大自然の恵みに満ちた、日本を代表する観光地「北海道」
出典: 「北海道」と聞いてパッと思い浮かぶのは、豊かな自然風景。
春は壮大な花畑を楽しめて、夏は避暑地に。秋は紅葉の雄大な景色、そしてなんといっても冬は、幻想的な雪景色・・・。季節ごとにここまで違った表情を見せてくれる場所は、なかなか見当たらないのではないでしょうか。
※画像は、美瑛・四季彩の丘(春から秋にかけて、見ごろとなる様々な花が鑑賞可能)
そのように、雄大な自然のイメージが浮かぶ「北海道」。しかし、いざ旅行へ実際行こう!となると、「いつ、何がベストシーズンなの?」と、詳しくは分からないものですよね。
そこで今回は、北海道旅行の初心者さんに向けて、季節別のおすすめ観光スポットをまとめました!
※画像は、星野リゾート トマム「雲海テラス」(5月中旬から10月中旬にかけて営業)
雲海テラス © Akiko_Kubosawa クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
出典: イクラ、カニ、ウニなど・・北海道グルメといえば“海の幸”ですが、それらは年中楽しめるもの。一方、自然の美しい風景は、季節によって見ごろが異なるものです。
なかなか気軽に行けない北海道への旅行。だからこそ、その季節ならではの美しい風物詩をおさえて、一生思い出に残るような観光を叶えてみませんか。
▼「北海道の観光マップ」の地図PDFは、こちらからご覧いただけます
▼「北海道の観光パンフレット」は、こちらから手配いただけます
出典: 長い冬を終えやってくるのは、北海道の「短い春」。待っていました!とばかりに、花々の蕾が次々と緩む時期です。
じーっと寒さに耐えていた花たちは、まさに怒涛の開花ラッシュとでもいうべき勢いで北海道の隅々を色とりどりに彩ります。
本州では数カ月かけて種類ごとに少しずつ移り変わる花の開花も、北海道では一度に楽しむことができることが多いんですよ。
出典: 函館にある「五稜郭」は、江戸時代に建造され、星型にかたどられた城郭がとても有名は公園。無料で入場できますよ。
その五稜郭ですが、函館有数のお花見スポットなんです。城郭の中や周りをぎっしりと埋め尽くすように咲き誇るのは、1600本ほどの桜!その光景を一目見ようと、毎年4月下旬~5月中旬の時期は地元の方々や観光客でにぎわいます。
先ほど、五稜郭は「星型の城郭」とご紹介しましたが・・・その星型を眺めるために、ぜひ、登ってみていただきたいのが、この「五稜郭タワー」の展望台。
満開の五稜郭の桜 © Goryokaku-Tower クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
「五稜郭タワー」の展望台から見下ろすと・・・桜満開の景色!一目瞭然、ここでしか見られない桜に染まった星型の城郭は、まさしくフォトジェニックで、一生ものの思い出となるはず。
春の北海道を訪れるなら、ぜひ目に焼き付けたい風景です。
桜の五稜郭 © Goryokaku-Tower クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
出典: また、「五稜郭タワー」から降りたあと、地上でのお花見でぜひおすすめしたいのが、桜の下での「ジンギスカン」!実は、北海道民のお花見としては“常識”なんですよ。
そこで、観光で訪れるあなたも、地元の方と一緒に「ジンギスカン」をしてみてはいかがでしょう♪周辺のお店では、観光客が手ぶらでジンギスカンが楽しめるサービスを提供しているところもありますよ。
たとえば、五稜郭タワー2Fの食事処「四季海鮮 旬花」は、お花見客向けに「お花見ジンギスカンセット」を提供しています(お一人様 2,200円 税込)。食材や機材の準備から片付けまでいたれりつくせり!
受付をしたら、桜の木々の間に用意されたシートに案内してくれるので、場所取りの心配もありません!
