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結婚式やパーティーなどで飲まれることの多いスパークリングワイン。泡が軽快で、自然と楽しい気分になりますよね。一方、スパークリングワインそれぞれに造り方の違いがあることや、シャンパンもスパークリングワインの一種、など意外と知られていないことも多いもの。お祝いの席だけでなく、普段のシーンにも合わせやすいので、この機会に日常的な楽しみ方を知ってみませんか?
炭酸が含まれていない通常のワイン(スティルワイン)に対し、発泡性のあるワインを「スパークリングワイン」と呼びます。
スパークリングワインといっても造り方は様々。大きく分けて5つに分類することができます。
瓶の中でおよそ2カ月かけ、じっくり二次発酵させる製法。発酵後も熟成や澱引き(おりびき)を行うなど、5つの製造方法の中で最も手間と時間がかかります。高級なスパークリングワインに多く用いられ、シャンパンもこの方式で造られています。
大きめの密閉タンクで二次発酵させる製法です。一度に量産することができ、ワインが空気に触れないので、ブドウのフルーティーさを残したいスパークリングを造るのに向いています。
瓶内で二次発酵させたワインを、圧力を加えたタンクに移して冷却・濾過した後、新しい瓶に詰め替えます。トラディショナル方式に近い味わいになるといわれています。
発酵が終わったスティルワインに人工的に炭酸ガスを注入する製法です。大量供給に向いているので、比較的リーズナブルなワインに用いられます。
一次発酵中に瓶に詰め、残りの糖分によって瓶内発酵を進める製法です。今ではこの製法で造る醸造家は少ないようですが、微発泡の甘いスパークリングワインに仕上がるといいます。
「シャンパン」と聞くとスパークリングワインとは別のもの?と思う人もいるのではないでしょうか。実は「シャンパン」もスパークリングワインの一種です。ただ両者には明確な違いが…。
フランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインだけをシャンパンと呼びます。さらにフランスのワインの法律である「AOC法(原産地呼称管理法)」に基づいて使用するブドウの品種が指定されており、製造方法も前述の「トラディショナル方式」に限定されています。同じシャンパーニュ地方で造られていても、この規定に当てはまらない場合はシャンパンとは名乗れません。高級なものが多いのは、厳しい基準を経ているからなんですね。
その他シャンパン以外の発泡性のあるワインは全て「スパークリングワイン」です。有名なものだと、フランスの「クレマン」、スペインの「カヴァ」、イタリアの「フランチャコルタ」などがあります。
スティルワインとの違いは、何といっても細かい泡のスッキリとした口当たりです。発泡が長く続くものが良いスパークリングといわれており、シャンパンなど高級なものは飲み終わるまでシュワシュワとした発泡が持続します。結婚式でシャンパンが好まれるのも、(泡が)途絶えることがなく、縁起が良いからだそう。
味わいは白やロゼワインのように甘口と辛口の違いがあります。甘口は糖分量が多くアルコール度数が低いのに対し、辛口はきりっとしてアルコール度数も高め。細かく6種類に分けられています。
・エキストラ・ブリュット(極辛口)
・ブリュット(辛口)
・エキストラ・ドライ(やや辛口)
・セック(やや甘口)
・ドゥミセック(甘口)
・ドゥー(極甘口)
スパークリング初心者さんはまず「ドゥミセック(甘口)」を試して、徐々に好みの味わいを見つけてみてはいかがでしょうか。ラベルに表示されていることが多いので、購入するときはチェックしてみてください。
スパークリングワインはアルコール度数が低く飲みやすいものもあり、日常的に楽しめるお酒です。その気軽さは価格にも表れており、1,000~2,000円程度で購入できるものが多く、アルコール度数2~3%程度のものやノンアルコールは数百円で楽しめるものもあります。
一方、高級とされるシャンパンは、リーズナブルなもので5,000円程度。最上級となると、ウン百万円と桁違いの価格まで…。価格帯の幅広さもスパークリングワインの特徴なのです。
スパークリングはしっかり冷やして飲むと、泡立ちや酸が爽やかに感じられ、美味しく飲むことができます。その適温は4~6℃。ワインクーラーに氷を入れて冷やしておけば、見た目からも特別な雰囲気が漂います。
シャンパンなどの香りの強いスパークリングは、冷やしすぎるとせっかくの香りが飛んでしまうので、やや高めの8℃くらいで飲みましょう。
ワインは料理と合わせることで、その味わいがひときわ豊かなものになります。ここでは辛口・甘口に合うお料理をご紹介します。
すっきりとキレのある辛口には油を含んだ料理に合わせると、味のバランスが取れますよ。
出典: 揚げない、簡単のちくわの磯辺揚げです。自分で作るから青のりたっぷりで風味も◎。さけるチーズがとろっとしてスパークリングワインに合いますよ。家にあるもので手軽に作れるのもポイントですね。
出典: ニラたっぷりの焼き餃子。肉汁がジュワッとジュースパークリングワインが進みます。もちろん、ビールにも!
