ミュールとは、甲が覆われていてかかとが覆われていない、つっかけシューズの総称。ラフでカジュアルなものからハイヒールのエレガントなものまでさまざまなデザインがありますが、やはり日常使いしやすいのはペタンコや太ヒール。サラッとつっかけることでコーデ全体に抜け感が出て、一気にこなれた雰囲気に。

合わせるコーデは「何でもOK！」と言っていいくらい幅広く似合います。トレンドのカーヴィーパンツやデニム、ワンピにロングスカートと、あらゆるテイストにマッチ。

ただ足元にボリュームが出にくいので、ダボダボコーデに合わせると何だかチグハグに。上半身をコンパクトにした方がバランスよくキマります。

ポルトガルのシューズブランド「opposite of vulgarity（オポジット オブ ブルガリティ）」の、シンプルで履き心地のよいフラットミュールは、気負わず履ける一足。マイクロファイバーレザーと呼ばれる人工皮革を使用しながら、まるで本物のレザーのような質感が特徴です。雨や汚れに強く、お手入れが簡単なのもうれしいポイント。

甲に施された深めのカッティングが大人っぽさを添え、素足をのぞかせても美しく、靴下と合わせれば多彩な表情が楽しめます。丸みのあるフォルムは素材の持つ上品さを上手に引き出したデザインで、どんなコーディネートにも取り入れやすそう。

人気の「FABIO RUSCONI（ファビオ ルスコーニ）」のローヒールミュールは、足の甲にフィットするウェーブのカッティングが大人の遊びゴコロを感じるデザイン。アッパーには上質なスエードを使用しており、履き始めからやわらかく、足馴染みが抜群です。さらに履き込むことで、どんどん自分の足に馴染んでいきます。

安定感とスタイルアップを兼ね備えた4cmヒールとクッション性のあるインソールで、疲れ知らずにデイリー使いできます。

色はコーデの差し色になるグリーンと肌馴染みの良いベージュの2色展開です。

アシメンタリーな曲線とカッティングで、シンプルながら華やかな足元を演出する一足。光沢のある滑らかな牛革を使用し、リッチ感もたっぷり。脚を美しく魅せる6cmヒールながら、チャンキーデザインで安定感もバッチリです。

春夏のどんなファッションにも似合い、持っていれば重宝すること間違いなし。オープントゥだから、ネイルとのコンビネーションを楽しむのも良さそう。

19世紀頃にネパールの”グルカ兵”が履いていたものがルーツといわれるグルカサンダル。 編み込みのレザーによってつま先やかかとが保護されているデザインが特徴的で、メンズサンダルとして愛されてきました。通気性と革靴のきちんと感をいいとこどりしたデザインはここ数年でレディースのトレンドアイテムとして注目を浴びるようになり、昨年あたりから一気にメインストリームに躍り出ました。

改めてグルカサンダルを履いてみると、人気が出るのも納得。安定感があり、長時間履いても疲れず、足指はラク、露出は控えめで上品感もあり、ソックス合わせで秋まで履ける。まさにいいことづくめです。

どちらかというとメンズライクなデザインなので、ナチュラルで上品なコーデや素材に合わせると上手くいきます。

長年著名ブランドの靴づくりを手掛けてきた高進製靴のオリジナルブランド「SHOESbakery（シューズベーカリー）」とスタイルストアが共同開発したグルカサンダル。

まず、足を入れると指がのびのび動かせることに驚きます。その秘密はユニセックスな木型を使って作られているから。足全体をしっかりとホールドするデザインで快適な履き心地でグングン歩けます。

見た目は軽やかで涼しいけれど、トゥとかかとが程よくカバーされているので、夏でも品のよさをキープ。その合わせやすさと歩きやすさで、出番の多い一足になりそう。


ブラック、ホワイト、ベージュの3色展開です。

ブルガリアに拠点を持つ「BARI SHOES（バリ シューズ）」は、職人による手仕事とレザーの質の良さに定評があるブランドです。

こちらのグルカサンダルの最大の特徴は、6.5cmもある厚底ソール。足元にボリュームのあるインパクトのある着こなしに仕上げてくれるうえ、足を長く見せてスタイルアップも期待できます。

程よくクッション性のあるフットベッドで快適な履き心地も実現。長時間歩いても疲れにくいのも特徴です。

グルカサンダルのデザインを踏襲しながら、かかとのないミュールならモードな雰囲気に。カジュアルになりすぎないバランスが「FABIO RUSCONI（ファビオルルスコーニ）」らしく、履くだけで一気にこなれ感が加速します。

