福井県鯖江市で作られるアクセサリーブランド「Sur(サー)」
古くから“ものづくり”が息づく街、福井県鯖江(さばえ)市。その伝統的な産業のひとつであり、明治期から職人さんによって紡がれてきた「眼鏡作り」は、日本のメガネフレーム生産の90%以上のシェアを誇っているそうです。そんな、鯖江の眼鏡産業と深い関わりを持ち、2014年に誕生したアクセサリーブランド「Sur(サー)」をご存知でしょうか?
眼鏡の生産過程で出る「端材」をアクセサリーパーツの素材に。
眼鏡の製造が盛んな鯖江市。一方で、生産過程では眼鏡フレームをくり抜いた際にどうしても余分な端材が出てしまいます。実は、「Sur(サー)」のアクセサリーで使われているパーツは、この“端材”から出来ているんです。
ひとつひとつ手作業で、アクセサリーのパーツとして生まれ変わります。正方形や楕円、六角形など形のバリエーションも豊富。素材の持つ透明感をより魅力的に見せるため、カッティングにもこだわっているそう。
肌に優しく、軽い着け心地。
「Sur(サー)」のアクセサリーのパーツとなる眼鏡のフレームは、セルロース・アセテートという綿花から作られる食物由来の樹脂。自然素材なので石油系の合成プラスチックとは違い、肌に優しく寄り添います。また、とても軽いので長時間着けていても疲れにくく、毎日でも着けたくなるほど着け心地が良いのも魅力です。
すべてのアイテムは、コットンパールと組み合わせられています。コットンパールも綿花から作られる自然素材由来。デザインに女性らしさを与えていますよね。ミニマルながら特徴的なデザインは、コーディネートやシーンを選ばずデイリーに使いやすそう。
手がけているのはデザイン+ものづくりユニット「TSUGI(ツギ)」
鯖江の街に移住してきた、デザイナーや職人など様々な職業の男女6名からなる、デザイン+ものづくりユニット「TSUGI(ツギ)」。
2013年「10年後の産地の担い手になる」という思いでTSUGIを結成。
「‘次’の世代がその土地のものづくりや文化を‘継ぎ’、新たなアイデアを‘注ぐ’ことで新たな関係性を‘接ぐ’」というネーミングの由来の通り、未来の産地を醸成する様々なプロジェクトを行ってきました。
そんな「TSUGI」が、ただ捨てられてしまう眼鏡の端材に素材としての価値を見出し、新たな「ものづくり」として次世代へ継いだプロジェクトのひとつが、アクセサリーブランド「Sur(サー)」。ブランド名は、「余剰」を意味する英単語「Surplus(サープラス)」に由来しています。“あまりもの”を若い感性と地域への想いから見つめなおしたからこそ、生まれたブランドなんですね。
肌になじむ透明感あふれるピアス&イヤリング
耳元を優しく、そして大人の女性らしく飾る「Sur(サー)」のピアス&イヤリング。豊富なラインナップの中からいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
ピアス
横長の長方形をしたパーツと丸いコットンパールのコントラストが、新鮮な印象を受けるべっ甲柄のピアス。
手作業で作られているため微妙に形が違っていることも。そして、自然素材なので柄の入り方は同じものがありません。ひとつひとつに個性があるんです。
とても鮮やかな赤いカラーもあります。自然素材なので、プラスチックなどに比べ、優しい風合いが感じられます。ピアスのポスト部分は金属アレルギーを起こしにくい、医療用としても使われる「チタン64」が使用されています。
イヤリング
こちらはカッティングが美しい六角形のイヤリング。クリアカラーは素材の持つ透明度の高さが伝わってきますね。
楕円形が柔らかな印象のイヤリング。クリアなものから、柄の入ったものまでカラーや柄のバリエーションが豊富なので色違いで揃えておきたくなるほど。
イヤリングに使われているバネ式の金具は、チタンと真鍮のコンビです。
同じデザインでピアスとイヤリング、どちらも展開しています。ピアスホールが開いてない方でも楽しめるのが嬉しいですよね。
キナリノモールに直営店がニューオープン!
ご紹介してきました「Sur(サー)」のオンラインショップが、このたび「キナリノモール」内に新しくオープンしました。直営店なので、フルラインナップで見られるのもおすすめポイントです。ちいさなアクセサリーに込められた、誕生までの素敵な「ストーリー」。身につけたら、そんなストーリーをきっと肌で感じるのではないでしょうか。
展開しているアクセサリーは主にピアスとイヤリング。透明感があり、控えめながら凛とした美しさの漂う、大人の女性にしっくりとくる佇まいです。