出典: 夜にはライトアップもされるので、好きな時間に腰を据えてジンギスカンと共に、北海道ならではの桜を味わうのもよし、他の観光と合わせてぶらぶらお散歩しながら、桜を愛でるのもよし。
ぜひ旅程に組み入れたい、春ならではの風景です。
▼手ぶらでジンギスカンを楽しめる、「四季海鮮 旬花」の「お花見ジンギスカンセット」についてはこちらから。
✿2.「ひがしもこと芝桜公園」で、芝桜のじゅうたんの中を散策
出典: 「ひがしもこと芝桜公園」は、およそ10万平方メートルという、日本最大級の広大な面積に広がる芝桜を楽しめる、丘陵地にある広大な公園。
毎年、5月上旬から5か月間ほど開園しますが、芝桜の見ごろは、開園直後の5月中旬ごろ。
出典: 小高い丘に囲まれた立地なので、満開の時期に公園の中にたたずむと、まるで芝桜の絨毯に包まれたような、圧巻の景色を味わえます。
撮影場所の一番人気は、高台にある「展望台」。芝桜公園のほぼ全体を、写真におさめることができますよ。
そしてこのように、下から見上げるあおり視点で撮影するのもおすすめ。臨場感が伝わってきますね。
出典: 園内の歩道を散策する場合は、所要時間1時間程度で十分に堪能することができますが、芝桜に囲まれながら、「ゴーカート」に乗ることも!専用コースがあり、特別な思い出づくりができますよ。
さらに敷地内にはニジマスが釣れる釣り堀、日帰り温泉・足湯(*)などもあり、1日中楽しく過ごせるスポットなんですよ。
公園自体は道東に位置し、「女満別空港」からは車で30分ほど。道東エリアでの観光をお考えなら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
*芝桜まつりとキャンプ期間中のみ営業
▼「ひがしもこと芝桜公園 」についてはこちらから。
✿3.「大通公園」でライラックなど・・春を告げる花々が満開に
出典: 赤レンガづくりの北海道庁旧本庁舎や、札幌市時計台の近くにある「大通公園」。札幌市中心部にある大きな公園です。
札幌のシンボルである「さっぽろテレビ塔」をはじめ、丁寧に手入れされた花壇、噴水、広場などが連なっており、YOSAKOIソーラン祭り、さっぽろ雪まつりの会場としてもお馴染み。
そのように、札幌を代表する存在の「大通り公園」ですが、様々な花を楽しめることをご存知でしょうか。
出典: 春の花壇では、色とりどりのパンジーが。また、5丁目東側のチューリップ花壇も、見ごろを迎えます。
出典: そして大通り公園には・・・このようなライラックの木が400本!
ライラックは、小さな花が房のように密集して、高く育った木々から零れ落ちそうに花開く姿が美しいお花。北海道の⽅々にはとても⾝近で愛されているお花の⼀つで、春に満開を迎えます。
5月中旬~下旬には「さっぽろライラックまつり」が開催され、紫・白の可憐で小さな花をたくさん、間近に楽しむことができますよ。さらに、フードブースも登場します。ライラックの優しい香りに包まれて、ワインやカフェめしなどをいただけるのも、北海道の春ならでは、ですね。
▼「さっぽろライラックまつり」についてはこちらから。
出典: 「ライラック」について、ここで、ちょっと心ときめく豆知識を*
ちなみに、ライラックのお花一つ一つは筒状の形状をしており、花が開くと、その花びらは通常4枚なのですが・・・たまに5つに裂けているものも。
これは「ラッキーライラック」と呼ばれ、幸せを呼ぶものとされていたり、恋のおまじないに使われるんだとか・・・。「ラッキーライラック」を探しながらお花を愛でるのも、楽しそうですね。
出典: そして、大通公園でお花を楽しんだなら・・・あわせて、赤れんがの北海道庁旧本庁舎にも足を運んでみては。
こちらでも同じ時期に、このようなチューリップの風景を楽しめますよ。国重要文化財との美しい競演を背景に、記念写真を撮ってはいかがでしょう。
出典: 北海道の夏は、さっぱりしていて過ごしやすいというイメージがありますが、実は、湿度は、東京よりも北海道のほうがおよそ10%も高いそう!
