お肌に優しい手ぬぐいの魅力
メイク落としもほぼ不要な手ぬぐい洗顔
メイクを落とすときに必要なクレンジング。クレンジングには「界面活性剤」と言われる、水と油のように混ざらないものを馴染ませることができる物質が含まれており、洗浄力の強いこの界面活性剤が肌に負担を与え、お肌のトラブルを招くこともしばしばあると言われています。
一方、手ぬぐい洗顔はこのクレンジングを使用せず、石鹸のみでメイクや肌の汚れをすっきり除去してくれると言われているので、お肌にも余計な負担をかけず、安心して使うことができます。
手ぬぐい洗顔の方法
クレンジングと洗顔が一度にでき、肌への刺激も少ない、とっておきの方法です。
(1)手ぬぐいをぬるま湯につけて軽く絞り、手ぬぐいの上で固形せっけんをよく泡立てます。
(2)顔をぬるま湯でぬらします(メイクをしたままでOK。アイメイクなど気になる場合は事前に落としても。その時、無理には擦らないこと)。
(3)手ぬぐいを手に持ち、顔の上でくるくると動かしながら、なでるように洗います。
小鼻のわきやあごなど皮脂がたまりやすい部分は、指先に手ぬぐいを巻きつけて優しくなでると、細部の汚れも落ちやすくなります。力加減を指先に感じることができるので、こすりすぎることがありません。
(4)すすぎ残しのないよう、ぬるま湯できれいに顔をすすぎ、いつも通りにスキンケアをして完了です。使い終わった手ぬぐいは、手でしっかりと洗って干しましょう。
そして、こするのではなく、撫でる感覚を大切に。繰り返し行えば行うほど上手になります。
手ぬぐい洗顔の注意点
優しく撫でるように洗う
何にでも言えることですが、肌質によっては手ぬぐい洗顔が合わない方もいるかもしれません。優しく撫でるように洗うことを心がけ、デコルテやネックで試してみて手ごたえを掴んだら、お顔でも挑戦してみてください。手ぬぐい洗顔を行なって肌が荒れるなら、一度様子を見ることをおすすめします。
手ぬぐいは必ず手洗いで
書籍を参考にしても
手ぬぐいは万能選手♪
江戸時代、歌舞伎役者が名刺代わりに、紋や自分の名にちなんだ柄の手ぬぐいを配り始めたことをきっかけに、一気に庶民の間でも広がり生活に定着してきた手ぬぐい。女性たちは、お風呂場で手ぬぐいを使って身体を洗っていたと言われています。目の細かさや質感等が、日本人の肌になじみやすいのです。
顔だけでなくひじやかかとの角質除去やボディタオルとしても、またヘアパックや熱いお湯で絞って顔のパックなどにも使うことができる優れものの手ぬぐい。身体の隅から隅まで使うことのできる、日本人女性の肌に合った万能アイテムなのです。
江戸や明治の時代に庶民の生活の一部として存在していた「手ぬぐい」。薄手でかさばらず、色やデザインも豊富。最近では、モダンな柄や色合いも増えており、何よりも扱いやすい自然素材という点で、現代の生活でも見直されつつあります。