出典: 基本のサーモンムニエルに、香草のタイムで香り付けした、スパークリングワインにぴったりの一品。食卓が華やかになりますよ。
出典: オイルとニンニクがしっかり感じられる、食べ応えのあるペペロンチーノです。ちょっぴり和風の刻み葱が良いアクセントになっています。オイル系のパスタには、キリっと辛口のスパークリングが良く合います。
甘味と辛さのある中華やエスニック、軽食やデザートともよく合います。極甘口のスパークリングはフルーツを入れるだけでもデザートになります。
出典: 定番のエビチリも、スパークリングワインと合わせるとぐっと違った楽しみ方ができます。甘辛の味付けが、やや甘めのスパークリングととてもよく調和します。余ったらお弁当のおかずにもいいですね。
出典: たった5分で完成の春雨サラダです。甘口のスパークリングには、アジア系の甘酸っぱいサラダが良く合います。素材を切ってあえるだけなので簡単です♪
出典: 甘口のスパークリングワインは、すし酢との相性もバッチリ。こちらのちらし寿司は、具材を均等に切って散りばめるだけという手軽さ。見た目は華やかでかわいいですよね。お祝いごとがあったときに、ちらし寿司とスパークリングワインでパーティーもいいですね。
出典: こちらは野菜たっぷりのハムサンド。コーヒーや紅茶もいいですが、ぜひ甘口のスパークリングワインを合わせて食べてみてください。ハムの旨味とピリッと感じるからしマヨネーズが良く合いますよ。気持ちの良い季節にはピクニックに持って行くのもよさそう♪
さぁ、実際に味わってみましょう。ワイン専門店『エノテカ』でワイン記事の編集を担当する、日本ソムリエ協会認定ソムリエの佐藤良樹さんに、キナリノ読者におすすめのスパークリングワインを厳選してもらいました。
チリの注目スパークリングワイン産地“リマリ・ヴァレー”を開拓したパイオニアが、こちらの「エスパス・オブ・リマリ」。味わいはすっきり辛口で爽快。和食を始め、スパイシーなエスニックでもピリピリの韓国料理でも、オールマイティーに合わせられます。特別に手の込んだお料理を用意しなくても大丈夫!ちょっと奮発していつもの家飲みに添えれば、なんでもない一日が少し特別な一日にランクアップかも?
エスパス・オブ・リマリ スパークリング ブリュット [辛口 チリ]
1,050円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
ホームパーティ―やお食事会に持っていくなら、お洒落なボトルのロゼスパークリングはいかがでしょうか。“カヴァ”というのは、スペインでシャンパーニュ製法を用いて造られるスパークリングワインのこと。1,000円台でシャンパーニュと同じくキメの細かい上質な泡を楽しめるなんて嬉しいですよね。味わいも、ラズベリーやクランベリーを噛み砕いたようなジューシーさ。前菜からデザートまで1本で通せます。
クロ・モンブラン クワトロ・カヴァ・ロゼ [辛口 スペイン]
1,544円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
ソムリエもシャンパーニュと間違える、ハイクオリティ・スパークリングワイン。それもそのはず、こちらはシャンパーニュの名門「ルイ・ロデレール」がワインの銘醸地カリフォルニアで一切の妥協なく造っているスパークリングワインなのです。泡の細かさ、味わいのバランス、余韻、全てにおいてシャンパーニュと見紛うクオリティの高さ。知っていると自慢できちゃう1本です。
カルテット・アンダーソン・ヴァレー・ブリュット [辛口 アメリカ合衆国]
3,999円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
ランブルスコ・グラスパロッサ・ディ・カステルヴェトロ・ドルチェ
少し珍しい赤のスパークリングワイン。イタリアの美食の州、エミリア・ロマーニャで造られているだけあり、甘口と言っても軽やかでしつこくなく、木苺のようなキュッとした酸味と果実味を楽しめます。プロシュートなどの前菜によく合うことはもちろん、スパークリングワインを飲み慣れていない方にもおすすめです。1,000円台前半という価格も嬉しいですね。
ランブルスコ・グラスパロッサ・ディ・カステルヴェトロ・ドルチェ [甘口 イタリア]
1,198円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
コルテ・ジャーラ・プロセッコ・ミッレジマート・ドライ
今やシャンパーニュを抜き、世界で一番消費されているスパークリングワインになったイタリア産スパークリングワイン「プロセッコ」。その人気の秘密は、絶妙な甘味を感じるフルーティーな味わいです。スイスイ飲めてしまうので、飲みすぎには注意しましょう。休日のランチタイムやピクニックなど、気軽なシーンに開けたい1本です。
コルテ・ジャーラ・プロセッコ・ミッレジマート・ドライ[ やや甘口 イタリア]
1,698円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
ディナーの後のくつろぎタイムにゆっくりと楽しみたい、大人の甘口微発泡ワインがこちら。造り手のマッソリーノは、主に「バローロ」などの高級赤ワインを生産していますが、隠れファンが非常に多いのがこの「モスカート」です。グラスに注いだ瞬間溢れ出る、モスカート(=マスカット)のフルーティーな香り。口に含むと広がる爽やかな大人の甘さ。もう一口、もう一口と飲み続けたくなる美味しさです。
