色づかいと構図を意識してみよう
本格的に写真を撮ろうとすると、さまざまなテクニックやセンス、カメラの知識などが必要です。とはいえ、そんな専門知識は一朝一夕で身につくものではありませんし、必要ないという方がほとんどでしょう。ここでは、ふだんの写真撮影のときに使える、ちょっとした工夫をご紹介します。
3色以内の色づかいで統一感を出す
ファッションでもインテリアでも、色数を絞るとまとまりがあり、統一感が出ることはご存知ですよね。写真も同様で、3色以内の色づかいを意識するだけで、おしゃれ度がぐんと高まります。厳密に3色でなくても、同系色のグラデーションでもOKです。
グリッド線で構図を決めて安定感を増す
画面の水平ライン、垂直ラインが傾いていると、不安定な印象の写真になってしまいます。そこで、カメラのグリッド線の出番です。水平ライン、垂直ラインをグリッド線に合わせるほか、グリッド線の交点に被写体が来るように構図を決めるのにも役立ちます。
アングルを使い分けて魅力を引き出す
被写体の魅力を引き出すには、カメラを向けるアングルも重要です。テーブルフォトで人気なのが、カメラを真下に向ける「真俯瞰」のアングルで、ポップでかわいらしい雰囲気になります。上から見下ろす「ハイアングル」はもっとも使いやすく、下から見上げる「ローアングル」は解放感を、まっすぐに構える「水平アングル」は臨場感をというように、アングルしだいで魅力を引き出せるのです。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
主役を引き立てる小物を使ってみよう
被写体にカメラを向け、ただなんとなく撮るだけでは、ありきたりな写真になってしまいます。そこで使ってみたいのが、主役を引き立てる小物です。お皿や布、ドライフラワーなど、自宅にあるものでもいいですし、100円ショップでも何かと使えるアイテムが手に入ります。
プレートで小さな被写体を囲む
お皿が料理を引き立てるように、プレート類は小さな被写体を引き立てる便利なアイテムです。アクセサリーやお菓子、フルーツなど、ガラスや陶器のうつわ、木製や石のプレートなどに並べたり盛り付けたりしてみましょう。単体ではまとまりがなかった被写体も、より魅力が引き立てられるようになります。
背景&隙間を埋めるアイテムを使う
画面がなんとなくさみしい、空白が気になる。そんなときは、背景や隙間を埋めるアイテムを使ってみましょう。背景には、テーブルクロスやクッションフロア、壁紙などを。隙間には、ドライフラワーやグリーン、パーティーグッズのコンフェッティなども使えます。
手元を入れて動きを出す
カフェやレストランの料理、アクセサリーやコスメ、文房具やガジェットなど。単体でもいいけれど、手元を入れて動きを出すと、臨場感やライブ感が演出でき、見る人に共感を与える写真になります。カトラリーを持った手元、小物を持ち上げている手元、作業している手元などを入れてみましょう。
被写体別のコツでおしゃれに撮ってみよう
あなたがよく撮る被写体は何でしょうか。お花や料理などは身近にあって、なおかつ美しい瞬間を残したい被写体の一つですよね。ここでは、そんなよく撮る被写体別に、おしゃれに撮るコツをご紹介します。いつものカメラと少しの工夫で、おしゃれな一枚を撮ってみましょう。
花は無機質な背景で引き立てる
いただいたブーケや自分で生けた花など、お花を撮る機会もありますよね。ナチュラルだからと木目のテーブルで撮るのはNG。せっかくのお花の色が褪せて写ってしまうからです。お花の色に影響しない、無機質なモノトーンの背景がよいでしょう。
料理は透過光×ハイアングルで立体感を出す
料理をできたてのおいしそうな状態で撮るには、透過光×ハイアングルで立体感を出すことです。透過光とは、レースのカーテン越しの光や木洩れ日などのやわらかい光のこと。できたてを逃さないために、料理以外のセッティングをしておくのも大切です。
雑貨は使っているシーンを演出する
文房具やコスメ、アクセサリーなどの雑貨は、使っているシーンを演出します。カトラリーならお皿や料理など関連するものと合わせてみる、万年筆なら手に持って書いてみる、リップなら塗っている仕草をしてみるなど。
ファッションアイテムなら、実際に着ている状態でもいいですし、コーディネートしたアイテムを床に並べたり、壁に吊るしたりしてもいいですね。
スマホアプリで写真をグレードアップしよう
ここでは、数あるカメラアプリ、加工アプリの中から3つを厳選しました。真俯瞰に特化したアプリ、フィルター加工が充実したアプリなどを活用して、あなたの写真をグレードアップしてみませんか。デジカメで撮った写真は、Wi-Fi機能などでスマホに転送すればOKです。
真俯瞰で撮影するなら「Foodie」
食べ物の写真を撮ることが多い方や、真俯瞰の撮影がお好きな方におすすめなのが、「Foodie(フーディー)」というスマホアプリです。「デリシャス」「ジューシー」といった食べ物にぴったりのフィルターが豊富なほか、カメラと地面が水平になった状態を教えてくれる便利な機能が搭載されています。
フィルター機能が豊富な「VSCO」
撮った写真をイメージ通りの表現に加工したいときは、フィルター機能が豊富な「VSCO(ヴィスコ)」を。あたたかみを足したり、あるいはクールな色味に加工したり、明るさを変えることもできます。お気に入りの設定を保存しておくことで、SNSにアップする写真に統一感をもたせ、あなただけの世界観を作ることができるのです。
部分調整できる優れた機能「Snapseed」
せっかくうまく撮れたと思ったら、余計なものが写り込んでいた。そんなときは、部分調整できる優れた機能をもつ「Snapseed(スナップシード)」がおすすめ。「シミ除去」で余計なものを消したり、部分的に明るさやコントラストを調整したり、理想の一枚を作り上げるのに欠かせないアプリです。
魅せる&映える一枚を撮ろう♪
少しの工夫でおしゃれに変わる、魅せる&映える写真の撮り方をご紹介しました。どれもスマホでもデジカメでも使える内容ばかりです。やりすぎないさじ加減が、おしゃれ度を決めるポイントにもなります。ご紹介した内容をご参考に、あなた流の魅せる&映える一枚を撮ってみてくださいね。
手軽におしゃれな写真が撮りたいけれど、難しいことはよく分からない……。写真を撮る機会が身近にあるからこそ、うまく撮れないと悩むこともありますよね。そこで今回は、少しの工夫でおしゃれに変わる、魅せる&映える写真の撮り方をご紹介します。スマホでもデジカメでも使える内容ばかりですので、ぜひお試しくださいね。