「あんパン」といえばココと言われるが「木村家 銀座本店」。創業150年以上の老舗で、日本で初めてあんパンを売り出したことでも知られています。

こちらでは、創業当時に開発された酒種（さかだね）を使ったあんパンを作り続けています。米と麹とお水から作る酒種は、日本独自のもの。パンになじみのなかった明治時代の方の口にも合ったことから、瞬く間に人気になったと言われています。

酒種あんパンは、定番の小倉やうぐいすをはじめ、常時10種類以上が並んでいます。ひとつずつ購入することができるので、手土産にも良さそう。

いちごの爽やかさと餡の組みわせが楽しい「いちごあんパン」は、春に食べたいひと品。たっぷり餡が入っていて食べごたえもありますね。半分にカットすれば、おやつにもちょうど良いサイズ。

伝統を守りつつ、新しい味にも挑戦している。一度は味わってみたいあんパンです。

1番人気の「東京レンガぱん」は、東京駅の赤レンガをモチーフにしています。焼き印も何だかレトロな雰囲気で、東京駅の歴史に想いをはせながら食べたくなりますね。

変わりダネの「東京あんパンケーキ」も、ぜひ食べてみたいあんパンのひとつ。十勝産の小豆と甘さ控えめの大納言がふんだんにサンドされていて、ボリューム満点です。餡の下に隠れたバターのコクとまろやかさで、リッチなあんパンを味わえますよ。

売り切れてしまうことも多い「極上あんぱん」は、こしあんぱんとつぶあんぱんの2個セット。ケシの実がのせてあるのがこしあんで、黒ごまがのっているのが粒あんぱん。粒あんぱんは生地に抹茶が練り込んでありますよ。

百貨店に出店することも多いこちらのあんパン。濃厚な甘さが懐かしいと、年配の方にも喜ばれる味です。粒あんとこしあんを食べ比べるのも良いですね。

1924年（大正13年）創業の製餡所のアンテナショップ「あんですMATOBA」は、浅草駅から歩いて10分ほどのところにあります。浅草寺や仲見世などのにぎやかな通りから少し離れたところにありますが、餡にとことんこだわったあんパンが評判で、多くの方に親しまれています。

あんパンだけで、なんと20種類以上。「黒ごまきな粉あんぱん」など、自然素材をメインに使ったあんパンは、女性に人気。「マロンあんぱん」や「ゆずあんぱん」など季節限定のあんパンも登場しますよ。

もちろん、王道の小倉あんぱんも。北海道産小豆100％にこだわり、小豆の風味が活きるように甘さは控えめにしているそう。餡の素朴なおいしさを味わえます。

1年ぶりに登場した「珈琲あんぱん」もぜひ食べてみたいですね。イタリアンローストで自家焙煎した豆を、ネルドリップで抽出した本格珈琲の生地とホイップクリームの組み合わせは、洋菓子のよう。イートインスペースはありませんが、買ったらすぐに食べたくなりますね。