ご存じの方も多いかもしれませんが、まずはストアについておさらいを。とはいえ、grafの活動をひとことで表すのは難しいかもしれません。彼らは「ものづくり」を通して豊かな暮らしをデザインしている、大阪発のクリエイティブ集団。社名には「自分たちで時代を測る」という意味が込められています。1998年に設立して以来、カフェ運営やオリジナルプロダクトの制作など、多様な手法やさまざまな人とのかかわりの中で暮らしを見つめてきました。

とりわけ、自社工房「graf labo」は中心となる取り組みのひとつ。木工を中心とした家具を製造・販売にはじまり、店舗の施工や住宅のリノベーションなど住まいや暮らしにまつわるクリエーションをおこなっています。どちらかの一方通行ではなく、使い手と作り手の関係性を大切にしながら丁寧に生み出される家具は、身体に触れたときに独特の心地よさを感じることができます。

みんなが集まるリビングには、ほっとひと息つけるスペースがあるだけで心が豊かになりそう。ひじ掛けがなく、左右どちらからでも腰掛けることができるから、導線を制限することなく、自然とリラックスした雰囲気が生まれます。背もたれのクッションは置き式なので、枕のように使って贅沢にごろ寝するのもよし。家具としての品質はもちろんのこと、脚の木材や張地の豊富さも魅力。ぜひお部屋の雰囲気に合わせてカスタムを楽しんで。

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リモートワークの普及により、自宅で仕事をする機会が増えた人もいるのでは。とはいえ、限りある空間で、なかなかワークスペースを確保するのは難しいもの。そんなときは、grafオリジナル家具シリーズ「Narrative」のPlace Standがおすすめ。コンパクトながら、作業中には棚板に必要なものをひそませておける、“気が利く”デザインなのです。リビングでは本や雑貨、玄関ではフレグランスや鍵など、“ちょい置き”するだけでも絵になりそう。机にも棚にもフレキシブルに活躍するスタンドです。

ホームパーティの機会も増えるこれからの季節には、いざというときにさっと出せるこんなスツールがあると便利。小さくても厚みのある座面、ナラの無垢材を使ったなめらかな質感で座り心地も抜群です。丸みのある可愛らしいディテールは、ナチュラル派のインテリアにもぴったり。家事の合間に腰掛けたり、植物を置いてディスプレイにしたり、家中で引っ張りだこになりそうな“一家に一台”スツールです。

夜が長い冬こそ、照明の楽しみどき。こちらもgrafらしい自由度の高いアイテムです。スタンド型のシンプルな間接照明ですが、シェードを上下に高さ調整できるうえに、支柱から取り外して床置きにもなる懐の深さが魅力！無垢材のやさしい表情やあたたかみのある灯りは、見ているだけで癒されそう。ぼーっと過ごしたいときや、たまの夜更かしのお供には、ぜひ「Clamp」を。

必要最低限の家具でスペースが埋まっている……という人には、連結可能なこんなウォールシェルフを。使う人がカスタマイズできることを条件に、grafで20年活躍するプロダクトデザイナーが手掛けました。難しい取付作業はなく、DIY初心者さんにもおすすめです。シンプルな木製だけど、真鍮のアームがお気に入りの品々をさりげなくリッチに見せてくれそう。季節のお花や、クリスマスのオブジェ、お正月飾り……。“何飾ろう？”と考える時間って、とっても贅沢なものですね。