センタープレスの細身パンツや女らしいとろみパンツなどを合わせると、大人なシャレ感をまとえそう。もちろんデニムやワンピースでリラクシーに履きこなすのも素敵です。

ブラウンとブラックの2色があります。

足首のいちばん細い位置にストラップがあることで、女性らしい華奢さを演出できるアンクルストラップサンダル。足首をホールドすることにより、脱げにくく歩きやすいことも高ポイントです。また、ヒール高によって見える印象が全然違うのがこのサンダルの特徴。ピンヒールならエレガントで色っぽく、プラットフォームならカジュアルな可愛らしさ、ローヒールならリゾート風味なこなれ感が出せます。

そんなアンクルストラップサンダルは、いつものカジュアルを少しフェミニンに見せたいときに履くのがおすすめ。ボトムの裾から足首がチラッと見えたとき、ストラップがあることでメリハリがアップし、ほっそり女らしく映ります。

靴職人マイスターの資格を持つドイツのデザイナーが手がける「trippen（トリッペン）」は、ストレスの少ない歩行性とモダンなデザインを融合させた、快適でオシャレな靴が人気です。

ソールに天然のハンノキを使った「WOODコレクション」の中でも長く愛されているのが「オリノコ」。アッパーには希少性の高い一枚革のカーフレザーを使用し、本革ならではのナチュラルなカラーで展開されています。ボリュームのあるウッドソールに、つま先から足首まで流れるようにラインを描くレザーが、女性の足を美しく、華奢に見せてくれます。

つま先3cm、ヒール6cmのプラットフォームのため安定感があり、スタイルアップも期待できます。アウトソールは滑りにくいラバー素材なので移動が多い日でも安心。

華奢なストラップデザインで、取り入れるだけで抜け感あるコーディネートに仕上げてくれるサンダルです。

女性らしいデザインですが、足首がしっかり固定されているうえ、ヒールがないフラットタイプだから長時間履き続けても疲れにくいのがうれしい。

写真のブラックの他、アイボリーとゴールドの3色展開。どの色も派手すぎないマットな質感で合わせやすく、さまざまなコーディネートに投入できそうです。

コーディネートに溶け込みやすいシンプルなデザインでありながら、ストラップの位置やバランスにこだわり、他と差をつけられる一足。細めのアッパーベルトやアンクルストラップが華奢な雰囲気を演出し、女性らしさもたっぷりです。サイドのクロスベルトがさりげないポイントになり、横から見た際にも美しいシルエット。ペタンコではなく3cmのローヒールなので、上品に履けるのも大人にうれしいポイントに。

面積が少ないからこそ、普段は取り入れにくいアニマル柄を選ぶのがおすすめ。クールで大人らしいスタイリングが叶います

トングサンダルのトングは鼻緒を意味します。下駄やビーチサンダルに代表されるデザインで、足の指の間に鼻緒を通してつっかけるように履くので着脱もラクラク。甲やかかとを覆わない形状が特徴なので露出が高く蒸れにくいため、暑い季節にうってつけ。

大きくはラバー製と革製があり、ラバーなら機能性が高くラフ感が高まり、革なら上品な雰囲気が備わります。下駄のようなウッドソール、コットンのアッパーといった変わり種を含め、さまざまな素材＆デザインが出ているので複数持っていると夏のおしゃれを楽しめそう。

シンプルな形状はあらゆるファッションにマッチし、足元にラフな抜け感を出してくれ、夏らしい季節感もたっぷり。あえて街で履くことで海外セレブのようななこなれ感が生まれます。

「OOFOS（ウーフォス）」は、スポーツ選手やトレーナー、大手シューズメーカーの製品開発に携わるベテランチームにより開発されたリカバリーシューズブランド。足裏への衝撃を吸収し、リカバリーを目的とする特殊素材「OOfoam（ウーフォーム）」を作り、リカバリーシューズを世に広め続けています。

人間工学に基づいて設計されたフットベットは足を優しく包み込み、土踏まずをしっかりとサポート。厚底にすることでスタイルアップもしっかり叶えます。ツヤがあり、流線デザインが美しいラバーアッパーはビーサンの域を超え、立派なおしゃれアイテムとして昇華されています。

