東京のお散歩スポットの定番「谷中」。谷中銀座をはじめとする下町風情を残しながらも、新しいショップやカフェもできるなど、新たな文化も芽生えています。近ごろは、そんなレトロな雰囲気に惹かれ、多くの観光客が集まる人気スポットでもあります。「hanare」はそんな谷中の住宅街の中にあります。

まるで料亭のようなシックな佇まいのエントランス。元は古いアパートだった場所をリノベーションして作られました。「hanare」は、“このまちの風景は「あたりまえ」で「特別」。旅人にもその素顔を見せてくれる。”そんな体験ができるホテルです。

チェックインを行う「HAGISO」は、築約60年の木造アパートをリノベーションした建物。「hanare」のレセプションの他、カフェ、ギャラリー、設計事務所が同居する「最小文化複合施設」でもあります。

「HAGISO」の2階に上がると「hanare RECEPTION」があります。

レトロな雰囲気のレセプション。オシャレで洗練された空間ながらもこじんまりとした雰囲気が、まるで田舎のおばあちゃん家に来たようなノスタルジックな気持ちにさせてくれます。

陽のあたるラウンジでは、谷中のお店情報もチェックすることができます。また、レセプションには滞在中のお困りごとを相談できるコンシェルジュもいるので色々相談してみましょう。

宿泊棟の「丸越荘」は、レセプションのある「HAGISO」からすぐの場所にある黒い外観が特徴のスタイリッシュな建物です。

宿泊する部屋の内部は、古い建物の梁をそのまま使用し、白を基調としたシンプルな空間になっています。お部屋によって異なるすりガラスの模様が室名になっているなど、至る所にリノベーションの痕跡を感じられます。そんな“和モダン”な雰囲気も、海外からの観光客に人気の理由のひとつです。

各部屋には「hanare」のために作られた桐の重箱が置いてあります。ひとつひとつ重箱を開けていく演出は、旅のわくわく感をさらに盛り上げてくれます。重箱の中には、アメニティセットの他に、オリジナル手ぬぐいや旅の思い出を記す日記帳なども入っています。ホテルオリジナルのグッズは、旅のお土産にもなるので嬉しいですね。

夜ごはんやお風呂は「hanare」の中にはありません。旅館の中をスリッパで移動するような感覚で、玄関に備えつけられた草履で、谷中のまちを気軽に散策できるようになっています。

お風呂は、まちの社交場でもある銭湯で地元の方の仲間入り。レセプションで受け取った「銭湯チケット」で近くのお好きな銭湯に入浴できます。大浴場は日本文化、そして旅の醍醐味でもあります。

宿泊料金に含まれる「朝ごはん」は、「HAGISO」1階のカフェ「HAGI CAFE」でいただきます。ご飯とみそ汁を中心とした和食のメニューは、ほっとする朝ごはんの定番。宿泊者以外も利用できるカフェなので、近所に暮らす人や谷中に遊びに来た人たちとのふれあいの場にもなっています。追加で注文するなら「HAGISOパフェ」や「サバサンド」などもおすすめです。

「HAGI CAFE」では、定期的にアートイベントなども開催しています。また、展示販売企画を中心に催している「HAGIROOM」もあるので立ち寄ってみてくださいね。

チェックインの際に、hanareオリジナルマップがもらえます。マップは、hanareスタッフおすすめのスポットを凝縮した特別なもの。日中のアクティビティにも、夜ご飯探しにも役立つ情報が盛りだくさんです。

レンタサイクルの他、生活雑貨の販売、コーヒースタンド、日本酒バーとしても楽しめます。古い建物を活用した谷中らしいスタイリッシュなお店のひとつです。

「hanare」では、宿泊者割引が適用される「体験」がいくつか用意されています。その中の一つ「com so koya」では、竹から尺八を手作りして演奏するまでを体験可能です。他にも、人力車体験、着物レンタル、湿板寫眞館での白黒レトロな写真撮影など。谷中でやってみたいことがあれば、ぜひコンシェルジュに相談してみて下さい。

東京・谷中にあるホテル「hanare」。まちとつながる新しい形のホテルは、まるで谷中に暮らしているような感覚になれる、今までとは一味違う「旅」を体験できる場所です。特別な観光スポットではないけれど、宿泊を通した体験がとっておきの思い出になる、そんな旅もいいかもしれません。