しかし、気温は東京よりも低く、赤道からより北上する分紫外線量も少ない分(なんと年間通じて比較すると、沖縄の半分だとか!)、屋外でも快適なんです。
ご存知の通り、北海道には梅雨がなく、晴天も7~8月より6月の方が多いので、観光を考えている方には狙い目の季節と言えるでしょう。
※画像は、「少年よ、大志を抱け!」で有名なクラーク博士像(さっぽろ羊ヶ丘展望台)
❃4.「千代田の丘 見晴し台」から、大雪山連邦や美瑛の丘を眺めよう
出典: 「北海道といえば、見渡す限り広がる広大なパノラマ!」を想像する方におすすめしたいのが、美瑛町の丘に建つ、「千代田の丘」の見晴台。とんがり屋根が特徴の、360度ガラス張りになっている展望台です。
出典: 「千代田の丘 見晴し台」は、ファームズ千代田の広大な敷地の奥の方にありますが、そこからの景色は、一見の価値あり。美瑛の丘陵や、大雪山連邦が遠くに望める、自然の大パノラマを思う存分堪能できます。
出典: 昼間は、緑が青々と輝く景色。早朝に訪れれば、静寂のなか、朝靄にかすむ幻想的な風景。夕刻なら、空がオレンジから紫色に染まる夕焼けも・・・。いつ訪れても、その季節、その時間ならではの、今だけの表情を楽しめますよ。
美瑛の丘の撮影スポットは、こちらだけではなく、他にも「クリスマスツリーの木」「ケンとメリーの木」「セブンスターの木」「親子の木」「マイルドセブンの丘」など・・。ぜひあわせて立ち寄ってみてくださいね。
※有名な1本のポプラの木「哲学の木」は無くなっておりますので、ご注意ください。
出典: ちなみに、展望台のある「ファームズ千代田」は、ポニーやうさぎ、羊にラマなど、たくさんの動物達と触れ合える「ふれあい牧場」を併設しており、こちらも観光客に人気のスポットです。
出典: そして、「記念樹ガーデン」も併設。これは、エゾヤマザクラを植樹して20年のメンテナンスをお任せできるサービス。初めての家族旅行や夫婦旅行で植樹して、お子さんが成長したら再び立ち寄って・・・という楽しみ方もできるんです。
ひと夏の旅行という「点」が、未来とつながり「線」になる・・・。そんなタイムカプセルを埋めるかのような旅も素敵ですね。
出典: CMや雑誌でもおなじみの、富良野のラベンダー畑。その美しい紫色の絨毯を愛でるべく、日本最大級のラベンダー畑を有する「ファーム富田」にはなんと年間100万人の観光客が訪れます。
ラベンダーの見ごろは7月中~下旬。ちょうど夏休み時期との重なるので混雑必至のスポットだからこそ、狙い目は早朝。ファーム富田は24時間出入りが可能ですが、特に10時ごろからはバスツアーなどの立ち寄りも増えるので、遅くとも8時までに訪れるのがオススメです。
人が少なく、ゆったり散策や写真撮影が楽しめる上に、早朝はラベンダーの花が閉じているため、ギュッと紫が濃くなり、より鮮やかな景色を堪能できますよ。
出典: ちなみに、ラベンダーは茎の先端に花が密集するとがった形状のため、近くで見下ろすと隙間から地面などが見えやすく「一面に広がる紫」のイメージとはかけ離れて感じることも。
楽しみ方のコツとしては、丘の上から見下ろしたり、ラベンダーの花の位置まで目線を下げるのが◎。
写真撮影も、このポイントを押さえれば、この風景を目にした時の感動をそのまま手元に残しておくことができます。
出典: ファーム内には、日本唯一のラベンダーオイル抽出工場である「蒸留の舎(いえ)」も。
7月上旬~8月中旬くらいの10~17時ごろにしか作業されないので、シーズン中に立ち寄れたなら、ぜひ見学するのがオススメです。ふわりと広がるラベンダーの香りに感動と癒しを感じられること、間違いなしですよ。
出典: また、お買い物も楽しめるのが魅力。
ファーム内で販売されているフードは、地元食材を積極的に使っていて、味覚でも北海道を楽しめます。
こちらの「ラベンダーソフト」は、その色合いとやさしい香りに癒される、ぜひ味わいたい名物の一つ。他にも、ほくほく食感の男爵イモをつかった「コロッケ」、契約養蜂場のはちみつを塗って園内で焼き上げたクロワッサンも・・・。
お土産には、ぜひラベンダーの蒸留水を。入浴や洗濯のすすぎに使えておすすめですよ。
出典: さらにもう一つ、耳より情報を。
運がよければ園内で、こんなかわいいエゾリスに出会えるチャンスに恵まれるかもしれません・・!
