トレーラーハウスの起源はアメリカ。1930年代初頭には、トレーラーハウスのアイコン的存在である「エアストリーム」が誕生しています。キッチンやベッドルーム、トイレやシャワーなど生活に必要な装備を備え、キャンピングカーよりも定住に適した仕様となっているのが特徴。ちなみに、「トレーラーハウス」は実は和製英語。英語ではtrailer home や mobile home など、複数の表記があります。
出典:www.flickr.com(@Dave Young) 本格的な屋根やテラスなどを設け「タイヤがついた家」と呼べるほど立派なものも。上下水道や電気を引き込めるものもあります。
世界中好きな場所を、自分の「すみか」にする…そんな夢をかなえてくれるトレーラーハウス。雨や雪の日も、寒い冬も…自然と一体にありながらも守られている、そんな安心感があります。
内装も持ち物も必要最低限。でも無味乾燥ではなく、自分らしいお洒落心も忘れずに…モノや情報に囲まれる生活をしていると、そんな暮らしに憧れます。
数々の名画にも登場。自由や郷愁の象徴、トレーラーハウス
出典:www.flickr.com(@Everjean) 映画「バグダッド・カフェ」では、カフェの常連の老画家がトレーラーハウスに住んでいました。砂漠とモーテル、そしてトレーラーハウス。この風景は、映画の公開から25年以上たった今も、観光名所として保存されているそうです。他にも「ギルバート・グレイプ」「ブロークバック・マウンテン」など…映画の中でトレーラーハウスを目にした人も多いのでは?
トレーラーハウスに泊まろう!首都圏から行けるキャンプ施設
「トレーラーハウスの暮らしを体験してみたい、せめて泊まってみたい!」という願望は万国共通のブーム。アメリカだけでなくヨーロッパでも、トレーラーハウスに泊まれるホテルが人気を集めています。今回は、関東エリアでトレーラーハウスに宿泊できる施設をご紹介します。
富士五湖のひとつ、「西湖」近くにあるキャンプ場『PICA富士西湖』。トレーラー以外にコテージやテントサイトなど様々な宿泊施設があります。広い敷地内ではカヌーや釣りなどのアクティビティが楽しめるほか、ワンちゃん連れに嬉しいドッグランも。また、富士急ハイランドや富士山五合目までのアクセスも便利なので、レジャーや登山の拠点としてもおすすめです。
アメリカ製・スライドアウト型のキャンピングトレーラーをベースに、日本仕様にアレンジしたトレーラー。コテージ前にはファイヤープレイスを設け、焚き火やバーベキューを楽しめます。
清潔な室内にはなんと畳敷きのスペースも!子どもと遊んだり、ごろ寝したり…快適にステイできそうですね。
おすすめのアクティビティはモーニングカヌー。富士山を望みながら湖へ漕ぎ出せば、心がスッと洗われます。
標高1200メートルの高原、群馬県嬬恋村にあるキャンプ場『嬬恋鹿沢キャンピングガーデン』。標高が高いため、冬期は寒さが厳しいので閉鎖となりますが、夏場でも比較的涼しく過ごすことができます。徒歩5分ほどのところには、古くから湯治場として知られている鹿沢温泉街があり、湯めぐりも楽しめます。
長野・新潟・群馬にまたがる上信越高原国立公園内という立地。きれいな山々に囲まれ、イワナなど天然の川魚が泳ぐ清流も近くに流れています。
トレーラーハウスは屋根のついたウッドデッキに横付けされ、テーブルや椅子、火をおこすU字溝などが完備されています。
カントリー風の木目が心地よい室内。調理器具・寝具・シャワールーム・トイレ・冷蔵庫・電子レンジなどが完備されています。
「思った以上に広くて快適!」と評判の室内。こちらは5人用のトレーラーです。ペットOKのトレーラーもありますよ。
避暑地としても有名な群馬県・軽井沢。軽井沢駅から車で40分ほどの場所にあるオートキャンプ場が「北軽井沢スウィートグラス」です。浅間高原に広がる約3万坪もの広大な敷地には、アスレチックなどの遊具がある広場、渓流や滝といった水場など遊び場も充実。
宿泊施設は様々なタイプのコテージ、キャビンのほか、初心者からキャンプ上級者までレベルに合わせて楽しめるいくつものキャンプサイトがあります。
北軽井沢スウィートグラスで滞在できるのは、どっしりとした家型のトレーラーコテージ。車型のものとはまた違った雰囲気を楽しめます。
10名まで宿泊できる、明るくて広々とした室内には薪ストーブもついています。
定番のBBQをはじめ、ローストビーフや丸鶏といったパーティーメニューが手軽に楽しめる、オリジナル食材セットも充実のラインアップ。季節やシーンに合わせてチョイスできます。
大子広域公園オートキャンプ場 グリンヴィラ(茨城県)
今年、開場15周年を迎えるオートキャンプ場『グリンヴィラ』。茨城県北部に位置する大子広域公園の中にあります。近くには日帰り温泉施設もあり、公園内には多目的温水プールや運動場、テニスコートといった運動施設も充実。キャンピングカーのまま泊まれるテントサイトと、少人数から大人数まで対応できるキャビンサイトがあります。
出典: シルバーのアルミボディはトレーラーハウスの象徴。憧れの「エアストリーム」に泊まれるのが大子広域公園オートキャンプ場です。流線型のボディは、もとは飛行機をモデルに設計されたものだったとか。室内キッチンには調理用具や食器が揃い、冷暖房も完備。季節や天候を問わず、快適に過ごせますね。
出典: 園内には斜面を利用したダイナミックなアスレチックや、大子温泉を利用した多目的温水プール「フォレスパ大子」など、親子で楽しめる施設も豊富です。
九十九里ハーブガーデン オートキャンプ場(千葉県)
千葉県東部の太平洋岸に位置する九十九里町にある「九十九里ハーブガーデン」。その名の通り、季節折々のハーブが栽培されている広大なハーブ園やレストラン、ショップなどがある複合施設の一部がオートキャンプ場になっています。トレーラーハウスも2台あり、バス・トイレ、調理器具や寝具まで必要なものが揃っています。冷暖房完備なので、まだ寒い春先から冬まで、快適にキャンプが楽しめますよ。
出典: ハーブガーデンが併設されていて、季節ごとに花や香りを楽しみながらキャンプができます。苗の販売もしているので、ガーデニング好きの方はぜひ訪れてみては。
出典: 園内のレストラン『ラ・パニエ』では、地元農家が作る採れたて野菜や、近くの漁港で獲れる新鮮な魚介類を使った料理がいただけます。ほかにも、旬のフルーツをたっぷり使ったパティシエ手作りのケーキや園内で摘まれたハーブティーなども。ワイルドなキャンプ料理もいいけれど、やっぱりこちらの楽しみも外せないですよね。
自然の中でトレーラー泊を体験できるだけではなく、プラスアルファのアクティビティで、さらに癒しや非日常を楽しめそうなキャンプ場をご紹介しました。テントの設営などの力仕事やトイレの心配、天気の変化も気にしなくていいトレーラーキャンプは、女性同士での「女子キャンプ」や子供連れでのキャンプにもおすすめです。古き良きアメリカへトリップするような、トレーラー泊を楽しんでみませんか?
本格的な屋根やテラスなどを設け「タイヤがついた家」と呼べるほど立派なものも。上下水道や電気を引き込めるものもあります。