毎日の食事って悩みますよね。料理自体は好きなのですが、毎日のこととなるとついルーティーン化して、同じような献立になりがち。「これ食べたい！作って！」と言われた方がラクだなぁと思うようになりました。（子どものころ、母に「なに食べたい？」と聞かれて、「なんでもいい」と答えていたのを反省しています…。）

そんな食の悩みに寄り添ってくれる本と出合いました。キナリノでもお世話になっている料理家・今井真実さんの新刊『料理と毎日 12か月のキッチンメモ』（CCCメディアハウス）です。これまで今井さんがnoteに書き留めていた日常とレシピをまとめた本書。

1年にわたり、お子さんの入学式や誕生日といったイベントから、買ったお花や足を運んだ展覧会の記録まで、今井さんの穏やかでやさしい日常とともに、その日に食べたご飯がつづられています。
月ごとに章立てされており、旬の食材や季節のイベントにあわせたレシピが載っているので、今井家の日常をこっそり拝見しながら、日々の料理に役立つヒントを教えてもらっている気分になりますよ。

私はひと通り読んだあとに近い季節を読み返して、いくつかのレシピを試してみました。3月の料理からは「芽キャベツとマッシュルームのハニーゴルゴンゾーラ」を。

今井さんのレシピの魅力は、とにかく簡単なのに、ありそうでなかった組み合わせやちょっとした工夫で、おいしい一品ができちゃうところ。気負わずとも、おうちでおいしいものが作れるんだ！料理って楽しい！と改めて思わせてくれます。

全部で255品掲載されていますが、中には分量や細かい手順の記載がないものもちらほら。それもまたおもしろいんです。今井さんのアイディアを拝借して、自分好みの料理が完成すると、新たな世界が広がる感じ。そして自分でももっといろいろ試したくなる…！
でもまずは作りたい素敵なレシピがたくさんあるので、そちらを楽しみたいと思います。

毎日の料理に変化を求めている方や、ひと味違ったレシピ本を探している方におすすめの一冊です。