南仏プロヴァンスの空気を運ぶ-「湘南 蚤の市」
「蚤の市」とは?
アンティークやブロカントは、何度か人の手に渡って、愛着を持たれたモノ。そこに新たな価値を見出すのもまた趣深いのです。
「湘南 蚤の市」とは?
今回ご紹介したいのは、フランスではなく、湘南の「蚤の市」。場所は違えど、南仏プロヴァンスの空気感が伝わってくるような趣向が随所にちりばめられています。
ロケーションは、湘南のカルチャー発信基地、「湘南T-SITE」。蔦屋書店を軸に、豊富な書籍や雑誌を紹介しながら、スローライフやスローフードをテーマに専門店やカフェも集結。個々のライフスタイルに応じた楽しみ方を提案するイベントもたくさん開催されています。情報だけでなくリアルなコミュニケーションが生まれる場でもあり、今注目の施設です。
中でも、回を重ねる毎に人気を集めているイベントが、この「湘南 蚤の市」。南仏、プロヴァンスをイメージした構成に、全国から選りすぐりの名店が集まります。その様子は、本場フランスに遜色ないほど、本格的。
初めは不定期での開催だった「湘南 蚤の市」も、2016年3月より毎月第3火曜開催の定例イベントになりました。古道具屋や雑貨屋だけでなく、カフェやお花屋さんが集まり、内容もとても充実しています。1人、カップル、子ども連れ...シチュエーションは様々。自由な楽しみ方ができますよ。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
暮らしを楽しく彩る‘一点もの’を探しに出かけませんか?
ブロカント-がらくたに味わいを見い出す
‘ブロカント’とは古道具の意。中世ヨーロッパのアンティーク品!とまではいかなくても、一度ならず使われたことのあるモノ、愛着があったから捨てられなかったモノ...。それらは何かの形で、誰かの暮らしの中にあったはず。そこに新たな価値を見つけて、自分の暮らしに取り入れてみる。とても素敵な連鎖だと思いませんか?
フランスの蚤の市にいくと、よく得体のしれない色んなパーツが並んでいたりします。それをちょっと趣のあるインテリア雑貨として再利用してみるのも、フランス流。ウィットに富んだ発想は、暮らしを楽しく彩ります。
おばあちゃん家の屋根裏に大切にしまわれていたような古い子ども靴。もうアンティークと呼んでよい風合いは、味わいが幾重にも重なっています。木型も趣があって、窓辺にそっと飾って置きたくなるような雰囲気。
テーブルウェア-食卓に温もりを
ゆがみや気泡、手づくりの温もりあるヨーロッパのガラス製品。自分好みのものをチョイスして、普段のテーブルウェアにちょっとずつ加えていくと、思いのほか重宝します。グラス、保存瓶、水差し、花瓶...ほら、色んな用途があるでしょう。
レトロな表情の食器がたくさん並ぶのは、「蚤の市」ならでは。珍しいものもあれば、何だかほっとするような懐かしさを感じるものも。繊細なレースのクロスも素敵です。
ヴィンテージ-ファッションに遊び心を
不揃いの色とりどりのボタン。それぞれの素材感やカタチ、刻まれる模様に、乙女心がくすぐられます。気に入ったものをちょっとずつ集めておくと、洋服や雑貨、ちょっとしたアクセサリーを作るときにも使えそう。
ある年代のファッションを反映したヴィンテージのアクセサリー。今見ると何だか新鮮でとても可愛らしく見えたりしますよね。時には、インスピレーションで、はっと目にとまったものを選んでみてはいかがでしょう。
コットンのシャツやワンピース、エプロンなど、状態がいいものは、まだまだ使えます。シンプルなデニムスタイルにもよく似合います。
グリーンや花々-日々の暮らしに潤いを
フランスのマルシェに欠かせない花々。特別な日というわけではなく、ごく自然に日々の生活にグリーンや花を取り入れる。今日はめぼしいモノが見つからない...そんなとき、ラフにその時の気分にあった花束を自分にセレクトしてみてもいいですね。
花やグリーンが映える、ちょっと珍しい花器や入れモノも探してみては?「蚤の市」には色んなモノが集まるから、肩の力を抜いて、何度か見渡して見ると、思わぬ逸品が見つかるかもしれませんよ。
「蚤の市」はフランス語の「marché aux puces(マルシェ オ ピュス)」の直訳。フランスではパリをはじめ、小さな村でもよく見かけます。アンティーク、ブロカント、雑貨、アクセサリー、洋服...個性豊かな人々と品々が一同に会し、繰り広げられるマーケット。特別な出会いに期待が膨らみます。