❃6.「モエレ沼公園」で、アートピクニックを楽しもう
出典: 世界的に活躍した彫刻家 イサム・ノグチが、「全体を一つの彫刻作品とする」というコンセプトのもと設計を進めた「モエレ沼公園」。
まさに彫刻のような山や幾何学的な遊具、ガラスのピラミッドなどが配置されており、アートと北海道ならではの自然を見事に融合させた人気のスポットです。
札幌市街地から車で30分という抜群のアクセスも人気の秘密。
出典: モエレ沼公園内には、美しい大型オブジェが多く点在しています。
こちらは直径2mのステンレスの円柱を組み込だ、三角のフォルムの作品「テトラマウンド」。本作品は公園の北側に位置しており、北西方向から園内を眺めると・・・白い一本道が続く「プレイマウンテン(標高30m)」、野外ステージ、「ガラスのピラミッド」など、三角形をモチーフとした主要なオブジェを一望できるようになっています。撮影スポットとしても、おすすめですよ。
出典: 標高62.4mの「モエレ山」。モエレ沼公園のシンボル的存在となっている人工の山で、全部で登り口は3方向5ルート。このような一直線の階段のほか、山肌を回遊するルートもあります。色んなところを歩くたび、異なる山の表情や景色を楽しめます。
出典: 公園の中央には、最大25mまで噴きあがる「海の噴水」が設置されています。
噴水で注目したいのが、1日に3~4回鑑賞できる「水の彫刻」。直径48mで、演出もダイナミック!圧巻の迫力を楽しめますよ。
出典: 夏には「モエレビーチ」がオープン!
浅い水遊び場ですが、珊瑚で舗装されていたり、吹き出し口から湧き出した水が波紋を描く様など・・・ただの遊び場・施設ではなく、随所にアートを感じられるのが魅力です。
出典: さらに、この時期のモエレ沼公園でおすすめしたいのが、“アートピクニック”。
広大な敷地を有するモエレ沼公園では、レンタサイクルのサービスを提供しています。自転車にのって心地よい風を浴びながら、点在するアートを堪能してはいかがですか?
