クリスマスの準備期間「アドベント」
最近では少し早いこともあるようですが街中のイルミネーションもこの日から付けられることが多いようです。街中のクリスマスマーケットもこの日から。スウェーデン語でクリスマスは「JUL」といい、「ユール」と発音します。
こちらがアドベントキャンドル。毎週1本づつ点灯するキャンドルが増えます。クリスマス直前の週は全部に灯がつきます。
各家庭に1つは必ずといっていいほどあるクリスマスデコレーションのひとつ。キャンドルに見立てたライトで外から見えるように窓側に飾ります。窓際全てに飾る家庭も沢山あります。
クリスマスマーケットでも毎年かわいらしいデコレーショングッズや食べ物が販売されています。(筆者撮影)
スウェーデンではサンタクロースのことを「トムテ(Tomte)」といいます。ひげがもじゃもじゃで目まですっぽりかぶった大きな帽子が特徴的です。
クリスマスの時期に食べられるもの、飲み物
ユールムスト(Jul Must)
スウェーデンのクリスマスには欠かせない「ユールムスト」。英語にすると「クリスマスコーラ」と呼ばれるようですが、少し薬っぽいというかなんとも表現しづらい味です。この時期はコーラの売り上げが落ち込むと言われるほど飲まれるポピュラーな飲み物。日本ではIKEAで買えるようです。
グロッグ(Glögg)
毎年味が違う限定のグロッグも発売されます。2015年はほんのり紅茶テイスト。和風テイストでゆず味の年もありました。
ルッセカット(Lussekatt)
「ルッセカット」とは黄色いサフランが入った甘い菓子パンです。S字部分のくるんとなった様子がネコの尻尾ににているところから猫(スウェーデン語で「カット」)の名前がついたといわれています。
ペッパーカーカ(Pepparkaka・ジンジャークッキー)
子供と一緒にクッキーでお家をつくる家庭もあります。デコレーションが楽しいですね♪
クリスマス当日は?
なぜかはわかりませんが24日のクリスマスイブ、15時からディズニーのショートアニメが放送され、家族そろってテレビの前に並んで鑑賞します。いろんなキャラクターが出てきますがドナルドダックはスウェーデン語で「カッレアンカ」といい、このカッレアンカを見るのもスウェーデンのクリスマスの風物詩。
そして待ちに待ったプレゼント交換!各自が持ってきたプレゼントをクリスマスツリーの下に置いて順番に開けていきます。
クリスマスイブは盛大にお祝いしますが25日は特になにもしません。デパートやお店なども閉まっており、クリスマスディナーで残った食べ物をつまみながらテレビをみたりと家でゆっくり過ごす家庭が多いようです。
いかがでしたでしょうか?
スウェーデンでは12月にはいると一段と日が短くなり、北部のほうでは太陽があがってこずに白夜の反対の極夜になる地域もあります。気温も毎日氷点下で非常に寒くて暗い日が続きますが外を歩いていると家々のクリスマスのキャンドルやライトの光りがとても美しいです。
プレゼント選びや食事の準備は毎年大変ですが1年に1度の大イベント!日本でも美しいイルミネーションや美味しそうなクリスマスケーキを街で見かける頃ですね。みなさんも家族、友達、恋人と楽しいクリスマスをお過ごしくださいね!
他のヨーロッパ諸国と同じく、スウェーデンでもクリスマスの25日からさかのぼって4週間前の日曜日から「アドベント」と呼ばれるクリスマス準備期間が始まります。毎週日曜日に1本ずつろうそくを点等しながらクリスマスを待ちわびます。このアドベントの日から家ではクリスマスの飾りつけをしたりクリスマス期間に食べられる御菓子などを作ったりと準備がはじまります。