりとした様子が愛らしいですね。
秋の色を中心に使ったシックな蝶々の刺繍です。羽のかたちが違うので、種類が違う蝶々であることが分かります。がま口に仕上げてあるので、いつでも身近なところに置いておくことができます。
大胆に蜂を配置したがま口ポーチ。リアルな雰囲気の脚や羽の様子はまるで昆虫図鑑を眺めているようです。
紋章
丁寧に仕上げた紋章の刺繍をキャンバスパネルに貼り付けて、大きな作品に仕上げています。王冠にはストーンを縫い付けて、キラリと光るアクセントをプラス。なんと完成まで半年もかかったそうですよ。
中世ヨーロッパのお城にかかっているような紋章は、ひとつひとつがゴージャスな雰囲気です。三角のペナントにしておけば、いろいろな使い方ができそうです。
鋭い三角のペナントをずらりと並べて、ガーランドに。殺風景な壁を華やかに演出してくれます。
文字
アクリル絵の具で塗装した布にベージュの太い糸で立体的に刺繍をほどこしています。糸目が分かりやすい大きな文字の刺繍に、クオリティの高さをしっかりと感じます。
周囲をぐるりと刺繍で飾った文字の作品です。本物のリボンに刺繍をしているみたいに見えますね。作品がより立体的に感じられるようになります。
「handmade」と筆記体で書かれたジャムの蓋カバーです。手作りしたジャムがキュートにおめかしできますね。他の人にジャムを差し上げるときに、こんなに素敵な蓋カバーがついていたら嬉しくなってしまいます。
2017年5月19日に発売された本「刺繍とがま口」
こちらの本で紹介されている小さなすずらんのがま口ネックレスです。布と同色のタッセルがついていて、可愛らしさが増しています。
手のひらにおさまってしまうミニサイズのがま口には、なにを入れようかとときめいてしまいます。持ち歩きたい薬や指輪などのアクセサリーを入れるのにも良さそう。
紫色の手触りの良いリネンに左右対称のモチーフを。安定感があって、ほっとできる図案です。
樋口さんらしいモチーフがぎゅっと集まった、とても楽し気ながま口です。ひとつひとつの刺繍をじっくりと眺めてみたくなります。
見て、楽しんで、自分でも作ることができる
樋口さんはこれまでに7冊ほどの刺繍の本を出版されています。優しい雰囲気の刺繍は、図録のように眺めているだけでも楽しいものですが、刺繍は本を見ながら自分でも気軽にチャレンジすることができるものです。ぜひ、あなたも樋口さんの作品に触れてみてくださいね♪
繊細な色使い、そして、デザイン性の高い刺繍作品を次々と発表されている樋口愉美子さん。美しく揃った糸目は思わず触れたくなってしまうほどです。刺繍作家、樋口愉美子さんについてご紹介していきましょう。