土から作られる陶磁器のアクセサリーは、そのやわらかい厚みやころんとしたフォルムなど、どこかあたたかな雰囲気を感じます。

使われる土や釉薬の違いによって一つ一つ表情が異なるのも、手づくりの良さが感じられて良いですよね。

そのように、人の手によって生み出されるあたたかさと、繊細さを兼ね備えているのが、陶磁器のアクセサリーならではの魅力。いつもの装いに、丁寧な手仕事を感じられる素敵なアクセントを添えてみてはいかがでしょう。

こちらは「BIRD'S WORDS（バーズワーズ）」の鳥たちのブローチ。模様によって生まれた凸凹で、釉薬のかかった部分と、うっすら土の色が透ける部分とが組み合わさり、やわらかな風合いをもたらしています。こちらは6種のトリが愛らしい表情を見せる「bird tile」シリーズ。

こちらの「birds of hope」シリーズは、その名の通り「希望」というメッセージが込められています。“小さな鳥たちですが、集まれば大きな群れをなし希望の力になる”。そんな力を感じさせてくれます。

ニットやブラウスなどのトップスはもちろん、ストールを留めたり、ニット帽につけたりと、様々な場面でやさしい印象を添えてくれます。

いつも使うバッグにちょこんとつけるのも◎。体温をもったように感じるほど愛着がわいて、きっと色々な場所へ連れて行ってあげたくなるはず♪

こちらは鈴木仁子さんの白磁のブローチ。素材そのものの白さ、滑らかさに惹かれて磁土という素材を選んだという鈴木さん。以前は繊維製品に関わるお仕事をされていたとのことで、レースが本来持つ繊細な美しさが、磁器にも細やかに落とし込まれています。

磁土ならではの強く上品な白と、細かな線まで表現されたレースのデザインが美しく融合しています。日常だけでなく大切なシーンにもぴったり。

「オブジェではなくアクセサリーとして⾝に着けてほしい」という鈴⽊さんの想いが込められた作品たちは、⾃然と⼥性らしい仕草を引き出してくれそうです。

まるでおはじきのような、色とりどりのカラーが可愛らしいのは、「STANDARD SUPPLY（スタンダード サプライ）」が生み出す波佐見焼きのブローチ。

伝統的で上質な磁器文化をもつ波佐見焼と、STANDARD SUPPLYによる、余白の美しさを感じるシンプルなものづくりがコラボレーション。艶やかでありつつ、日本らしい上品な風合いを兼ね備えています。

好きな色やちょっと冒険したい色、モノトーンで2、3個まとめたり。レッドやイエローのアクセントカラーもブローチならば取り入れやすく、重くなりがちな冬の装いにもちょうどよさそう。その日の気分で、色の組み合わせを選ぶのが楽しくなりそうです。

岐阜県高山市の渋草柳造窯（シブクサリュウゾウガマ）のブランド・四二九三（シブクサ）と、kvell（ケベル）とのコラボレーションによって誕生した渋草焼のピアス。渋草柳造窯は開窯以来170年余り、飛騨の土にこだわり、伝統の技を受け継がれている窯元です。

葡萄をモチーフにしたオリジナルの模様。細やかな絵柄に浮かび上がる釉薬の濃淡が美しいです。こちらの色みは、青磁釉を使用した「サックス」。大きめのサイズなので、シンプルな装いにもしっかりと凛としたアクセントを添えてくれます。

味わい深い黄瀬戸の風合いも、アクセサリーに落とし込むことで、アンティークもののよう。伝統的な焼き物が新しい魅力をともなって、現代の暮らしに息づいていくという新たな試みに、これからも目が離せませんね。

こちらはアクセサリーブランド、Amito（アミト）のピアスです。磁器でつくられたパーツは奈良在住の陶芸家・比留間郁美さんが作陶したもので、 裏に本革とパーツを貼り合わせて製作されています。生活にそっと寄り添うようなものづくりをコンセプトにしているAmitoならではの、どんなシーンや服装にも自然にすっと馴染む印象です。

まる・さんかく・しかくといったシンプルなかたちが揃っており、磁器独特のやわらかい雰囲気や、艶のある釉薬によるぽってりとした質感が引き立ちます。デニムなどのカジュアルなスタイルにも、スカートやワンピースといった上品なスタイルにも、幅広いコーディネートに合わせて楽しめそうです。

こちらは白い釉薬をかけて焼いたパーツの上にさらに液体化した銀粉を塗って焼く、「銀彩」が施されたシルバーシリーズ。銀のように経年変化を楽しめるので、こちらも愛着がわきそうですね。

こちらはobjectシリーズのキューブ型ピアス。柔らかな雰囲気と透明感が漂う、爽やかなターコイズブルーが特徴的。

こちらも同じくobjectシリーズの「home」。小さなお家のかたちがほっこりと愛らしいピアスです。主張しすぎないかたちとミニマムなサイズ感は、大人の女性でもつけやすいさりげない可愛らしさで、遊び心を感じさせてくれますね。

生の土に判子を押し当てて凸凹模様をつくる陶芸の伝統技法「印花」。その印花模様をそのままパーツにしたのが、ポーセリンジュエリーブランド、terra-cottaのネックレスです。

磁土に印花を施し、釉薬をかけずに磁土を焼く「焼締め」という方法で仕上げられた「porcelain pebble（ポーセリンペブル）」たち。素材そのままの質感が心地いいです。

年齢を問わない伝統技法によるデザイン。自分用、プレゼント用など、模様は違えど大切な人とおそろいで身に着けてみてはいかがでしょう。

陶磁器ジュエリー作家・小駒眞弓さんのブランド、UU（ウウ）。アンティークビーズのような深みのある釉薬のグラデーションが目を楽しませてくれます。こちらは小駒さんが甘いドロップをイメージして手がけたという、ドロップネックレスのシリーズです。

シンプルなかたちですが、模様の凹凸があるので、光があたると表情の変化を楽しめます。さりげなく華やかな印象を添えてくれるので、アクセサリーは控えめにしたいという方にもおすすめです。

色みはグレー、ブルー、ホワイトの3種類で、同色でピアスやヘアゴムも展開しています。好きな色みで揃えてみるのもよさそうですね。

岐阜の老舗磁器メーカー・ODA POTTERY（小田陶器）がつくるのは、三角格子や石畳など、日本らしいモチーフを紋様にしたヘアアクセサリー。元々食器用に試作しストックされていたレリーフを「小さなアクセサリーにしてみては？」と生まれたのが、和の雰囲気を感じるこちらのシリーズです。

艶のあるモチーフは光の受け方で表情が変わるので、いろいろなヘアスタイルに合わせて楽しみたいですね。ラフにまとめあげたカジュアルなスタイルは、きらきらとたっぷりの光を受けて元気な気持ちにしてくれそうです。

毎日の服を選ぶ、そしてアクセサリーを選ぶ。自分のための、ちょっとわくわくする時間です。その日の気分で選ぶお気に入りたちの中に、陶磁器のアクセサリーもプラスしてみませんか。