※写真はイメージです。
特別なときに選びたいシャンパーニュは、こちらルイ・ロデレール社の「ブリュット・プルミエ」です。日本での知名度こそ他のシャンパーニュに劣るかもしれませんが、世界中のコンクールや評価誌にてNo.1シャンパーニュの栄誉を勝ち取っている、まさに愛飲家のためのシャンパーニュ。ふくよかに広がる香り、コクがありいつまでも続く余韻。シャンパーニュの素晴らしさを教えてくれる1本です。
ルイ ロデレール ブリュット プルミエ [辛口 フランス]
7,898円〜(税込)
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「ブラン・ド・ノワール」とは、フランス語で「黒の白」という意味。黒ブドウだけで造られたシャンパーニュを表します。焼きリンゴを思わせるアロマと黒ブドウ由来の重厚で厚みのある味わいは、今までのシャンパーニュの印象を変えてくれるはず!メインのお肉料理と合わせても負けないパワフルな味わいをお楽しみください。
※写真はイメージです。
ポール・デテュンヌ・ブラン・ド・ノワール [ 辛口 フランス] 9,900円(税込)
フィリップ・グラヴィエ・ラ・グラス・ダルファエル・グラン・クリュ
上述の「ブラン・ド・ノワール」とは逆に、白ブドウ100%で造られるのが、注目の新世代生産者フィリップ・グラヴィエの造るこのシャンパーニュ。切れ味の良い酸味と塩味を感じる、キリっとした辛口の味わいは、懐石料理のような繊細な味付けと相性抜群。この価格でグラン・クリュ(特級畑)というのも嬉しいポイントで、贈り物にもおすすめ出来ます。
フィリップ・グラヴィエ・ラ・グラス・ダルファエル・グラン・クリュ [ 辛口 フランス]
7,059円〜(税込)
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通販などで目にするお得に買えるセット品。これらはどんな点に注目して買えばよいのでしょうか。
佐藤さんによると、『エノテカ』では月替わりでイタリアやアロマティックな白ワインといったように、地域や味わいなどのテーマをもったセットになっており、代表的なワイン産地や品種をまとめて試せるとのこと。
スパークリングもお得なセットが揃っているので、飲み比べにいかがでしょうか。
世界のワインが揃う、ワインショップ『ENOTECA(エノテカ)』
今回、キナリノにおすすめワインを紹介してくれたのは、ワイン専門店の『エノテカ』さん。ワインショップ事業をはじめ、卸事業、通信販売事業も行っています。国内外に80以上の直営店を持ち、一部の店舗はデパ地下にもあるので見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。世界各国から3,000種類を超えるワインを取り扱っています。プロの確かな目で選ばれたワインは、リーズナブルな日常使いのものから、とっておきの日に開けたい高級なものまで、幅広い品揃えを誇ります。
スパークリングワインやシャンパンは、開栓するとき「ポンッ!」という大きな音と勢いよくコルクが飛び出すことに不安を感じる人もいるのではないでしょうか。しかし通常は音を出さずにゆっくり開けるのがマナーです。
まず開栓前には中身が噴き出さないように十分冷やしておきましょう。
①キャップについているシールを外してください。
②布巾を栓にかぶせ、コルクの上部を押さえながら針金を緩めます。
③布巾でコルク全体を覆ったまま、しっかり握ります。
④反対の手で瓶の底を掴みゆっくり回します。
⑤瓶の口から少しずつガスを出していき、ゆっくりコルクを抜きます。
ポイントを踏まえて開栓すれば音を出すことなく安全にできますよ。
スパークリングワインを一度開けてしまうと炭酸が抜けていくので、翌日に持ち越さないことが基本です。しかしシャンパンストッパーや”バキュバン”と呼ばれる、中の空気を抜いて鮮度を保ってくれるワイン専用キーパーを使えば、翌々日くらいまでは炭酸が持ちます。飲み切れないかも…と思っている人はぜひ試してみてください。
ボトルの口にセットして、レバーを上下するだけ。そのままサーバーにもなるので外すことなく使えます。
シャンパンセーバー
1,650円〜(税込)
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ボトル内の空気を吸いだして、ワインを新鮮に保存することができます。ワインだけでなく、しょうゆや日本酒、フレッシュジュースなど酸化が気になるものにも使えて便利。
バキュバン ストッパー2個付き
2,728円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
良いことがあった日やお祝いのときに飲みたいスパークリングワイン。気軽に飲める軽快さもあるので、友人同士や夫婦で楽しい時間を過ごすときにも、スパークリングがあれば一層会話が弾むのではないでしょうか。よく冷やしたスパークリングをいつもの食卓にプラスして、ちょっと特別感を演出してみましょう。
揚げない、簡単のちくわの磯辺揚げです。自分で作るから青のりたっぷりで風味も◎。さけるチーズがとろっとしてスパークリングワインに合いますよ。家にあるもので手軽に作れるのもポイントですね。