「しないことリスト」の作りかた
「しないことリスト」を作るうえで気を付けたいのが、「絶対に○○しない」というような、完全に禁止することです。このような禁止事項を作ってしまうと、守らなければならないという新たなストレスが生まれてしまいます。「〇時間以上は~」「〇時以降は~」といった条件付きにするのが、気持ちをラクにするポイントです。
TO DOに追われる理由を考えてみる
テレビ、雑誌、インターネットなどのメディアに触れない時間はありますか?スマホで常にSNSでつながっているという方も多いでしょう。何もしていなくても、「○○していないとヤバい」と不安をあおる情報が山のように入ってくる時代です。意識して防がないと、「○○しなければ」という焦燥感に駆られる原因になってしまいます。
本当に大切にしたいことは何?
あなたが人生において本当に大切にしたいことは何でしょうか。それを妨げることは何でしょうか。「自分にとって重要なこととそうでないこと」「将来のためになることとそうでないこと」など、対称リストにすると、自分の気持ちを客観的に見ることができて効果的です。手帳やノートに書いて、何度も見返して確認するとよいでしょう。
時間の使い方を見直す
時間は無限にあるように錯覚しがちですが、人生という自分の持ち時間には限りがあります。その限られた時間のなかで、「しなくてもいいこと」に時間を費やすのはもったいないことです。自分が何にどれくらいの時間を費やしているのか、手帳やノートに記録してみると、ムダな時間が見つけられます。そこから「しなくてもいいこと」を洗い出していきましょう。
自分を大切にする「しないことリスト」
「○○しなければならない」「○○しないとダメだ」といった考え方を手放し、自分を大切にする「しないことリスト」を作りましょう。あなたを追い詰めているTO DOは何でしょうか。それは本当に必要でしょうか? あなたはたったひとりしかいない存在です。無理を強い続ける必要はありません。「しないことリスト」を作れば、プレッシャーや重圧から解き放たれ、心と体がもっとラクになります。
心をラクにするリスト
不安や迷い、悩みなど、ネガティブな気持ちを抱えたままでは、自分らしく生きられませんし、何より苦しいもの。心をラクにする「しないことリスト」の例を挙げておきますので、自分流にアレンジしてみてくださいね。
・感情を押し殺さない
・我慢しすぎない
・人の意見を気にしない
・期待しない
体をラクにするリスト
仕事も家事も完璧にしなければと頑張ってしまったり、周囲の期待に応えようと自分のことを棚に上げてしまったりしていないでしょうか。努力することは大切ですが、それ以前に自分自身の体が健康であってこそ。体をラクにするリストで、自分をいたわりましょう。
・だるさを無視しない
・同じ姿勢を続けない
・食事を疎かにしない
・自分で抱え込まない
考え方・行動をラクにするリスト
責任感が強く「自分が○○しなければ」と考えてしまう方。まわりと同調していないと不安になってしまう「わたしも○○をしないとダメだ」という方。なぜしないといけないのか、本当に必要なことなのかを、いまいちど見直してみましょう。
・つながりすぎない
・自分を犠牲にしない
・限界を超えない
・世間の評価を基準にしない
身のまわりを整える「しないことリスト」
部屋にモノがあふれていたり、人付き合いで無理をしていたり、身のまわりが雑然としていると、そのストレスから時間やお金を浪費してしまいます。持たない、関わらない、こだわらない。自分なりの価値観を大切にする「しないことリスト」を作って、もっと心地よくすごせるように身のまわりを整えていきましょう。
モノを持たないリスト
「断捨離」や「ミニマリスト」が広く知られるようになり、自分らしく生きたい、丁寧に暮らしたいと考える方たちの意識は、モノを持たない方向へとシフトしてきています。モノをたくさん持っていることと、豊かであることとはイコールではありません。ついモノを持ちすぎてしまうのなら、モノを持たないリストを作ってみませんか。
・必要のないモノをもらわない
・同じモノを複数持たない
・買いだめしない
・部屋を散らかさない
人間関係で無理をしないリスト
社会生活を送るうえで避けられないのが、人間関係です。仕事やプライベートなど、苦手な人付き合いで無理をしていませんか。嫌われたくない、よく思われたい。そんな気持ちでお付き合いをするのは、自分を偽っているようなものです。ひとりでも平気、ひとりの時間を楽しめる、そんな風になれると、時間にも心にもゆとりが持てます。
・自分の気持ちを無視しない
・他人の評価を気にしない
・世間の常識を真に受けない
・辛さを我慢しない
お金をムダにしないリスト
ストレスがたまるとつい衝動買いをしてしまう。セールを見つけるととにかく買い込んでしまう。手に入れたその時はスカッとしたり、満足したりするかもしれません。ただ、本当に必要なモノでなければ、タンスの肥やしになったり、置き場所に困ったりと、お金をムダにすることになってしまいます。
・だらだらとネットショップを見ない
・クレジットカードを持ち歩かない
・ほしいモノがあっても即決しない
・目的もなくコンビニに寄らない
時間を浪費しないリスト
少しでも暇があればスマホをいじってしまったり、寝る前までゲームに夢中になってしまったり。時間を浪費していると分かっているけれど、やめられないのが人間です。本当に実現したい目標や夢があるのなら、わずかなスキマ時間も大切にしたいもの。時間を浪費しないマイルールを作るためにも、「しないことリスト」が役立ちます。
・人に頼めることは自分で抱え込まない
・他人の価値観に付き合わない
・考えても仕方のないことを考え続けない
・うわさ話に付き合わない
「しないことリスト」で自分らしく生きる
自分らしく生きるための「しないことリスト」をご紹介しました。
「しないことリスト」を作れば、本当はしなくてもいいことが見つかり、大切にしたいことに時間やエネルギーを割けるようになります。TO DOに追われない、自分らしい生き方を見つけてくださいね。
「しないことリスト」は、自分にとって価値のないこと、必要のないことをなくし、自分らしく生きるためのもの。「しないことリスト」を作れば、やりたくないこと、やらなくてもいいことに費やしていた時間やエネルギーを、本当に叶えたい夢や目標に充てることができます。自分なりの価値観やペースを守れるようになるため、暮らしや心にゆとりが生まれることも「しないことリスト」のメリットです。