1. スマホで撮るなら基本は縦!
2. ズームしすぎに注意!
広角レンズのスマホは、近距離で撮影すると歪みが出ます。歪みを避けるためにはズーム機能を使えば良いのですが、ズームを使うと画質が悪くなり、ブレやすくなります。画面を料理に寄せるかズームを使うか、その違いを知るには一度同じものを2パターン撮影して見比べてみてください。迷った時には、ズーム機能を使わず、少し引いて撮影しましょう。後からトリミングするほうがキレイに見えることも。
3. 主人公を1つに絞って「AF/AE」をロック!
機種にもよりますが、一般的なスマホでは画面を長押しすると「AE/AFロック」がかかり、タップした位置に焦点と明るさが合うように調整されます。このようにしてメインとなるポイントを決めて、ピントを合わせましょう。それ以外はボカすようにすると、奥行きのある上質な写真に仕上がります。
4. 配置は対角線上に!
複数の器がある時には、対角線上に配置するとバランスがよくなります。近くに並べてすべてを画面に入れようとせず、奥側は画面から少し外すとメリハリがつきますよ。
5. 余白が鍵!
被写体を画面の中央に置くだけでは、味気なくつまらない写真になってしまうことも。このように写したいものを1つの角に寄せて、余白を作ってみるのもおすすめです。
6. 目線に変化をつけて!
基本は斜め45度
普段私たちがテーブルの前で料理を見ている角度は、器から斜め上45度辺り。この目線と同じ写真を見ると、人は無意識にシチュエーションを想像して食欲がそそられるのです。
時には真上から俯瞰
こちらは、1つ前の写真と同じプレートを真上から撮影しています。俯瞰で撮影すると凹凸が無くなる分、シャープですっきりとしたビジュアルに。色合いやテーブルコーディネートの美しさを際立たせたい時や、生活感を出したくない時には、真上から撮るのが効果的。
撮る位置をズラして印象を変える
カメラを構える時、左右の位置にも変化をつけてみましょう。こちらは、真正面から見たショット。整然とした上品さがありますね。
料理全体を写したいなら、斜め横から撮影するのが無難。真正面に比べて線の歪みが目立ちにくいというメリットがあります。ただし、斜めからだと写り込む範囲が広がるので、料理周辺にも気を配りましょう。余計な雑貨は取り除いて。
7. 人物や手元を加えてナチュラルに!
お皿を手に持つだけで、雰囲気のある自然な風景が切り取れます。友達や家族に協力してもらって、テーブルから離れた場所でも料理を撮影してみてください。
カトラリーを使っている瞬間も絵になります。これからまさに美味しさを味わおうとしている臨場感のある写真で、幸せをおすそ分け。
8. 「きっちり整列」がかわいい!
こちらのお寿司、ズラリとお行儀よく並んでいる姿がかわいらしいですよね。フィンガーサイズのメニューは、このように真上から撮影して色合いや形を強調させてみるのがおすすめ。
美味しさに迫ろうとすると、つい寄りの写真になりがち。ですが、後から気軽に加工ができることを考えて、引きの1枚をおさえておくのも1つの手です。真上から撮る場合には、自分が影になってしまわないように注意してくださいね。
9. たまには、ちょっとだけ崩す!
この写真では、割れたクッキーがサクサクの食感を表しています。
例えば、ハンバーグにナイフを入れて肉汁がこぼれる切り口を見せたり、ケーキをフォークですくって滑らかさを見せたり。少し手を加えてみると、質感を表現することができますよ。
10. 材料を添えてアクセントとシズル感をプラス!
自分で作った料理を撮影する際、器の周りがなんとなく寂しいなと思ったら、調理に使った材料を散りばめてみましょう。
色鮮やかなフルーツを添えると、画面にフレッシュさが加わります。
11. キッチン雑貨をスタイリングに活用!
包丁やざる、まな板といった調理道具が、ちょっとした背景のアクセントになることも。目立たせすぎず、ほんの少しだけ登場させて。
ランチョンマットやテーブルクロスで表情を変えてみましょう。生成りのリネンで優しく、カラフルなマットで華やかに、レトロな柄を飾ってポップに……など、いろいろな布使いを試してみてください。
12. フラッシュはオフ。自然光を取り入れて!
さて最後に、写真の撮り方でもっとも重要といえる「光」について確認しておきましょう。料理を美味しそうに見せるには、フラッシュはオフに。できれば室内の照明も消して、自然光で撮影を。
光は料理の斜め後ろから
被写体の斜め後ろから優しい光が当たるようにすると、自然な影が生まれて美しく見えます。避けたいNGは、撮影している自分の後ろから光が当たる順光。または、強すぎる逆光。影で暗くなってしまうと、せっかくの料理が残念な見た目になってしまいますよ。
レストランでは窓際へ
レストランやカフェでは、座る位置によって写りが違ってきます。自然光が差し込むお店なら、できるだけ光が当たる席をキープして。
マネすることも上達の近道♪
こうした撮影のコツを参考にして、美味しそうな写真をどんどん撮ってみてください。オシャレなインスタグラマーさんのコーディネートをたくさん見るというのも、センスを磨く秘訣ですよ。自分が惹きつけられる写真があったら、器の置き方や目線の角度などをマネしてみましょう。上手な写真から影響を受けているうちに、きっとあなたらしいオリジナルのアレンジができるようになるはずですよ♪
参考にしたくなるような素敵な写真ばかりですので、ぜひご覧になってみてください。
構図は縦位置がベスト。奥行きを作ると立体的になり、料理が引き立ちます。Instagramなどにアップする場合、ほとんどの人がその写真をスマホで見ることを想定すると、縦位置で統一したほうが見た目が良いです。