近鉄奈良駅から歩いて約10分、木製の引き戸がレトロな「minamo（ミナモ）」は、古い街並み「ならまち」にあるカフェです。

テーブルとカウンター席の店内は、街並みの雰囲気に合うように、シンプルなインテリアにしているそうで、すっきりとした気持ち良い空間です。

「環奈（カンナ）」は、近鉄奈良駅からは歩いて8分ぐらいのところにあります。入り口が小さいので通り過ぎてしまいそうですが、瓦屋根とのれんを目印に探してみてくださいね。

“感じる、関わる、観る、寛ぐ、歓ぶ”という5つの「カン」を、店名の頭文字「環」に掛け、奈良での旅の思い出が素晴らしいものになるように…という願いが込められているそう。100年を超える町家をリノベーションした店内は、畳の間やちゃぶ台があるレトロな空間で、時間がゆっくりと流れていくのを感じます。

ここを訪れたら、ぜひ食べていただきたいのが「鯛だし茶漬け」です。鯛みそを詰めた焼きおにぎりに、新鮮な鯛と薬味をのせ、色鮮やかな抹茶風味の特製だしでいただきます。

てっぺんにかわいい鹿のクッキーがトッピングされた抹茶パフェは、白玉や抹茶アイスやわらび餅、抹茶ゼリーなどが盛りだくさん。お腹いっぱいでもぺろりと食べてしまえる後味の良さが魅力です。

縁側から見えるお庭もお手入れが行き届いていて、オーナーのおもてなしの心が伝わってきます。ホッとする落ち着いた雰囲気は、まるで田舎のおばあちゃんのおうちにいるよう。四季折々の移ろいを感じてみませんか？

「Karamell (キャラメル)」は、猿沢池近くの路地裏にあるカフェ。ならまち散策の途中で立ち寄りたくなる可愛らしい外観です。

雰囲気たっぷりのキャラメル色の看板。古民家をリノベーションしたこちらは、2015年オープン以来、女性のお客さんを中心に人気が高まっています。

静かな通りに面した人気のカウンター席。窓から見える景色が絵になりますね。店内には、他にもテーブル席やお座敷などもあり、お子さん連れやひとりでも入りやすい雰囲気です。

オーナーパティシエの村岡さんは、大阪のリーガロイヤルホテルや神戸のANAクラウンプラザ（旧新神戸オリエンタルホテル）の製菓部門の料理長を歴任し、兵庫栄養専門学校の製菓の責任者を務めた実績のある方。提供するデザートは、繊細で美しく、想像以上のおいしさと絶賛されるほどです。

こちらは、チーズと生クリームのコク豊かなキッシュをメインに、サラダとフルーツ、ミニデザートまでついた数量限定のキッシュランチ。昼食にもひと休みにもおすすめな隠れ家のようなお店に、ぜひ足を運んでみませんか？

近鉄奈良から徒歩10分ほどのところに、イギリス国旗が目印の建物の中に「Brighton Tea Room（ブライトンティールーム）」があります。1階はアパレルショップで、2階がティールームです。

小麦の香りが口いっぱいに広がるシンプルなスコーンに、ジャムとクロテッドクリームをつけるとおいしさがさらに引き立ちます。

店内ではティーカップやプレートなどの販売も。奈良の思い出にいかがですか？

近鉄奈良駅から歩いて15分ほど、猿沢池から南へ500メートルくらいのところにある「Mias Bread（ミアズ ブレッド）」。近鉄奈良駅の近くでおいしいパンを食べたいなら、ぜひおすすめです。

“絵を描くように、ごはんを作るように食べたい味”を目指しているというオーナーの森田さん。毎日食べても飽きない味、くせになる味、表情のあるパンを日々焼いています。店内には、イギリスパンやパン・ド・カンパーニュなどの定番のほか、旬の食材を活かしたオリジナルメニューもたくさん。

購入したパンは、お店の2階のカフェスペースでいただくこともできます。アンティーク調の家具がセンス良くレイアウトされていて、散策途中のひと休みにもぴったりです。

あふれそうなほど野菜がたっぷりのサンドイッチは絶品。わざわざこれを目当てに遠方から訪れるファンもいるほど。野菜が大好きなオーナーが考案したメニューは、どれも食べてみたくなるものばかり。事前に予約すれば、動物性食品を使用しないVEGANサンドイッチにも対応してもらえるそうですよ。

ギャラリーも兼ねている店内では、作家さんの一点もののカップなども。ほっこりと和むデザインで、包み込むような温もりがあります。

近鉄奈良駅から歩いて3分ほどのビルの2階にある「ことのま あかり」。店名の「ことのま」は、“事の間”や“古都の間”、また春日大社のご祭神天児屋根命の母神“己等乃麻知比売命（ことのまちひめのみこと）”に、そして「あかり」は、日本書紀で宴のことを“豊の明かり”と呼ぶことに由来しているそう。

こちらのお店は、奈良で最も古い珈琲店だった「可否茶座アカダマ」が元々あった場所で、その閉店後に新たにお店をオープンさせました。純喫茶だった名残が感じられるレトロで居心地の良い空間です。

お店のコンセプト“古代・歴史・神話・奈良”から発想を得た氷は、「かき氷」ではなくあえて「削氷（けずりひ）」と風情のあるネーミングで呼んでいます。こちらは「管玉勾玉（くだたままがたま）」。中身は青いパイナップルゼリーとグレープゼリーとみかん。光の三原色でいろんな色合いに見えてくるのが不思議です。

こちらは「宝皇女（たからのひめひこ）」。生チョコを斉明天皇土木工事の石積みに見立てています。バニラアイスとミルクゼリーが中に入っていて、最後の方はミルクとチョコと氷が混ざって絶品です。チョコソースをお好みでかけて召し上がれ。

柑橘系のシロップであることから名づけられた「橘三千代（たちばなのみちよ）」は、和歌山県有田さんの有機レモンを使用しています。さらに、自家製のレモンマーマレードを乗せてさっぱりといただきます。練乳添えにもできますよ。

自家製ケーキとコーヒーの香りに包まれながらのゆったりとしたカフェタイム。旅の途中でそんな贅沢な時間を過ごすのも醍醐味ではないでしょうか？

国内外の絵本を中心に、文芸や詩集、写真集、図録などが揃う小さなセレクト書店でもあります。販売されている本の他に、お店の中で読めるものもたくさん。子どもの頃に大好きだった絵本を読み返してみるのも良いですね。ひっそりとした佇まいのお店で過ごす静かな時間を楽しんでみませんか？