出典: テイクアウトできるランチボックスも販売されているので、たっぷり1日かけて時間に追われず自然とアートの中で過ごす時間も、北海道の旅ならでは、ですよ。
出典: お子さん連れの方は、ユニークな大型遊具で冒険気分を楽しめる「サクラの森」も、チェックしてみてくださいね。
出典: 9月を迎えると、北海道では日の入りが早くなります。本州より一足早く、徐々に秋へと移ろう時期です。
日差しは優しく、場所によっては紅葉も始まり、日によってはストーブが恋しく思われることもあるかもしれません。一日の中でも気温変化が大きいので、重ね着などで防寒対策をスタートしたほうがいい時期です。
※画像は、ニセコの沼のなかでも最も神秘的とされる「神仙沼」の紅葉
❁7.「洞爺湖」湖畔沿いを散策しながら、湖と紅葉の競演を鑑賞
出典: 「洞爺湖(とうやこ)」は、周囲43kmという広大なカルデラ湖。10月上旬~11月上旬、湖畔一帯は広葉樹が見事に色づき、紅葉の名所としても定評があります。
出典: 遊歩道で陸の上から、遊覧船で水の上から、有珠山ロープウェイで空中から・・・と、お好みの角度から紅葉を楽しめるのも、「洞爺湖」という場所ならではの魅力。
近くには洞爺湖温泉もあるので、鮮やかに色づいた風景を眺めながらゆっくりお湯につかるのもオツですね*
❁8.「十勝岳 望岳台」から、十勝岳連峰と紅葉の大パノラマを堪能
出典: 9月下旬~10月上旬と、日本一早い時期に紅葉が楽しめるのが「十勝岳望岳台」。美瑛や上富良野から、車でアクセスできます。
*駐車場から未舗装の登山道を少し登っていくので、歩きやすい靴を履いていくのを忘れずに。
出典: 溶岩流の跡が印象的な十勝岳とコントラストをなす、裾野に広がる美しい紅葉たちは、圧巻です。
日当たりによってだいぶ印象が変わるので、一番のオススメは晴天の午後。あまり早すぎる時間や夕方には、逆光や日陰になりやすいのでご注意を・・・。
またエリア的に、十勝岳温泉や人気上昇中の美瑛の観光地・青い池と組み合わせた旅程が組みやすいのも、嬉しいところ。ぜひあわせて旅行プランに組み込んでみてはいかがでしょう。
紅葉狩りだけではなくいろいろなスポットを巡りたい!という欲張り派にぜひオススメな絶景スポットですよ。
青い池 © Akiko_Kubosawa クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
❁9.「北海道大学」のイチョウ並木で、ドラマの1シーンの様な時を
出典: 限られた時間で北海道ならではの紅葉を手軽に楽しみたい、という方にオススメなのが、北海道大学のイチョウ並木。この地域ではよく知られている、穴場スポットですよ*
出典: 「キャンパス内で紅葉狩り!?」と邪道に感じる方もいるかもしれませんが、北大は国内の大学の中で敷地面積が日本一。
出典: その広大なキャンパスの中におよそ380mにわたって現れる黄色のイチョウのトンネルは絶景です!
出典: 見ごろは概ね10月下旬~11月上旬ですが、時期によって変動も大きいため、確実に見たいなら10月下旬が狙い目。
札幌駅から徒歩でもアクセス可能で、学生以外にも開放されているので、ぜひ気軽に立ち寄ってみてくださいね。
出典: ちなみに、毎年10月下旬の土日に2日間開催される「北大金葉祭」では、21時までライトアップも実施されます。
幸運なことに旅行の時期とマッチするなら、夜のイチョウのトンネル散策も素敵な思い出になりそうです・・・。
出典: この時期、雪や曇りが多い北海道。晴れるのは1カ月で平均9日程度だとか!
北海道の雪はサラサラの粉雪なので、傘ではなくフードやニット帽で対策を。建物に入るときは、体中の粉雪を手で払うのが北海道流。
晴れないから・・・とがっかりするのではなく、この地ならではの気候を楽しめる観光を計画しましょう。
✼10.見るだけじゃない*「さっぽろ雪まつり」で遊ぼう
出典: 北海道の冬の風物詩ともいえるほど有名なのが、2月上旬に開催される「さっぽろ雪まつり」。
「大通り公園」に並ぶ雪像のイメージが強いですが、実は市内3か所ほどに会場が設けられおり、「見る」だけではない楽しみ方も豊富に用意されているんです!
出典: まずは定番ですが、繊細な彫刻技術が光る、美しい雪像や氷像をカメラにおさめてくださいね*
出典: 雪に触れて楽しめる「つどーむ会場」が登場します。屋外のスケートリンクや滑り台などが楽しめますよ。
スノーチューブや、雪に埋まったりハマったりしながら記念撮影をできるコーナーも。子どもはもちろん、大人も楽しく遊べて、大満足♪
出典: 氷雪像だけでもおよそ200基以上あり、見ごたえ十分。このように、夜間はライトアップされて、より幻想的に。
また、体もホカホカ温まる北海道名物のスープカレーやザンギなど食を堪能できる食の広場もあるので、グルメも要チェックです。
見て、雪に触れて、地元の方々と一体になって、とことん盛り上がれるお祭りですよ!
