生きるヒントがあるかも。悩んだら映画を見てみない?
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
1.「湯を沸かすほどの熱い愛」
残された時間を見事に生きる女性の物語
人生のタイムリミットが迫っていると覚悟した双葉は、夫を連れ戻し、家族総出で家業の銭湯を再開。さらに、娘に大切なことを伝えるために、ドライブ旅行へと出発します。
みんなを包み込む主人公の深い愛
主人公・双葉役の宮沢りえさんは、逆境にもめげない前向きなお母さんを熱演。深い愛と隠された悲しみの両方を繊細なお芝居で表現し、見る人の心を揺さぶります。娘役の杉咲花さんや、子役たちのキュートさも必見。
2.「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」
何でもない日々が愛おしくなる
大学生の典子(黒木華)は、目的が見つからずただ過ぎていく毎日にモヤモヤ。ひょんなことからいとこの美智子(多部未華子)に誘われて、近所でも一目置かれる"武田のおばさん"からお茶を習うことになります。
決まりだらけの茶道の世界に戸惑いながらも、実はその中に"今"を純粋に見つめる哲学が隠されていることに気付く典子。そこから得た学びが、自身に起こる様々な出来事と向き合う力になってくれます。
心に染みる武田先生の人生訓
名女優・樹木希林さんが亡くなってから公開された本作。彼女が演じる武田先生の深い言葉は、そのまま樹木さんのイメージにもつながります。静かに平らかに生きることの美しさが感じられますよ。
3.「海街diary」
優しい時間が育む姉妹の物語
最初は遠慮がちだったすずは、姉たちの優しさに触れて次第に心を開くように。一方、幸は長女ゆえの責任感と、先の見えない恋愛との間で揺れ動きます。
鎌倉のゆったりした雰囲気も魅力
海・山・庭のある古民家など、作品には鎌倉の美しい風景がたくさん映し出されます。時に衝突しながらも、伸び伸びと過ごす姉妹の生活は、都会にはないゆったりした雰囲気。4人それぞれに個性があるので、誰に感情移入するかによって見え方も違うはず。
4.「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」
仕事・恋愛・結婚に悩む女子たち
カフェ勤務のすーちゃん(柴咲コウ)は、かつてのバイト仲間のまいちゃん・さわ子さん(真木よう子・寺島しのぶ)と今でも仲良し。すーちゃんは職場で片思い、まいちゃんはバリバリ働きつつ実は密かに不倫中、さわ子さんは母と二人で祖母の介護に追われる日々と、それぞれが悩みや焦りを感じています。
すーちゃんは真面目で気が弱い性格から、恋愛でもなかなか勇気を出せません。自分はいつまでこんな生活を送るのか、結婚はできるのか。かといって、仕事に人生を捧げるほどの覚悟もなく…。悩んだ末に、すーちゃんが選んだ道とは?
原作は人気イラストレーターの益田ミリさん
作品の原作者は、独身女子の複雑な胸の内を繊細に綴る、人気イラストレーターで漫画家の益田ミリさん。30代を迎えた女性が深く共感できるエピソードが満載なので、自分の物語のように感じられますよ。
5.「繕い裁つ人」
変わらないことの難しさを描く物語
祖母が営んでいた洋裁店を引き継ぎ、先代の洋服の仕立て直しを行う二代目店主・市江(中谷美紀)。彼女の高い技術に魅了された百貨店の店員・藤井(三浦貴大)がブランド化を勧めるものの、彼女は頑なにそれを拒みます。
市江がこだわるのは、あくまでも先代の洋服を長く残すこと。でも、藤井に「変化を恐れているだけでは?」と指摘され、気持ちが揺らぎます。
アンティークなお店や衣装にも注目
市江の城とも言える洋裁店は、"変わらない生き方"を貫く彼女にぴったりのアンティークな雰囲気。また、劇中に登場する素敵な衣装はオリジナルデザインによるもので、こちらも必見です。変化を求められることの多い今の時代に、ちょっと息苦しさを感じている人におすすめの作品ですよ。
6.「食べる女」
美味しいものがあれば、また頑張れる
雑文筆家のトン子(小泉今日子)が営む古書店「モチの家」は、美味しいごはんを目当てにやって来る女性たちのたまり場。みんなそれぞれに、恋愛や結婚の悩みを抱えています。
美味しいものを素直に欲するように、自分の生き方にも率直であろうとする彼女たち。食べることで元気を取り戻し、一人一人が人生の転機を迎えていきます。
豪華な女優陣と料理のオンパレード
トン子役の小泉今日子さんをはじめとする、8人の女優さんたちの共演は本当に豪華。また、劇中に登場する料理はなんと50品以上にも及びます。見終わった後は、きっと美味しいごはんを食べたくなるはず!
7.「さいはてにて ~やさしい香りと待ちながら~」
人とのつながりで癒されていく孤独感
幼い頃に生き別れた父親と再会したいという希望を抱き、父が残した船小屋でコーヒー店を始める岬(永作博美)。隣りにはシングルマザーの絵里子(佐々木希)が住んでいますが、なかなか心を開いてもらえません。
絵里子が苛立っていたのは、自分の人生がなかなか思うようにいかないから。でも、子供たちを通して次第に岬とも打ち解け、いつしかお互いの孤独を埋め合う関係へと変化していきます。
誰かと美味しいコーヒーを飲みたくなる
岬の淹れるコーヒーは、画面から香りが立つように感じられるほど。静かにコーヒーを味わう時間は、そのまま自分や相手と向き合う時間につながります。忙しい毎日を送っている人にこそ、ぜひおすすめしたい作品です。
家出した夫の分まで、明るくパワフルに一人娘を育てる主人公の双葉(宮沢りえ)。しかし、突然体調を崩して倒れ、まさかの余命宣告を受けてしまいます。