「日本さくら名所100選」に選定されている大阪城公園は、戦国時代に活躍した武将、豊臣秀吉が築城した大阪城跡を整備した都市公園です。公園内にはソメイヨシノを中心に約300本の桜が植樹されており、大阪の春に彩りを与えています。

大阪城公園の中でも重要文化財に囲まれた西の丸庭園では、夜になると桜の樹々がライトアップされ、夜桜鑑賞を楽しむことができます。

毎年桜の見頃に合わせて一般開放される「桜の通り抜け」で有名な大阪造幣局は、大阪府内でも指折りの人気を誇るお花見スポットです。大阪造幣局では八重桜を中心とした桜並木があり、春になると桜のトンネルが現れます。

桜の通り抜けが開催されている時季では、夜桜のライトアップが行われます。無数に灯されたぼんぼりの灯り、光を浴びてうっすらと輝く淡ピンク色の桜、藍色の夜空が織りなす景色は絶景そのものです。

四天王寺は、6世紀末頃に聖徳太子によって建立された仏教寺院で、境内にはソメイヨシノ、枝垂れ桜、八重桜などが植樹されています。とりわけ、五重塔近くに植樹されている枝垂れ桜は見事で、参拝者を魅了してやみません。

1970年に開催された大阪万博跡地に整備された万博記念公園は、大阪府北部を代表する桜の名所として知られています。公園内にはソメイヨシノを中心とした9種類、約5500本の桜が植樹されています。

万博記念公園では、夜になると桜のライトアップが施されます。日中とは異なる風情を見せてくれる夜桜を鑑賞するために、夜の万博記念公園は、大勢の花見客で賑わいます。

箕面市の山間部に位置する勝尾寺は、「開運必勝祈願」、「勝ちダルマ」の寺院として勝運信仰で古い歴史を持つ寺院です。約8万坪におよぶ広大な境内にはカンヒザクラ、シダレザクラ、サトザクラ、山桜など様々な種類の桜が植樹されています。

様々な種類の桜鑑賞を楽しむことができる勝尾寺ですが、山門近くにある枝垂れ桜は必見です。朱色をした山門、淡ピンク色の枝垂れ桜、背景の常緑樹が見事に融和した風景は、一枚の日本画のような素晴らしさです。

たくさんの野鳥が生息しており、四季折々で美しい花々を咲かせてくれる山田池公園は枚方市にある都市公園です。広大な敷地を誇る公園内には、ソメイヨシノを中心に約10種類以上の桜が植樹されています。

よく整備された公園内の散策路には桜並木があります。抜けるような青空の下で、満開に花を咲かせた桜並木を歩く気持ち良さは格別です。

「日本の都市公園100選」、「大阪みどりの百選」、「日本の歴史公園100選」に選定されている大仙公園は近年世界遺産となった仁徳天皇陵古墳のすぐ近くにある都市公園です。広大な敷地には様々な種類の桜が約400本植樹されており、大阪府南部でも屈指の人気を誇るお花見スポットとなっています。

満開に花を咲かせた枝垂れ桜の下に立ってみると、まるで春そのものが舞い降りてきたかのような気分を味わうことができます。

数々の名歌を詠んできた平安時代の歌人、西行法師終焉の地として知られる弘川寺は、隠れた桜の名所として知られています。西行法師は、自身が詠んだ句「願はくは花の下にて春死なむ　その如月の望月のころ」のとおり、桜が咲く季節に弘川寺で72歳の生涯を閉じました。

だんじり祭で有名な岸和田市にある岸和田城周辺には、約170本の桜が植樹されています。堂々と佇む天守閣、高い石垣、お濠を取り囲むように植樹されている桜の樹々が見事に調和した風景は、大阪府南部の春を彩る風物詩となっています。

「大阪みどりの百選」「水源の森百選」に選定されている永楽ダムの湖畔には、ソメイヨシノ、山桜などを中心として約1000本の桜が植樹されています。

永楽ダム周辺の桜の樹々は夜になるとライトアップが実施されます。ここでは、漆黒の世闇を背景に、光を浴びて淡ピンク色をした桜の樹々が浮かび上がる幻想的な景色を眺めることができます。