歴史的な名所が多く、風情ある佇まいが素敵な鎌倉は秋のお散歩におすすめのスポットです。紅葉の見ごろとなる晩秋は混雑することも多い鎌倉。秋のはじめは人も少なく、快適にお散歩することができるんです。萩や彼岸花など秋のお花を眺めつつ、心地よい小旅行を楽しんでみましょう。

淡い紫のグラデーションが美しいのは、シュウメイギクです。漢字では秋明菊と書きます。花びらのように見えるのは、実は萼片で花弁は退化しているという面白いお花です。茎の先から花が咲いていくという特徴があります。

やわらかなオフホワイトの彼岸花は、秋を代表するお花です。曼殊沙華という優雅な別名に表されるように、気品あふれる姿に心が洗われます。

夏から初秋にかけて可憐なお花を咲かせるタマスダレ。一本の茎に対して、お花がひとつだけというのも可愛らしさを感じさせるポイントです。

境内には200株もの白萩が植えられ、初秋の鎌倉の名所となっています。

ご本尊は地蔵菩薩で、座ったお姿である坐像の珍しい地蔵尊です。もともと、北条一族の霊を弔うために建立された寺院ですが、現在では、安産と子育てのご利益が篤いとされています。

白い萩とともに初秋には、白い彼岸花もみられます。白い彼岸花は、もともと赤い彼岸花と黄色いショウキランという彼岸花の雑種だといわれています。赤と黄色が掛け合わされて、白い花が生まれたなんてとても神秘的な雰囲気が漂いますね。

鶴岡八幡宮は、もともと源氏の祖、源頼義が、京都の石清水八幡宮を由比若宮にお祀りしたのがはじまりで、後に鎌倉幕府を開いた源頼朝が、鎌倉の街並みを作る際、現在の地に遷座しました。宝戒寺からは鶴岡八幡宮の入り口まで徒歩5分ほどです。

現在の本殿は、文政11年（1828年）、江戸幕府11代将軍徳川家斉によって造営された江戸建築で、大鳥居、若宮とともに国の重要文化財に指定されています。

鶴岡八幡宮には真っ赤な彼岸花が楽しめるスポットがいくつもあります。ぼたん園の裏手には群生している彼岸花があります。また、源氏池や段葛でも誇り高い曼殊沙華を眺めることができます。

楼門にかかげられた「八幡宮」の文字には二羽の鳩が隠されています。あまり気づかれることなく、ひっそりとかかげられているので、見つけたときにはハッピーな気分になれそうですね。楼門を通るときにはぜひ、チェックしてみてください。

八幡宮前交差点から徒歩5分ほどの距離にあるこちらのお店。2013年にオープンしたニューヨークスタイルのブランチ専門店で、週末になると行列の絶えない人気店となりました。

白を基調とした店内は、広々として開放感に溢れています。やわらかく差し込むお日様の光に身も心もリフレッシュできそうです。テーブル席やソファ席など、全部で60席ほど用意されています。

食べごたえのあるブランチメニューには特注のブリオッシュを使って焼き上げたフレンチトーストがよく合います。外はカリッと、中はふんわりとやわらかく焼き上げられたフレンチトーストは、お肉やお魚にもぴったり。メインには大山鶏のグリルやサーモンマリネ、サーロインステーキなどさまざまなメニューからチョイスすることができます。

鎌倉幕府が定めた鎌倉五山のひとつである寿福寺。北条政子のお墓があるなど、非常に厳かな雰囲気のお寺です。ブランチキッチンからは徒歩6分ほどの距離にあります。

参道の右手奥に秋を彩る萩のお花が咲いています。満開も美しいものですが、つぼみが混じる咲き始めも趣深く厳粛なムードによく合います。

寿福寺の寺紋でもあるリンドウ。婚前の北条政子が源頼朝にリンドウを送ったという逸話もあり、寿福寺と関係の深いリンドウは高貴な印象です。

すっと伸びた茎に繊細な花びらが美しい赤い彼岸花。たくさんの彼岸花が咲き誇る様子はどこか幻想的でさえあります。静かな英勝寺の雰囲気によく似合いますね。

英勝寺から徒歩5分ほど。浄光明寺は1251年に創建され、国の史跡にも指定されているお寺です。こちらに収蔵されている阿弥陀三尊像は、鎌倉彫刻の傑作としても知られ、国の指定重要文化財にもなっています。

萩の寺としても知られる浄光明寺には、濃い赤紫の萩が美しく咲き誇ります。

浄光明寺から徒歩10分ほど。建長5年（1253年）に藤原仲能が創建しましたが、鎌倉幕府滅亡時に全焼してしまったというこちらのお寺。応永元年（1394年）に再興されたと伝えられています。秋には山門の階段が萩で覆われることから、萩寺として有名になりました。

まるで天使の羽のようにくるりと開いた花弁がキュートな萩の花。たくさん集まった様子も圧巻ですが、ひとつずつじっくり見てみるのも面白いですね。

鎌倉市の市章にもなっているリンドウも海蔵寺で見られます。鮮やかなブルーのリンドウは葉っぱがすらりとして、横から見ても美しいお花です。

秋の七草のひとつにも数えられる桔梗。白やピンクといったバリエーションもある桔梗ですが、やはり紫色が一番しっくりきます。大きく開いた花びらが優雅ですね。

シンプルなのに、とても味わい深いパッケージに入っています。文字のフォントまで豆菓子に合っているように感じます。試食ができるので、好みの豆をチョイスしやすいんですよ。軽いので、たくさん買っても安心ですね。

メディアで取り上げられることも多いこちらのお店は、コロンビアの上質なカカオ豆を使ったチョコレートの専門店です。

イートインスペースも併設されているこちらのパティスリー。ケーキやパンなどさまざまな商品がありますが、色とりどりのマカロンがお土産におすすめです。イタリアシシリー産のアーモンドを使って、ひとつひとつ大切に作られています。

こちらのお店は、江戸時代に葉山の旅館として始まった老舗料亭の菓子舗です。季節の和菓子やパウンドケーキなどの洋菓子も扱っています。

一番人気の商品は、こちらの半月。うすくて軽い食感のおせんべいにさまざまなお味のクリームが挟まっています。小倉や抹茶といった定番のほか、ピーナッツ入りのおせんべいにミルククリームを挟んだものなどもあります。

爽やかな秋の風を感じ始める初秋は、お散歩にはもってこいの季節です。秋のお花を楽しみつつ、しっかり歩いてお散歩することで身も心もすっきりとリフレッシュすることができますよ♪

鎌倉は一日でも十分、満喫することができる見どころがぎゅっと集まった観光地です。今度のお休みに、ぜひ、思い出に残る鎌倉さんぽを楽しんでみてくださいね。