フォグリネンワーク
その質感や肌触りで多くの人を魅了するリネンは、欧州などと比較すると日本ではまだそれほど一般的とは言えない。そのリネンを普段使いするということをテーマにフォグリネンワーク(fog linen work)はスタートした。 当初はオーナーである関根由美子が自らの家で普段使いにしたい、キッチン、テーブル周りのいくつかのアイテムから始められたが、現在ではオリジナルデザインのリネン生地の企画も行っている。それらの生地からキッチンクロスやエプロンなどのキッチン用品、ナプキンやテーブルクロス、コースターなどのテーブル周りのアイテム、さらにはバッグやストール、スカーフなどのファッション小物まで幅広い製品が作られるようになった。 スタイリスト大橋利枝子デザインによる「FLW」というブランドで、フォグリネンワークの服も作られるようになった。ゆったりとしたシンプルなフォルムを持つ無地のものがほとんどである。 下北沢にある店舗では、リネン製品とともにオーナーが旅先から仕入れてきた雑貨類も販売されている。シンプルな中にも味わいを感じさせるセレクトで、リネン製品とのマッチングもすばらしい。 リネンという素材は日本では「麻」ととらえられることが多いため、ごわごわとした肌触りやしわになりやすいという先入観を持つ人も多いが、実は「亜麻」のことでいわゆる麻袋などの素材とは違うものである。吸湿性、速乾性に優れるため、キッチンやバスなど水回りに使われることが多いが、この素材をさらに楽しむためフォグリネンワークで新しいアイテムを日常使いに選びたい。