はじめにご紹介するのは、明治神宮外苑の並木道です。トレンドの中心、青山通りから明治神宮外苑まで続くこの道は、映画やドラマの撮影でも使われる有名なスポットです。その歴史は古く、並木道ができたのは大正12年（1923年）のこと。

道路の両側に並ぶイチョウの木は146本。ひらひらと舞い落ちるイチョウの葉っぱが敷き詰められた歩道は、黄金色のじゅうたんのようですね。

原宿駅から歩いて3～4分のところにある代々木公園も、定番の紅葉スポット。通りの両側に並んでいるのは、広葉樹のケヤキ。秋が深ると赤やオレンジ色のグラデーションが美しく、絵画を眺めているような贅沢な時間を過ごせます。

中央広場から見る噴水池も、秋の陽射しがキラキラと光ってとてもキレイ。代々木公園は、広さが約54万平方メートルもあり、都心とは思えないほどゆったりとしていてリフレッシュしたい時にもぴったりです。

紅葉を映した雨あがりの水たまりも幻想的。公園を歩いていると、いろいろな秋の姿に出合えそう。

JR立川駅から歩いて10分ほどのところにある国営昭和記念公園。ここには2カ所のイチョウ並木があり、こちらは
水路に沿ってまっすぐ並ぶ106本のイチョウが美しい「カナールイチョウ並木」です。噴水は大小5つあり、水の流れの変化も楽しめます。

もうひとつの並木道が「かたらいのイチョウ並木」です。こちらは98本のイチョウが植えられていて、その名の通りゆっくり散策するのにぴったり。両側から伸びる枝が作る紅葉のトンネルは、季節限定の美しさです。

園内には、真っ赤なモミジのじゅうたんも。ベンチに座っておしゃべりをしたり、撮影したりと思い思いの時間を過ごしてみませんか？

「行幸通り」は、丸ビルと新丸ビルの間から皇居に向かうひらけた道。もともとは天皇陛下が外出（行幸）する際や、外国大使の送迎の車馬が通行する時だけに使用される専用道でした。歩道として開放されるようになったのは、2010年（平成22年）と実は最近のことなんですよ。

和田倉門交差点にある石造りの建築物から見えるイチョウは、切り取った絵画のようで雰囲気がありますね。

東京駅を正面に、両側から彩る黄色に染まったイチョウの木々。いつも何気なく歩いている道も、紅葉を眺めながらゆっくり歩いてみたくなります。

並木道にあるイチョウは、もともと有楽町の旧都庁舎前に街路樹として植えられていたのですが、工事のために移植されました。太い幹が立派で力強さを感じます。

手を加えていない自然の美しさに圧倒されるばかり。秋色のグラデーションのじゅうたんが、目を楽しませてくれます。