家族構成によってもその内容は大きく変わりますよね。核家族なのか3世代または4世代同居、共働きか専業主婦か子どもがいるかいないかによっても、誰がどんな「家事」を担当するかに違いがあるでしょう。
家事とはなんだろう
家庭生活を円滑に営んでいくうえに必要な諸作業をいう。料理,裁縫,育児,洗濯,清掃,生活用品の購入,家計の切盛りなどが含まれる。家事は人間の生命維持に直接関係あるもので,家庭生活を支えるものである。
「家事」とは、生命維持に直接関係あるもの。意味を調べてみると、「家事」とは本当に大切なものだということがわかります。
その大切な家事のほとんどを担う主婦の働きを年収に直してみると食事の支度だけでも180万円、全体としては400万円超の金額になるそうです。生命維持には休みがありません。高額になるのはそのためですね。
「家事」のタスク化は難しい
男性の家事分担が進んできたとはいえ、まだまだ女性の仕事という意識が拭いきれない「家事」。女性が働きながら、子育ても含めて家事をこなすとなると、かなり大きな負担となります。
忙しい中での家事、あれもこれも「やらなければ」という思いに駆られて、焦りばかりが先行し結局中途半端なんてことも多いのではないでしょうか。かといって、「家事」は仕事をタスク化して振り分けるのが何かと難しいものでもあります。
食事の支度に含まれるもの
例えば、年間で180万円と試算される食事の支度。冷蔵庫の中身を見て今あるものに何かを足して夕食を作るとします。食事を作る、というのは、冷蔵庫の中を眺めて全体の計画を立てることから始まりますよね。
買い物に行った先でお買い得商品があった時、食事を作る本人が買い物に行っていたなら買うものを変更することは可能ですが、買うものをメモして誰かに頼んでいたとしたら、メモにあるものだけを買ってくることになります。
その日は用が足ります。でも、食費として年間で管理することを考えると不経済なのは否めませんね。食事の支度、と一言で言っても、在庫の管理からメニュー決め、買い物・調理、洗い物までが含まれるのです。
家事は本当に「当たり前のこと」なの?
家事は家庭生活を支えるものではあるけれど、「日常は緩やかに変化する」ものです。1日や2日家事をしなくとも日常は過ぎます。これが仕事なら相手があることであり、組織的にも支障をきたしますよね。
家事をしなければ、日常は緩やかに下降していきます。どことなく薄汚れている、洗い物がたまっている、家の中が乱雑であるなど、長い時間をかけて日常が崩れていきます。緩やか過ぎて、崩れていることに気付きにくいのです。
外で働くのは本当に大変で大切なことです。でも、健康な身体や精神を保ち身綺麗でいることは、「家事」がきちんと機能しているからこそだと思いませんか?
完璧でなくてもいい!自分や家族のために家事をしよう
とはいえ、やはり疲れていると手を抜けるところから抜きたくなるものです。いくら大事といっても、毎日完璧に家事をこなすのは無理ですよね。完璧でなくていい。自分や家族が気持ち良く過ごせるように家事をしませんか?
これがベスト、という家事はない
家族構成や働き方、何を心地よいとするか、など人によって大きく違いますよね。仕事をして帰ってくる家の心地よさは人それぞれ。最低限、何がしてあれば心地よいのか把握しましょう。
思い込みを捨てて「家事」を楽しもう
家事の優先順位をつける
毎日全ての家事をするのは大変です。忙しい時や疲れている時だってありますよね。何を先にやらなければならないか、優先順位の高いものから始めましょう。
掃除は重点ポイントを決める
今日はキッチン、今日は床掃除など掃除するポイントを日ごとに決めましょう。1日1ポイントと決めておけば掃除に対するハードルが低くなります。
既製品をうまく利用する
なんでも手作りや手仕事するのが家事、ではありません。時には既製品をうまく使うことで時間的にも気持ち的にも余裕を作りましょう。
おわりに
生きている限り生命維持は毎日のことです。だからこそ大切さに気付きにくく、家事と外で働くことが同等に語られないのかもしれません。それでも家事をしなければ家庭生活が回らないのも事実です。
どちらの方が大変かと言われれば、外で働く方がストレスが多いかもしれません。ですが、家事には終わりがなく、対価や誰かに認められることもありません。純粋な比較は難しいですね。
完璧な家事などありません。もっと自らが家事の価値を高めて、そして楽しんで家事をしてみませんか?
「家事」と聞いてまず何を思い浮かべますか?食事の支度や掃除、洗濯など基本的なことはもちろんのこと、買い物や銀行へ行くなどの外出も含めれば多岐に渡ります。