ファッション界の先駆者として240年以上の歴史をもつ世界トップ5の靴ブランド「ビルケンシュトック」。中でも「GIZEH（ギゼ）」は世界中で不動の人気を誇るシリーズです。そんなGIZEHのデザインを踏襲し、よりスタイリッシュしたのが「GIZEH EVA」です。

センターに伸びる特徴的なトングデザインがビルケンらしさの真骨頂。アウトドアやメンズライクなカジュアルはもちろん、ワンピなどフェミニンスタイルに合わせても外しアイテムになっておしゃれです。

EVA素材とは、サンダルのソールによくつかわれる素材で、ウォッシャブルで軽量、丸洗い可能なので、デイリーに旅行にアウトドアにと、夏の相棒にうってつけです。

ギリシャの老舗シューズブランド「NICOLAS LAINAS（ニコラス ライナス）」のトングサンダルは、ビーチサンダルのようなカジュアルさを持ちながらも、レザー製で大人っぽさや上品さもあるのが特徴です。

シンプルなつくりに見えますが、ソール部分にはクッション性があり長時間履いていても疲れにくいように考えられています。擦れやすい甲部分もカウレザーなので柔らかな履き心地です。

ワンピースコーディネートに抜け感を加えたり、デニムに合わせてボーイッシュに決めたり。シンプルだからこそ、さまざまな楽しみ方ができそうです。

ビーサンタイプはラフすぎて手が出しにくいという人は、変わり種のトングサンダルがおすすめです。パッと目を引く斬新なデザインが得意な「_Fot（フォート）」のトングサンダルは、大人のモードスタイルにマッチ。

ボールパーツにメタルを用い、甲にはやわらかなレザーを幅広に配し、ミニマルでモダンな仕上がりに。まるで宙に浮いているような球体が印象的です。

可愛らしさも感じるアイボリーホワイトとモダンなブラックの2色展開。アイボリーホワイトはインソールのグリーンカラーがポイントになり、足元からオシャレなオーラを放てます。

今や夏のコーディネートには欠かせない存在となっているスポーツサンダル、通称「スポサン」。その名のとおり、スポーティなデザインが特徴で、アウトドアレザーに使えるように作られたサンダルのこと。歩きやすくお手入れもしやすいことから人気に火がつき、スポーツブランドはもちろん、さまざまなブランドから発売されるほど、ここ数年で一気に市民権を得たアイテムです。

そんなスポサンも年々進化を遂げており、今年の注目は厚底ソールでボリュームがあるタイプ。厚底タイプならスタイルアップが叶ううえ、ソールにクッション性があるため歩き回っても疲れにくいというメリットも。

崩しアイテムとして取り入れれば、意外とどのようなコーディネートとも合わせやすいのもウケているポイント。ソックスやタイツを合わせれば、夏に限らず春や秋にも活躍してくれます。

スポサンブームの火付け役でもある「SHAKA（シャカ）」。その「SHAKA」の定番モデル「CHILL OUT（チルアウト）」の厚底モデルが登場しました。

ソールはイタリアの「Extralight社」と共同開発したものを使用。従来品よりも従来品よりも約25%も軽く、クッション性もフィットフィット感もアップし、より快適な履き心地に。防滑性にも優れているため、雨の日や水場に履いても安心です。

優しい表情の「Taupe」と、スポーティーさが際立つ「Black」の2色展開です。

いくらトレンドアイテムとはいえ、スポーティすぎるものは苦手……という人には、NY発のブランド「STEVE MADDEN（スティーブ・マデン）」のスポサンがおすすめ。「STEVE MADDEN」は1990年代にプラットフォームサンダルを復活させたことで人気が出たブランドだけあり、厚底シューズのデザインはお手のもの。

スポールサンダルでありながらも、どこかモードな雰囲気もありカジュアルすぎないところがおしゃれ。写真のホワイト×ホワイトやブラック×ホワイトの他、ブラック×ブラックやホワイト×ブルーなどもあり、遊び心ある色使いにもセンスを感じます。

今年１番注目すべきサンダルの素材は、肌が程よく透けるメッシュ素材です。特にメッシュ素材を使ったミュールタイプのサンダルが数多く登場しています。

メッシュ素材の最大の特徴は、女性らしく涼しげな足元が演出できること。シンプルなデザインであることが多いので、どのようなコーディネートとも合わせやすく、トレンド感を出しやすいのもうれしいポイントです。また、涼しげな見た目はリゾート感あるファッションとの相性も抜群。