✼11.「オホーツク海」の流氷クルージングで、非日常的な世界へ
1月~3月の期間限定で楽しめるのが、「流氷」。
国内の流氷は、オホーツク海沿岸と太平洋の一部でしか目にすることができないそうです。
網走流氷破氷船おーろら © kkawamura クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
出典: 陸上からも接岸した流氷を楽しむことはできますが、ぜひ一度体験してみたいのが、「流氷クルージング」!
海上を埋め尽くす一面の流氷は、幻想的で、どこか畏れをも感じさせてくれます。シャッターチャンスを逃さずに!
出典: 「どの船の乗ったらいいの?」という方のために、豆知識を。
羅臼はクルーザーによるクルージングなのに対し、網走・紋別では、定期船によるクルージングが楽しめます。
定期船の場合、クルージング時間は60分程度、1日に網走は2~5便、紋別では5~7便就航されているので、気軽に貴重な風景を目にすることができます。
クルージング用の船は普通の船と違い、流氷に衝突しても壊れず、むしろ流氷隊を粉砕しながら進んでいくので、ぜひそのダイナミックなクルージングを体験してみてくださいね。
▼流氷砕氷船「ガリンコ号Ⅱ」についてはこちらから。
▼網走流氷観光砕氷船「おーろら」についてはこちらから。
▼知床・羅臼町で流氷&バードウォッチングを楽しめる「知床ネイチャークルーズ」についてはこちらから。
夏は、マッコウクジラ、イルカ、シャチ、鳥類を間近に楽しむクルージングを実施しています。
✼12.心も真っ白に..。「鶴居村」で、白く優雅なタンチョウ見学を
釧路駅から路線バスで60分ほどの場所にある「鶴居村」。鶴居村自体は、人口およそ2500人ほどの小さな村なのですが、村の名前からもうかがえる通り、日本有数のタンチョウの飛来地でもあります。
「鶴居村」は、タンチョウにとって恵まれた「釧路湿原」そばにある地域です。かつては絶滅寸前にまで追い込まれたタンチョウに対する保護活動の一環として餌付けに取り組むなど、村の努力の成果が実を結び、今やタンチョウの飛来に合わせて観光客が訪れるスポットとなりました。
タンチョウ © kkawamura クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
出典: 村内の「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」には、12月下旬~1月初旬のピーク時には、400羽ほどのタンチョウがやってくるとのこと!
出典: 真っ白な雪原の中に大挙するタンチョウたちの姿は、圧巻です。
出典: また、2月ごろにはオスとメスの求愛ダンスが盛んになり、また違った楽しみ方ができますよ。運がよければ、この瞬間をカメラにおさめられるかもしれません*
サンクチュアリのネイチャーセンターからは、望遠鏡での観察も可能とのこと。北海道ならではの生命の営みを、ぜひじっくりと見つめてみてください。
▼「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」公式サイト
季節によってここまで違った表情を見せてくれる場所は、日本全国探せど、北海道以外ないのでは・・・。豊かな自然に抱かれ、幅広い気候変化に対峙する地だからこその魅力が、北海道全土に広がっています。
一年中いつ訪れても、そこでしか目にできない貴重な風景に出会える「北海道」を、ぜひ次の旅の候補地に織り込んでみてくださいね。
※画像は、北海道の新絶景として注目される、ジュエリーアイス(北海道中川郡豊頃町)
ジュエリーアイス © IKEMON750 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
「北海道」と聞いてパッと思い浮かぶのは、豊かな自然風景。
春は壮大な花畑を楽しめて、夏は避暑地に。秋は紅葉の雄大な景色、そしてなんといっても冬は、幻想的な雪景色・・・。季節ごとにここまで違った表情を見せてくれる場所は、なかなか見当たらないのではないでしょうか。