メッシュ素材のサンダルを選ぶ際の注意点は２つ。単色づかいのものを選ぶこと。そして、メッシュの上の刺繍は編み込み程度にして、花柄やドット柄など過剰な装飾は避けること。ヌーディ感を演出し、大人っぽい足元に仕上げるのがおすすめです。

柔らかいメッシュ素材でできた涼しげなミュールサンダルです。シンプルなデザインですが、メッシュ素材になることで抜け感が加わるうえ、ヌーディで女性らしい足元を演出してくれます。

個性的なアイテムであるものの、パンツやスカート、ワンピースなど意外とどのようなボトムとも合わせやすいのが嬉しい。かっちりとして服装にも合わせやすく、程よい抜け感とトレンド感をプラスしてくれます。

アッパーに程よく肌が透けるメッシュ素材を使ったミュールサンダルです。アッパーは繊細なつくりですが、チャンキーヒールになっているのでサンダル自体は華奢すぎず、モードな雰囲気を醸し出してくれます。

こちらもシンプルなつくりのため、トレンド感がありながらもどんなコーディネートにもマッチ。全身をオールブラックでまとめても、肌が透けるので涼やかで夏らしく仕上げてくれます。

写真のブラックの他、優しい表情のイエローもラインナップしています。

編み込みがされたメッシュ素材のサンダルです。太めのベルトとの組み合わせで肌の露出が最小限に抑えられており、大人にちょうど良い肌の透け感が楽しめます。ゴム入りのバックストラップがついているため、歩きやすく脱ぎ履きもラクなところも嬉しい。

エコテックス認証のサスティナブルリサイクル素材を使用し、環境負担が少ない点も注目ポイント。

ヌーディなベージュ、大人っぽいブラック、モードなシルバーグレーの3色展開です。

メタリック素材も今年のトレンドを語るうえで欠かせないアイテムの１つ。カジュアルなデザインからフェミニンなもの、スポサンにまでメタリック素材が使われるほど注目を集めています。

メタリック素材のサンダルは履くだけで今っぽくなる優秀アイテムですが、一歩間違うと派手すぎることもあるためアイテム選びは細心の注意を払う必要があります。まず大事なことは色選び。シルバーやゴールド、ブロンズといった高級感があり肌馴染みの良い色を選びましょう。カラーメタリックは見た目には可愛いのですが、大人コーディネートに合わせると変に足元だけ浮いて見えてしまうこともあります。

また、ベルトだけがメタリック素材になっていたり、ストラップが細いなど、メタリック素材の主張が強すぎないデザインを選ぶこと。サラリと適度に、品よく取り入れることが鉄則です。

南イタリアのリゾート地BALIにて1983年に創業したサンダル専門メーカー「EDER SHOES（エダーシューズ）」のサンダルは、光沢のある細かいロープで編み込んだ、繊細で上品な一足。ソールには本革が使用され、高級感あるロープとの組み合わせで、履き心地と女性らしさを両立。

メタリックと言ってもハンドメイド感あるアイテムなため、派手すぎることもなく落ち着いた印象です。エスニック柄のワンピースと合わせて民族テイストで合わせてもいいし、デニムやパンツと合わせればカジュアルコーデに華やかさを加え、シンプルな黒のワンピースに合わせれば主役級の存在感と、合わせる服によって表情が変わるのも面白い。

大人っぽくしたいのならブロンズ、爽やかさが欲しいのならシルバー、華やかに仕上げるのならゴールドを選んで。

メタリック素材とスネーク型押しレザーの異素材が組み合わせられた、さりげなくエレガントなデザイン。派手派手しくなく、適度な華やかさとトレンド感をプラスしてくれます。

フラットソールな点もポイント。フェミニンなワンピースからリゾート風コーデ、カジュアルなデニムパンツと、どのようなスタイルにも合わせられます。光沢はあるものの、シルバー自体は白と同じ感覚で合わせることができ、色合わせがしやすく使いやすいのも特徴です。

夏の定番「BIRKENSTOCK（ビルケンシュトック）」の「GIZEH（ギゼ）」も、今シーズンはメタリックカラーになって登場。ビルケンならではのカジュアル感をキープしながらも、華やかな足元を演出してくれます。

アッパー部分は天然皮革にメタリック加工を施しているため、見た目以上に柔らかく、足が痛くなるようなことはありません。

肌馴染みの良い写真のゴールドと、クールな輝きを放つシルバーの2色がラインナップ。他とは違うビルケンを探している人にぴったりです。